大塚20周年興行にかつての仲間が大集合
ジャイアントスイングで自ら節目を祝福
大塚の20年間の歴史を凝縮した多彩なメンバーが多数参戦した
大塚の20年間の歴史を凝縮した多彩なメンバーが多数参戦した【横田修平】

 アレクサンダー大塚20周年・ 男盛10周年記念大会 「20年 あがとりぃ」が28日、東京・後楽園ホールで開催され、888人を動員した。


 大塚はアマチュアレスリング経験後、プロフェッショナルレスリング藤原組に入門し、95年8月にデビュー。翌年に格闘探偵団バトラーツの旗揚げメンバーとなり、総合格闘技に挑戦した98年の「PRIDE.4」では、強敵マルコ・ファスから歴史的勝利を挙げた。

 その後も様々なプロレス団体に参戦。05年10月にはみちのくプロレスにて、ふんどし姿の男盛として参戦することで、新たな道を開き、戦いの幅を広げてきた。


 今大会では、そんな大塚の20年間の歴史を凝縮した、実に多彩なメンバーが多数参戦。大塚は2試合に出場した。

17年ぶりに「ラヴ・ウォリアーズ」結成

船木にジャイアントスイング20回転で節目を豪快に祝福
船木にジャイアントスイング20回転で節目を豪快に祝福【横田修平】

 メインイベントでは、「アレクサンダー大塚20周年記念試合 スペシャルタッグマッチ」として、 大塚がモハメド ヨネとのタッグ「ラヴ・ウォリアーズ」を約17年ぶりに再結成し、船木誠勝&杉浦貴組と対戦した。ヨネは大塚のデビュー戦の相手も務めた盟友。対する船木は藤原組時代の大先輩であり、杉浦とは01年にZERO1でシングルマッチを行っている。


 ヨネとおそろいのラヴ・ウォリアーズのジャンパーで登場した大塚は、気合いを見せ付けるかのように、いきなり船木にぶっこぬきジャーマンスープレックスを敢行。杉浦にはエルボー合戦から頭突きをぶち込む。さらに10分過ぎには、ヨネのクォーラルボンバーによるアシストを受けて、何と船木にジャイアントスイング20回転。自らの節目を豪快に祝福してみせた。だが、船木も必殺技のハイブリッドブラスターで反撃。大塚は意地の2カウントでキックアウトしてみせるも、裸絞めに力尽きた。

アレクは涙「長く続ける素晴らしさ」

中島が男盛の尻へ誤爆。その後は味方ながら、攻撃されてしまった
中島が男盛の尻へ誤爆。その後は味方ながら、攻撃されてしまった【横田修平】

 第2試合の「男盛10周年記念ミックスドタッグマッチ」では、別キャラクターの男盛として中島安里紗と組み、三州ツバ吉&藤本つかさ組と対戦。花柄のふんどしをビシッと絞め、凛々しくも艶やかに登場した男盛は、両足で藤本をロックし、股間や尻に顔面を押し付けようとするセクハラ攻撃を連発。弾みで誤爆を食らい、男盛の桃尻を味わってしまった中島から怒りのキックをぶち込まれたり、場外で客席に尻を突き出させられたりと、主役とは思えない扱いを受けながらも、ジャイアントスイング10回転で10周年をアピールし、華々しくコーナーからフィニッシュを決めようとしたところで、藤本にロープを勢いよく揺らされ、トップロープで股間を強打。すかさず2人がかりで丸め込まれ、3カウントを献上してしまった。


 主役でありながら、2試合とも敗者となってしまった大塚だが、試合後は自身が格闘家を目指すきっかけとなった「1、2の三四郎」の作者である漫画家の小林まことさん、大のプロレスファンでディズニーマニアとしても親交があるタレントの山田邦子さん、憧れの存在であった初代タイガーマスク、そして、今回、試合に参戦したり、協力してくれた大勢の仲間たち、そして詰めかけた多数のファンに感謝をしつつ、「レジェンドと呼ばれるレスラーたちに、長く続ける素晴らしさを教えてもらった。前へ進めば道ができる」と今後も自分の道を切り開き、突き進んでいくと語った。

臼田勝美が引退「素晴らしい青春の1ページ」

臼田勝美は藤原組の同期である田中稔と引退試合を行った
臼田勝美は藤原組の同期である田中稔と引退試合を行った【横田修平】

 大塚の先輩で、93年にデビューした臼田勝美が、藤原組の同期である田中稔と引退試合を行った。試合では、ロープエスケープ、ダウンなどの回数でロストポイントが取られる懐かしの藤原組ルールを採用。臼田のサブミッションで稔が2回連続でロープエスケープに追い込まれるスリリングな展開でスタートすると、稔もハイキックでダウンを奪う。臼田もジャーマンスープレックス、ヒザ十字固めを繰り出すと、激しいサッカーボールキックの打ち合いで意地をぶつけ合うが、稔がハイキックから飛びつき式腕十字固めでガッチリととらえ、終止符を打った。


 試合後、かつての藤原組、バトラーツの仲間たちに囲まれ、10カウントゴング、胴上げをされた臼田は、「何とか泣かずにリングを降りられた。最高ですね。稔とは節目、節目で戦ってきて、最後の相手を務めてもらったのも巡り合わせ」と感無量。「プロレスとは自分が生きている証。素晴らしい青春の1ページ。今後は自分が恥じないように生きていきたい」と、新たな人生のスタートへ胸を張った。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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