左右田「ゲーオ戦には感情を持ち込む」=勝利で7.5IWGP戦のオカダにつなぐ
五輪選手や元UFC選手とスパー
王者ゲーオへのリベンジを誓う左右田。K−1に興奮の雨を降らすことができるか!? 【(C)M-1 Sports Media】
いよいよゲーオとの再戦が目前まで迫ってきた左右田。本格的な追い込みを終えて「あとは心と体のバランスを仕上げていくだけです」という状況だ。公開練習もシャドーボクシングとミット打ちをそれぞれ1Rずつ、一つ一つの技を確認するような内容のものとなった。
ゲーオとの再戦が決まって約2カ月、左右田は「前回の試合と基本的な練習方法は変えていません。サウスポー対策の練習と自分のレベルアップを目指した練習をやってきました」。4月大会で対戦した久保優太もゲーオと同じサウスポーだったため「前回とやることが変わることがない分、スムーズに練習を出来ました」という。
またロンドン五輪ボクシング日本代表の鈴木康弘や元UFCファイターの徳留一樹らともスパーリングを行い、来たるべき決戦に備えてきた。
「基本的に試合がない時でもボクシングジムや他のジムに出稽古に行かせてもらっていて、今回は大宮司(進)さんに自衛隊まで連れて行ってもらい、鈴木選手とスパーリングさせてもらいました。鈴木選手とのスパーリングはいい勉強になりましたし、レベルの高い選手とスパーリングすることで自分もレベルも上がったと思います。徳留さんは週2回シルバーウルフに出稽古に来ていて、普段からスパーリングさせてもらっています。(ゲーオ対策は万全?)今回は自分の悪かったところを修正してきたので、そこをしっかりと出したいと思います」
ノンタイトル戦であることの意味
「サウスポー対策はやってきた」と打倒ゲーオへ自信を見せる 【(C)M-1 Sports Media】
その上で今回のゲーオ戦は「多少は感情を持ち込んでもいいんじゃないかなと思ってます」という左右田。ゲーオという対戦相手、タイトルマッチではなくスーパーファイトで対戦すること、そしてK−1のベルトとチャンピオンについて、左右田は今の自分の胸の内にあるものを明かした。
「今日、K−1オフィシャルサイトにアップされたゲーオのインタビューを読みました。そこでゲーオは『K−1−65kgの王者は僕です。誰が相手でも当たり前に勝たなければ意味がありません』と言っていたのですが、1月に負けて、4月は決まっていた試合を欠場して…そういう意味ではチャンピオンの仕事が出来てないという印象です。
今回の試合が決まって周りから『なんでタイトルマッチじゃないの?』って言われることが多かったのですが、僕は今回スーパーファイトで試合をすることに意味があると思うようにしています。
僕はベルトの価値というものは、自分たちがやっていることにプライドや覚悟を持った選手たちが一番を目指すから(ベルトに)価値があると思うんですね。K−1にはそういうプライドや覚悟を持った選手たちが集まっているから、K−1のベルトに価値があるんです。
そしてK−1のチャンピオンは自分の存在感をアピールしながら、ベルトの価値を上げていかなければいけないし、K−1のチャンピオンは一般の人たちから見ても『K−1のチャンピオンは違う!』と思われなきゃいけない。K−1のチャンピオンはただ競技性があるだけじゃなく、外に発信して団体とベルトの価値を高めていくものだと思います。
そういう意味でゲーオはK−1チャンピオンの仕事が出来ていないと思うし、今のところは(K−1チャンピオンの)自覚もない。何をやっているのかな?って感じです。だから僕がスーパーファイトでゲーオを倒してK−1のチャンピオンがどういうものかを証明します。そうすれば次は最高のシチュエーションと場所で僕のタイトルマッチを組んでもらえると思います」
K-1のリングに興奮の雨を降らす
左右田はゲーオへのリベンジを果たし、K−1のリングに興奮の雨を降らせることが出来るか!?
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