左右田「K−1に感動と興奮の雨を降らせる」=7.4ゲーオ戦直前インタビュー

K-1実行委員会

昨年11月の−65kg初代王座決定トーナメント決勝で敗れたゲーオへのリベンジマッチに挑む左右田 【(C)M-1 Sports Media】

 左右田泰臣が「K−1 WORLD GP 2015〜−70kg初代王座決定トーナメント〜」(7月4日/東京・国立代々木競技場第二体育館)で開催されるスーパーファイトで、K−1 WORLD GP−65kg初代王者ゲーオ・フェアテックスと対戦する。4月のK−1では“65kg日本一決定戦”と言われた久保優太戦に判定勝利を挙げ、昨年11月のー65kg初代王座決定トーナメントの決勝で敗れたゲーオにリベンジマッチを挑む。ノンタイトル戦ながらも「ゲーオか、僕か、どちらがチャンピオンに相応しいかをしっかり決めた上でタイトルに挑戦する」と王座挑戦への査定試合と位置付け、モチベーションは高い。「K−1のリングに感動と興奮の雨を降らせる」と意気込む左右田にゲーオ戦前の心境を聞いた。

久保戦は…特にありません

4月のK−1では“65kg日本一決定戦”と言われた久保優太戦に判定勝利 【花田裕次郎】

――まずは4月大会の久保優太戦から振り返っていただけますか?

 久保選手は僕がアマチュアでやっているころからトップの選手で、多少は不安もあったのですが、それが戦っていて徐々に解消されていくような試合でした。

――実際に拳を交えて久保選手にはどんな印象を受けましたか?

 僕が勝つならこういうパターンだろうなというのを頭に入れて練習してきたので、試合が進むにつれて自分が思っていた通りの選手だったという感じでしたね。

――“65kg日本一決定戦”と言われた試合に勝てたことについてはどうでしょう?

 正直、前回の試合は“65kg日本一決定戦”と捉えていただきましたが……毎試合そうなんですけど、試合に勝ったら、その試合については「特にありません」という感じです。あまり過去の試合を振り返ることはないし…試合が終わったら試合前、そういうつもりでやっています。

正直ゲーオはくすんでしまった

4月のK−1では新日本プロレスの“レインメーカー”ことオカダ・カズチカと外道からもらった挑戦権利証を抱えて勝利のポーズ 【花田裕次郎】

――今大会では左右田選手が対戦を熱望していたゲーオとの再戦が決まりました。しかしタイトルマッチではなくスーパーファイトという形です。最初にこのオファーを受けた時はどんな心境でしたか?

 煽りVTRにもあったようにオカダ・カズチカ選手と外道選手から挑戦権利証をいただいて、それを久保選手というトップの選手から守ったので、次はゲーオ選手の持つタイトルに挑戦することになると思っていました。そしたら結果的に相手はゲーオ選手だけどタイトルマッチではないという話を聞いて。最初は「どうしよっかなー」と思ったんですけど、自分の中では答えが出て、とにかくリベンジですね。一度、負けている相手なので気持ちを切り替えて戦います。

――その答えとはどんなものですか?

 今回の試合はまだ僕がベルトを巻く時期ではないのかなと捉えています。これに勝てば今度、僕がゲーオに、ベルトに挑戦する時は最高の場所で最高のシチュエーションで挑戦できると思っています。今回の試合は僕がチャンピオンに相応しいかどうかの査定試合のようなものだと思います。

――ゲーオへのリベンジという部分にはどんな想いがありますか?

 忘れ物を取りに帰るという感じです。

――今年に入ってからのゲーオ選手の試合を見て、どんな感想を持っていますか?

 チャンピオンになった最初の試合でダウンを奪われて負けて、その次はスーパーファイトで出場が決まっていたのにケガで欠場して、K−1のチャンピオンにも関わらず、K−1の試合に穴をあけるっていう。正直もうゲーオはくすんでしまったのかなと思います。

――ずばり腹立たしいですか?

 正直、ゲーオ選手はK−1のチャンピオンというよりも、K−1のトーナメントで優勝してベルトを持っている選手なのかなと思います。

――ここでゲーオ選手を倒して、自分がチャンピオンに相応しいことを証明してタイトルに挑戦、という流れを描いていますか?

 チャンピオンはベルトを持っているだけでなく、チャンピオンとしての責任も大事ですし、僕とゲーオ選手どちらがそれに相応しいのかをしっかり決めたうえで、タイトルに挑戦しようかなと思います。

K−1の黄金期に突入させたい

前回のゲーオ戦で出た反省点がかなり修正できているとリベンジへの手応えは十分 【中原義史】

――左右田選手にいろいろな想いがあることは分かりました。ただし試合は試合です。どんな試合をして勝ちたいと思っていますか?

 ゲーオ戦が終わった直後から、あの試合の反省点は出ていて、年末からずっとそこを修正しています。それが前回の久保選手でも少し出すことが出来たので、7月にはもっとそれを試合で出せればなと思っています。

――左右田選手はキャリアの中で2人の選手にしか負けておらず、前回はリベンジに成功しています。今回のリベンジにも自信はありますか?

 毎試合そうですけど勝つことしか考えていません。正直、K−1に参戦するまでは自分が勝つことしか考えていませんでしたが、K−1のリングに上がっている以上、勝つことは当たり前でお客さんとの勝負だと思います。

――前回は昨年11月以来のK−1のリングでしたが、K−1の熱が高まっていることを感じますか?

 新生K−1になって新しい選手の方が多いので、新しいファンの人たちも増えていると思います。そういう人たちに幅広くK−1を見てもらって、本当の意味でのK−1の黄金期に突入させたいと思っています。

――この試合は今大会で最も注目が集まるスーパーファイトになったと思います。どんな試合を見せたいですか?

 僕がやることはただ一つ。K−1のリングに感動と興奮の雨を降らせることです。
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