W−1新王者・鈴木秀樹が武藤戦を熱望=「みんなも見たいでしょ」と自信満々

高木裕美

KAIの盟友・浜が挑戦表明も…

ふてぶてしい態度でW−1王座のベルトを掲げる新王者の鈴木秀樹は「W−1の象徴」という武藤敬司戦を熱望した 【横田修平】

  WRESTLE−1「WRESTLE−1 TOUR 2015 Cherry blossom」開幕戦となる1日の東京・後楽園ホール大会では、2大タイトルマッチや、WRESTLE−1クルーザーディビジョン 初代王者決定トーナメント1回戦などが行われ、1050人を動員した。

 メインイベントのWRESTLE−1チャンピオンシップでは、“ビル・ロビンソン最後の弟子”鈴木秀樹がKAIから王座を奪取。試合後はKAIのパートナーで元三冠ヘビー級王者の浜亮太が次期挑戦に名乗りを上げるも、鈴木は「WRESTLE−1は武藤敬司。武藤とやらなきゃダメでしょ」と団体の象徴との対戦をブチ上げた。

KAI、7分足らずで初防衛失敗

KAIの盟友である浜が「王者の品格がない」と次期挑戦者に名乗りを挙げた 【横田修平】

 師匠・武藤から至宝を託された「WRESTLE−1のエース」が、わずか7分足らずで地の底へ沈んだ。KAIはLATからのスプラッシュプランチャで短期決着を狙うも、ヒザ剣山でブロックされて万事休す。鈴木がドラゴンスープレックスからのダブルアームスープレックスでフィニッシュを決めた。

 至宝を奪い取った外敵に対し、浜が「あんな品格のないチャンピオンは許せない」と挑戦表明するも、鈴木は「今まで何してた? 急に強くなるのは無理でしょ」と、資格なしと一蹴。「WRESTLE−1=武藤」であり、あとは「その他」だと断言した上で、「武藤とやらなきゃダメ。鈴木vs.武藤、みんなも見たいでしょ」と自信満々の笑みを浮かべて挑発した。

チーム246がV6で「相手いない」

チーム246はnew Wild orderを返り討ちにしてV6に成功 【横田修平】

 WRESTLE−1タッグチャンピオンシップでは、初代王者組のチーム246ことカズ・ハヤシ&近藤修司組が、AKIRA&征矢学のnew Wild orderを返り討ちにしてV6に成功した。

 new Wild orderは、打倒チーム246を果たすべく、ルート246を静岡県から東京都まで自転車で走破する特訓を敢行。攻撃にも自転車を取り入れようとするが、これはレフェリーが阻止。ならばと、征矢のワイルドボンバーからのAKIRAのムササビプレスという連係を狙うも、カズに阻止され決定打を与えられず。近藤がキングコングラリアット2連発でAKIRAを振り切った。

 すでにめぼしいタッグチームを軒並み撃破したチーム246は「もうWRESTLE−1に相手はいない」と断言。タッグよりも、まずはカズ自らの提案で新設されたクルーザー級新王座獲りに意識を集中させた。

田中とパンテーラが1回戦突破

闘病と戦う垣原さんが開発したトルネードカッキーカッターで吉岡に辛勝した田中 【横田修平】

 8選手参加のWRESTLE−1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント1回戦2試合が行われた。現ジュニア3冠王者の田中稔はタッグパートナーの吉岡世起をトルネードカッキーカッターで下し辛勝。「この技のおかげで勝てた」と、技の開発者で、現在はがんと闘病中の垣原賢人さんへの感謝と激励の言葉を述べながら、「4冠王を目指す」と宣言した。

 アンディ・ウーvs.エル・イホ・デル・パンテーラでは、デスペラードのセコンドを味方につけたパンテーラがスペシャルDDTで圧勝。試合後もウーのマスクを剥ぎ取り、意気揚々と去っていった。

 WRESTLE−1チャンピオンシップ王座を失った武藤敬司は、浜亮太&中之上靖文と組んで、河野真幸&崔領二&KAZMA SAKAMOTOのデスペラードと対戦。快調にドラゴンスクリューを連発し、浜のジャックハマーでの勝利をアシストした。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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