「梨田監督=ナッシー」定着しない問題 カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』

カネシゲタカシ
 さあ、ここで「梨田昌孝=ナッシー」という“事故物件”に立ち戻ってみましょう。新監督の「愛称で呼ばれ度」ではトップ集団と大きく差をつけられ、定着するどころか無かったことにされかねない現在の状況。どうすれば打破できるでしょうか。

 そもそも「ナッシー」が定着しないには3つの明確な理由があります。

(1)唐突すぎる
 大阪近鉄、北海道日本ハムの監督時代に愛称がなかったにも関わらず、いきなり「ナッシーと呼んで」と言われても困惑しかない。
 
(2)年齢的な問題
 御年62歳。髪におしゃれメッシュを入れて「初孫が生まれました」と喜んでいる人に「おめでとう、ナッシー」と誰がシラフで呼べるのか。

(3)見た目に「ナッシー」っぽさが皆無
 たとえば“デーブ大久保”こと大久保博元前監督は見た目が「デーブ」だったし、ラミちゃんは明るいキャラクター性がいかにも「ラミちゃん」。しかし梨田監督にはそれがない。

 上記のうち(1)と(2)はどうしようもありません。しかし(3)に関してはなんとか改善の余地があるのでは?

 キーマンはやはり千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」でしょう。梨田監督の「『ふなっしー』よりもこっちが元祖ナッシーだ」という言い掛かりをきっかけに、楽天キャンプを表敬訪問していたふなっしー。監督とのツーショットは大きな話題となり、さらに4月9日の日本ハム戦(Koboスタ宮城)での始球式も決定。今後のコラボレーションには何の障壁もない状態です。

 それを踏まえつつ梨田監督に“ナッシーっぽさ”を出すための秘策を考えてみました。要するに、ふなっしーの真似をすれば良いのです。ふなっしーといえば「きぐるみ感」「キレの良い動き」「語尾に『なっしー』」。これらを全部取り入れてみましょう。

【イラスト:カネシゲタカシ】

 うん、この案は“ナシだ”。

 下絵の段階でわかっても描き進めた勇気をほめてほしい。

 こうなったらもう梨田監督個人の努力ではどうすることもできないので、逆にふなっしー側から「おしゃれメッシュを入れる」「ダジャレが止まらない」「コンニャク打法ヒャッハー!」など梨田監督側に歩み寄っていただきたい。ご検討のほどよろしくお願いします。

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著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

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