Krush王者・中島弘貴が恵比寿で野外練習=K-1-70kg初代王者へ向けて「主役は俺」

K-1実行委員会

小学生らの前で真剣にミット打ち

K−1−70kg級初代王座決定トーナメントに出場する中島弘貴は恵比寿ガーデンプレイス前で野外練習を行った 【中原義史】

「K−1 WORLD GP 2015−70kg初代王座決定トーナメント」にエントリーしている第3代Krush−70kg級王者・中島弘貴が17日、東京・恵比寿で仰天の野外公開練習を行った。

 恵比寿ガーデンプレイスを背にミット打ち!? 中島がバンゲリングベイ・スピリット流の“野外練習”を公開した。公開練習の場所として向かったのは恵比寿ガーデンプレイス前のアメリカ橋公園。中島はジムの先輩でもある寒川直喜とともにグローブとミットをジムから持参すると、なんとアメリカ橋公園でそのままミット打ちを始めたのだ。

 この“野外練習”はバンゲリングベイ・スピリット伝統(!?)の練習方法で、寒川曰く「パーソナルトレーニングなどでジムが使えない日は屋外の公共の場所で練習しています」。また公共の場で練習することで「周りの雑音を気にせず集中できるようになる」という。その言葉通り、中島は通行人や下校中の小学生が足を止める中、ジムワークと同じように真剣にミット打ちを続けた。

 ジムでのインタビューでは「7月4日にチャンピオンになるための練習をしていて、いい準備が出来ています」と順調に仕上がっていることを明かした中島。「寒川さんと受け返しの練習で、スピードを早くするための練習をしていて、スパーもやっています」とスピード強化に力を入れ「トーナメントのために特にこれという練習はないですが、普段から練習量を多くしているので問題ないと思います」と決戦へ向けて自ずと練習量そのものも増えている。

初戦は佐藤嘉洋にKO勝ちのダルベック

1回戦の相手は佐藤嘉洋を2度KOで下したダルベックだが、「KOで倒せると思う」と自信を見せた 【中原義史】

 1回戦の対戦相手はサニー・ダルベック。佐藤嘉洋に2度KO勝ちした実績が光る選手で、中島は「過去の試合を見ているとサウスポーで左ストレート、左ミドルとハイが強い」と分析。ダルベック対策として週3回はサウスポーのボクサーやキックボクサーとスパーリングを重ねて対策を練っている。

 中島自身、サウスポーがやりにくいということもなく「サウスポーの選手は苦手じゃないし、今までサウスポーの選手に試合で負けたこともない。サウスポーは右(の攻撃)を当てやすいから、逆に殴りやすいと思う」と一切不安要素はない。

 またダルベックの好戦的なスタイルも中島にとっては好都合で「ダルベックはガンガン来るから隙もあるし、自分にも倒すチャンスがある。K−1だからド派手にKOを狙っていくし、KOで倒せると思います。倒すイメージもいくつかあるし、パンチかヒザ蹴りで倒したいですね」とダルベック撃破に自信をのぞかせた。

全試合KOで70kgを引っ張る王者に

Krush−70kg級王者の中島はK−1でも「主役はオレ」と初代王者へ力強く宣言 【中原義史】

 準決勝以降の勝ち上がりについては、特に誰かを想定することなく「誰が勝ち上がってきてもいいように仕上げています。いろいろなタイプの選手とスパーしているので誰が来ても問題ないです」という中島。

 K−1オフィシャルHPのインタビューで外国人選手たちが「他の選手のことは知らない」とコメントしていることに対して「だったら俺もお前らを知らねえよと思いました」と感情的な部分も見せつつ「誰が来るか分からないけど、当たった相手は全員倒しに行って全試合KOを狙う。僕はKrushの70kgチャンピオンとして、しかも日本人として出るんで、見ている人には僕が主役だと思って見て欲しい。会場も大きいし、注目度も高いので倒しに行って勝ちたい」と日本代表としてトーナメントに挑む想いは強い。

 また今大会のスーパーファイトには55kg、60kg、65kgの王者が勢ぞろいするだけに、階級としての戦いもある。かつてK−1MAXに参戦経験がある中島は「今回は70kgのトーナメントだから他の階級の選手に負けたくないし、70kgのトーナメントが一番盛り上がるような大会にしたい。70kgは人類最激戦区と言われていて、そこで日本人がトップに立ったらもっとK−1を盛り上げられると思う」と70kgという階級そのものを引っ張る王者になるつもりだ。

 まさに今大会のキャッチコピーは「新時代を切り開け。MAX(限界)を越えろ」。普通にトーナメントを終わらせてはいけないという中島は、改めて「70kgは外国人選手も強いけど、主役は俺だというところを見せます」とK−1−70kgの主役獲りを力強く宣言した。
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