馬券アレルギーのための有馬アルバート 「競馬巴投げ!第112回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

ゴールドシップに吉兆の“フェラーリ・ポーズ”

[写真7]オルフェーヴルと同級生・同厩舎のトーセンレーヴ 【写真:乗峯栄一】

 そんなことで、今年もいよいよ有馬だ。有馬アレルギーの人以外は買わねばならない。

 まず写真の説明から。先週、今週と栗東トレセンに行ったので、かなりの数は撮れたように思うが、キタサンブラックだけはどうにも遭遇せず、ダービー週の古いものを出させてもらう。

[写真3]はゴールドシップ。今週は坂路入りから追い切りまでおとなしかったゴールドシップ(鞍上・内田博幸)だが、クールダウンの坂路角馬場で、フェラーリ“跳ね馬”マークのポーズをとった。「大丈夫か」と思う人もいるかもしれないが、坂路での、この暴れん坊ぶりが出たのは、実は、勝った春天皇賞以来だ。宝塚、JCでは、ほんとにおとなしいままだった。“フェラーリ・ポーズ”はたぶん吉兆のような気がする。

[写真4]はラブリーデイのクールダウンと、それを見守る池江調教師の背中である。

[写真5]は公開枠順抽選会で念願の内枠を引いたヒットザターゲット。ただ中山で好走例がないのは気にかかる。

[写真6]はいよいよ定年前最後となった橋口厩舎のワンアンドオンリー。劇的な復活はあるか。

[写真7]はオルフェーヴルの同厩舎・同級生トーセンレーヴ。確かに3歳春まではオルフェよりこちらの方が人気が高かった。ここ2連勝で来て、ベテランになってオルフェに一歩でも近づけるか。

[写真8]はご存じ菊花賞馬キタサンブラック。ただ、この馬だけ、先週、今週と坂路で見られず、これはダービー週の撮影です。

[写真9]はサウンズオブアース。いつも好走するが、まだ2勝馬で、重賞勝ちもない。有馬でアッと驚かせるか。

◎アルバート、堀厩舎がまた大仕事

[写真8]菊花賞馬キタサンブラックも当然V圏内だ(写真はダービー週) 【写真:乗峯栄一】

 さて予想だが、一番勝って欲しいのはワンアンドオンリーだ。大変お世話になり、よくしてもらった橋口厩舎最後の有馬記念だ。ハーツクライがディープインバクトに国内唯一の黒星を付けた05年有馬はいまだに忘れられない。しかし、ここは個人的に単勝をちょこっと買うことにとどめておきたい。もし優勝したら、もちろん大拍手だ。

 本命はアルバートでいく。前走ステイヤーズSでの直線での跳ね出し方が尋常ではなかった。長い道中は素知らぬ顔で走り、ゴーサインが出ると、一瞬で集団を置き去りにした。有馬2500は、この「道中の素知らぬふり」と「直線での跳ね出し」が何より重要だ。

 ステイヤーズの疲れを言う人もいるが、疲れを知らない馬だからステイヤーズを勝てたのだ。ドゥラメンテとモーリスで2015年を席巻した堀厩舎がまた大仕事をする。

 アルバート(6)の単に千円。三連単(6)頭固定、ヒモに(4)ラブリーデイ、(2)ヒットザターゲット、(15)ゴールドシップ、(3)ラストインパクト、(11)キタサンブラック、(8)ワンアンドオンリーの6頭。30点各300円。合計1万円で、何とか素晴らしい年越しを。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!

[写真9]アッと驚かせる好走を見せるかサウンズオブアース 【写真:乗峯栄一】

<今週の1万円勝負(有馬記念)>
単勝(6)アルバート×1,000円
3連単(6)アルバート1着軸固定→(4)(2)(15)(3)(11)(8)[30点]×300円=9,000円

<前回の結果(チャンピオンズカップ)>
単勝(14)ガンピット×1,000円⇒ハズレ
3連単(14)ガンピット1着軸固定→(7)(13)(1)(4)(16)(2)[30点]×300円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
−60,000円−10,000円=−70,000円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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