【シードリング】 世志琥が完全復帰で奈七永に勝利! 「ここからつながる道ができた」
中島、山下、Sareeeが宣戦布告!
試合後は中島安里紗、山下りな、Sareeeがリングに入り宣戦布告! 【横田修平】
マイクを持った奈七永は号泣する世志琥に向かって「世志琥、おかえり! 正直、負ける気なんてサラサラなかった。でもお前はやっぱり強いもの持ってる。やられちゃったな。でも勇気を出して足を一歩前に出してくれてありがとう!」と声をかける。
マイクを受け取った世志琥は顔をくちゃくちゃにしながら「プロレスって最高ですね! 自分は本当に心の底からプロレスが大好きです! 今日勝ったのはマグレかもしれない。けど、自分にとってこの結果はすごいデカイんです! 今日がゼロからのスタートだと思って、自分はこれからのプロレス人生スタート……」と言っている最中に、JWP女子プロレスの中島安里紗がリングに入り、マイクを奪い取る。
奈七永に向かって「ちょっといい感じのところ悪いんですけど、高橋奈七永、私がSEAdLINNNG旗揚げの時に言ったセリフ、覚えているか? 私はあなたと闘いたい」と不満を爆発させた中島は、世志琥に対しても「お前! 泣いてんじゃねぇ、リングの中で。高橋奈七永に勝った奴がピーピー泣いてんじゃねぇ! 高橋奈七永も、高橋奈七永に勝ったお前も、私がまとめて喰ってやるから覚悟しておけよ!」と宣戦布告。
さらにOSAKA女子プロレスの山下りなも飛び込んできて「待ってたぞ! 私がデビューする3年以上前からこの瞬間を待ってたぞ! 昔はリング上で一緒に立つことも考えられなかった。でも今は違う! このリングは自由な場所だろ? 自由な闘いがあるんだろ? そうだろ奈七永!」と、沸き上がる感情を抑えようと自らの頬を張りながら言い放った。
そこにワールド女子プロレス・ディアナのSareeeも入ってきて「おい奈七永! お前、何休んでいた相手に負けてんの? 私はもっと熱い闘いがしたいんですよ。だからお前も強くなれ。私も強くなるから」と奈七永に対して“上から目線”で言い放つと、世志琥に向かっては「ずっとあなたのことを自分は意識してました。絶対対戦した時は意地でも負けないんで、よろしく」と世志琥の決め台詞で宣戦布告。
すると世志琥はリングのど真ん中でヤンキー座りをしながら「自分もこういう瞬間を待ってたんですよ。高橋奈七永、SEAdLINNNGは自由なリングだよな? やりますか?」と言って中島に握手を求めるが、中島の返答はヘッドバット。
仕方なく山下に握手を求めた世志琥だが、山下の返答はヤンキー座りしながら中指を立てる。さらにSareeeも握手に応じたと思いきや張り手をお見舞い。世志琥は一人残った奈七永に握手を求め、奈七永も世志琥を抱きしめる。そこに南月も加わり、三人で抱き合うと最後は世志琥が「今日からまた新しいSEAdLINNNGの歴史が始まっていきます!」と叫んで締めくくった。
「ああいう声を聞いて戻ってよかったなって」
バックステージでは涙を流した世志琥 【横田修平】
一方、この1年間の溜まっていたものをすべて吐き出すように泣きながらバックステージに戻ってきた世志琥は「復帰戦が終わって、もう入場した瞬間からお客さんの声がすごくてグッと来ちゃったんですけど。これから闘うのに泣くのは格好悪いと思って、すごい我慢したんですけど、試合が終わってこの1年間のことをすごい思い出してしまって、泣いちゃいました。自分をあんな温かく迎えてくれるなんて予想してなかったですし、ああいう声を聞いて戻ってきてよかったなって心の底から思います」としみじみと語った。
だが、試合後に中島、山下、Sareeeから宣戦布告された話になると、「復帰戦で終わりじゃないんで。ここからつながっていく道ができた。自分が今までできなかった選手とSEAdLINNNGではできると思うので、どんどん面白い選手とやっていきたいです。中島はムカつきますね!」とヘッドバットされたおでこを摩りながら言ったその表情は、新たな闘いに向けた期待や嬉しさが隠せないといった感じだった。
世志琥が帰ってきたことで、これまで実現することがなかった刺激的なカードが続々と実現しそうだ。