【UFC】インパクト残すことが必須のベイダー ジョンソン戦はスタイル変更がポイント
ジョシュは二度目の全盛期を迎えつつある
――また、コ・メインイベント（セミファイナル）では、ジョシュ・バーネットvs.ベン・ロスウェルのヘビー級ランカー同士の対戦が組まれています。ロスウェルはアリスター・オーフレイムをＫＯしたこともあるストライカーですけど、ここでは最近のジョシュの印象を語ってもらえますか？
ジョシュは昨年９月の日本大会を観たとき、「どんどん試合のやり方がうまくなってるな」と思ったんですよ。じゃないと、５ラウンドの間、ずっと攻め続けられないですよ。あれはスタミナもそうなんですけど、要所要所の駆け引きで、攻撃はしながら１００の力でやろうとせず、強弱をつけてるからできるんですよ。
――ギアを上げてラッシュするところと、ローギアでじわじわ行くところを使い分けて、スタミナの配分ができていると。
その自分の体力の使い方がすごくうまくなってるんですよ。だから、そのペース配分も含めた、自分の身体をコントロールするという部分で、かなり成長していると思いましたね。また、細かい技術で言うと、フランク・ミア戦を見ても、ロイ・ネルソン戦を見ても、ヒジやヒザでの攻撃も絶妙なタイミングで、ガードができないところでしっかり出せているので、自分のできることをしっかり把握してるんですよね。
――円熟味を増した闘いができるようになってるわけですね。
ジョシュは１８歳からプロでやっていて、今３８歳だから、キャリアは約２０年ですよね。そりゃあ、蓄積された知識は相当なものがありますよ。しかも、常にトップクラスに居続けているわけじゃないですか。２０代前半でＵＦＣ王者になって、パンクラスのチャンピオンになり、『ＰＲＩＤＥ無差別級ＧＰ』やストライクフォースのヘビー級ＧＰでも決勝までいっている。ヘビー級のトップで闘い続けているからこそ、細かい状況判断、それから自分自身の状態を分かることに長けている。だから、今のジョシュは、どのタイミングでどんな攻撃を入れたら勝てるかということが、正直、見えてると思うんですよ。それが試合になると、うまくいく場合といかない場合がある。試合というのは、そういうものなんですけど、ジョシュ自身の中ではもう自分の勝ち方が見えてるんだと思う。そういういい状態だからこそ、自分なんかは単純に、ジョシュに頑張ってほしいと思いますね。
――今のヘビー級チャンピオン、ファブリシオ・ヴェウドゥムは、ジョシュと同世代ですからね。ここらでベルト獲りに本腰入れてほしいところですよね。
だからファブリシオもそうですけど、ヘビー級ってキャリアを積んで、３０代半ばとかになって分かることって、すごく多い気がするんですよ。自分もそうなんですけど、自分の身体のことを理解できるようになるという。
――“大型車”の乗りこなし方が分かってくるというか（笑）。
ホントそうなんですよ。ヘビー級って、自分の身体を“乗りこなせる”ようになるまで、時間がかかるんですよね。例えば、アクセル踏んでも、小型車みたいにすぐに発進できなくて、ワンテンポ遅れて動き出すんですよ。だから、アクセルの踏み方ひとつでも、他の階級とは変わってくる。なおかつ他の階級なら、たとえばライト級は約７０キロにしっかり合わせて調整するわけですけど、ヘビー級の場合は相手によって、１１０キロで試合したり、１００キロで試合したり、増減がある。そういったことを、本当の意味でいろいろ把握できるのって、キャリアを１０年、１５年重ねてからだったりするんですよ。だから、ヘビー級って２度目のピークみたいなものが訪れるんですよね。
――では、まさにジョシュは２度目の全盛期に向かってるときじゃないかと。
そうだと思うんですよね。だからこそ、その強いジョシュを見せてほしいですよね。
（取材・文：堀江ガンツ／ＷＯＷＯＷ ＵＦＣ解説者）
■詳しくはUFC 番組オフィシャルサイト(wowow.co.jp/ufc)へアクセス！
http://www.wowow.co.jp/sports/ufc/
ジョシュは昨年９月の日本大会を観たとき、「どんどん試合のやり方がうまくなってるな」と思ったんですよ。じゃないと、５ラウンドの間、ずっと攻め続けられないですよ。あれはスタミナもそうなんですけど、要所要所の駆け引きで、攻撃はしながら１００の力でやろうとせず、強弱をつけてるからできるんですよ。
――ギアを上げてラッシュするところと、ローギアでじわじわ行くところを使い分けて、スタミナの配分ができていると。
