えどりく開幕戦でブラックラムズに勝利!5節終了時点で5位のスピアーズ、次節から交流戦がスタート!

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後半トライを奪ったリカス・プレトリアス選手。今シーズンはその無尽蔵の走力を活かして大活躍している 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ただいま!えどりく!

今年もスピアーズが「えどりく」に帰ってきた。
常設の観客席はもちろん、特設のピッチ席まで立ち見を含めて多くの観客がこのスピアーズえどりくフィールド、通称「えどりく」に押し寄せた。
場外は多数の出店が並び、人が溢れた外周。場内は互いのチームカラーであるオレンジとブラックに染まり、溢れる歓声。まるで町のお祭りのような独特の雰囲気。今シーズンもまたこの「えどりく」でスピアーズの戦いが始まる。
第5節にしてこのホストスタジアムに帰ってきたスピアーズは、リコーブラックラムズ東京を相手に26対18で勝利し、「えどりく連勝記録」を19に伸ばした。

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

一昨年は2点差、昨年は1点差、この相手とは接戦になる。そしてこの第5節もその通りの展開となった。勝敗を分けたのは、チームのディフェンス力か後半の選手采配か。それともここが「えどりく」だからか。

前半は苦しい立ち上がりだった。ブラックラムズの厳しいプレッシャーの前にゴールラインを背負うと、10分すぎに相手の連続攻撃から先制を許した。
その後はスピアーズもペナルティゴールを2本返すが、スクラムを押し込まれフェイズアタックでもなかなか前にでられない場面が続いた。
その間にブラックラムズは、30分に2トライ目を追加し6対12とスピアーズを引き離しにかかる。だがこの後の折り返しで、相手選手にイエローカードが与えらえると、直後にスピアーズはモールからのキックパスでファンデンヒーファー選手がトライを決めて、相手にペースを握らせなかった。前半は、この後ブラックラムズが3点を返して11対15で折り返す。

観衆の前で左サイドを抜け出すファンデンヒーファー選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

4点を追う後半、最初に動いたのはスピアーズだった。
後半11分に6人のリザーブメンバーを投入する。なかでも注目は、試合週の木曜日にチームに合流したショーン・スティーブンソン選手。ニュージーランド代表1キャップを持つスティーブンソン選手は岸岡選手に変わってフルバックで出場した。

リザーブメンバー投入直後の13分に得意のモールからマキシ選手がトライを決め、16対15とこの試合初めてリードする。
フォワードでトライを決めれば、バックスも続く。18分にはラインアウトを起点に、ディフェンスの背後に落とすキックをキャッチして前に出ると、左サイドに展開してスティーブンソン選手がゴール前に迫る。その後すぐに右サイドにボールを動かすと、リカス選手が抜け出してトライ。10分足らずの時間で追う展開から一転し、8点をリードした。

その後、ブラックラムズに3点を返されたものの、スクラムハーフ藤原選手を起点とした早いテンポのラグビーで相手の反則を誘い、再度8点差に。このタイミングでMr.スピアーズこと立川理道選手を投入すると、固いディフェンスで相手に追加点を与えることなく26対18でフルタイムとなった。

試合後、フラヘッドコーチは
「前半は相手の接点の部分に苦しんだが、後半はそこを修正し自分たちがやりたいラグビーを実行できた」
とコメント。
またファウルア・マキシ キャプテンは
「久しぶりにえどりくでプレーできたことはうれしい、たくさんのファンの応援が力になった」
とホストスタジアムでの初戦を振り返った。

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逆転に繋がったラインアウトモール 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

特別な場所はチームと共に成長を目指す

会場のどこを見渡しても座席が埋まり、当日券も含めてチケットは完売。まさに満員御礼となったこの「えどりく」での初戦。
だがそれでも観客数は4,484人と、この日に試合を行ったディビジョン1の試合ではワーストだ。

「えどりく」の特別な雰囲気は、チーム内外から親しまれる。だからこそ今シーズンのスタートには、シーズン初の交流イベントとして「オレンジアーミーフェスティバル」をこの場所で実施した。
今シーズン「えどりく」での試合はあと5試合。まだまだ課題が残るホストゲームだが、チームが成長するようにホストスタジアムも成長する。スピアーズにとっての特別な場所である「えどりく」、ぜひこのスタジアムの魅力を多くの方に体感してほしい。

スピアーズは5節まで終えて3勝1分1敗で順位は5位。群雄割拠のシーズンとなったここまでのリーグワン、次節からは交流戦がスタートしさらに気の抜けない戦いが待ち受ける。
スピアーズの次戦は、2月1日(土)三菱重工相模原ダイナボアーズ戦。次のホストゲームは2月15日(土)コベルコ神戸スティーラーズ戦となっている。

ショーン・スティーブンソン選手は初出場ながらキックやキャッチで存在感を発揮。さらにチームにフィットすることでより活躍が期待できる 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

日本代表での怪我から復帰し、今シーズン初出場となった立川理道選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

次戦ホストゲームは2月15日(土)コベルコ神戸スティーラーズ戦、イベント情報やチケット情報、見所などは以下のリンクをご確認ください 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

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文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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