「おもてなし」精神から感じる街の誇り=ル・マンの風 現地レポートVol.2
日本も見習いたい譲り合いの精神
リパブリック広場近くにあった「Le BAR a VIN」のフィリップさんは、雰囲気のある店内撮影も笑顔で対応。ル・マンに住む人々の優しさを感じる場面がたくさんあった 【田口浩次】
さらにル・マン郊外をクルマで移動していると、このあたりのドライバーは運転も優しく、譲り合いの精神が浸透している。正直、日本の方が運転マナーが悪いと感じるほどだ。しかし、これもル・マン独特じゃないかと、皆が口をそろえる。どうやら、ル・マン24時間レースという街の誇りが、自然と住む人々の雰囲気も変えていったのかもしれない。
「F1より洗練されている」
金曜日のドライバーズパレードスタート地点となる大聖堂前広場。ここがマシンで埋まる姿は圧巻だという 【田口浩次】
今回、初めて来たル・マンでは、各チームスタッフなどにも、数多くの元F1組がいて、久しぶりの再開を楽しんだのだが、彼らと話したときにも、ル・マンの特別な雰囲気は話題となった。
「ル・マンで洗練されている部分はF1より洗練されている。なのに、それが嫌味にならず、温かい雰囲気というか、ゆったりしている部分はゆったりしている。そこは本当にル・マンだけの独特な空気で、特別なレースなんだなって、何度来ても実感するよ」と口をそろえていた。