その自分の体力の使い方がすごくうまくなってるんですよ。だから、そのペース配分も含めた、自分の身体をコントロールするという部分で、かなり成長していると思いましたね。また、細かい技術で言うと、フランク・ミア戦を見ても、ロイ・ネルソン戦を見ても、ヒジやヒザでの攻撃も絶妙なタイミングで、ガードができないところでしっかり出せているので、自分のできることをしっかり把握してるんですよね。
――円熟味を増した闘いができるようになってるわけですね。
ジョシュは１８歳からプロでやっていて、今３８歳だから、キャリアは約２０年ですよね。そりゃあ、蓄積された知識は相当なものがありますよ。しかも、常にトップクラスに居続けているわけじゃないですか。２０代前半でＵＦＣ王者になって、パンクラスのチャンピオンになり、『ＰＲＩＤＥ無差別級ＧＰ』やストライクフォースのヘビー級ＧＰでも決勝までいっている。ヘビー級のトップで闘い続けているからこそ、細かい状況判断、それから自分自身の状態を分かることに長けている。だから、今のジョシュは、どのタイミングでどんな攻撃を入れたら勝てるかということが、正直、見えてると思うんですよ。それが試合になると、うまくいく場合といかない場合がある。試合というのは、そういうものなんですけど、ジョシュ自身の中ではもう自分の勝ち方が見えてるんだと思う。そういういい状態だからこそ、自分なんかは単純に、ジョシュに頑張ってほしいと思いますね。
――今のヘビー級チャンピオン、ファブリシオ・ヴェウドゥムは、ジョシュと同世代ですからね。ここらでベルト獲りに本腰入れてほしいところですよね。
だからファブリシオもそうですけど、ヘビー級ってキャリアを積んで、３０代半ばとかになって分かることって、すごく多い気がするんですよ。自分もそうなんですけど、自分の身体のことを理解できるようになるという。
――“大型車”の乗りこなし方が分かってくるというか（笑）。
ホントそうなんですよ。ヘビー級って、自分の身体を“乗りこなせる”ようになるまで、時間がかかるんですよね。例えば、アクセル踏んでも、小型車みたいにすぐに発進できなくて、ワンテンポ遅れて動き出すんですよ。だから、アクセルの踏み方ひとつでも、他の階級とは変わってくる。なおかつ他の階級なら、たとえばライト級は約７０キロにしっかり合わせて調整するわけですけど、ヘビー級の場合は相手によって、１１０キロで試合したり、１００キロで試合したり、増減がある。そういったことを、本当の意味でいろいろ把握できるのって、キャリアを１０年、１５年重ねてからだったりするんですよ。だから、ヘビー級って２度目のピークみたいなものが訪れるんですよね。
――では、まさにジョシュは２度目の全盛期に向かってるときじゃないかと。
そうだと思うんですよね。だからこそ、その強いジョシュを見せてほしいですよね。
（取材・文：堀江ガンツ／ＷＯＷＯＷ ＵＦＣ解説者）
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◆◆◆ ＷＯＷＯＷ番組情報 ◆◆◆
★「生中継！UFC−究極格闘技− UFC in ニューアーク ライトヘビー級トップランカー対決！」
L・ヘビー級王座挑戦を懸け、A・ジョンソンとベイダーが激突。UFC JAPANで勝利したジョシュ・バーネットやサフィジーヌとエレンバーガーのウェルター級マッチも。
【放送日】1月31日（日）午前10：00〜［WOWOWライブ］※生中継
＜主な対戦カード＞
ライトヘビー級：アンソニー・ジョンソン × ライアン・ベイダー
ヘビー級：ジョシュ・バーネット × ベン・ロスウェル
ウェルター級：タレック・サフィジーヌ × ジェイク・エレンバーガー
★「生中継！UFC−究極格闘技− UFC in ラスベガス 元王者ジョニヘン＆ロイ・ネルソン復活戦！」
ヘビー級タイトルマッチの試合中止によりウェルター級元王者ジョニヘンがメインイベント昇格！3連敗の崖っぷちから再起戦に挑むロイ・ネルソンの復活にも注目。
【放送日】2月7日（日）午後0：00〜［WOWOWライブ］※生中継
ゲスト：松尾諭
＜主な対戦カード＞
ウェルター級：ジョニー・ヘンドリックス × スティーヴン・トンプソン
ヘビー級：ロイ・ネルソン × ジャレッド・ロショルト
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