岡田武史氏「日本人に合った型を作る」 FC今治新体制発表会

スポーツナビ

スポーツの力で地方を創生する

U−17W杯に2度出場している吉武博文氏が“岡田メソッド”作りの中核を担う 【写真:FAR EAST PRESS/アフロ】

 10年後にJ1で優勝を目指します。そしてその時には4〜5人の日本代表選手を出すようなチームになりたい。それとともに、8年後にはスタジアムを作りたい。そのスタジアムは複合スタジアムで、ホテルを併設したり、スタジアムの中にトレーニング指導ができるところ、データ分析ができるところ、治療ができるところ、そうした一貫した“今治ラボ”みたいなものができる。すると、いろいろなスポーツのアスリートがやってくる。サッカーだけではない、スポーツの力で地方を創生する。そういうことができないかという夢を抱いています。また今年の夏に育成の国際大会をここで開こうとしています。海外から研修に来る人、海外遠征、また学生の国際大会によって国際交流を行うことで、国境ではない別のボーダー、サッカーというボーダーで平和に貢献できるんじゃないか。そうした妄想に近い夢が浮かんできました。

 でかいことを言うなと思われるかもしれません。しかしこういうことを話すのも、根源はひとつです。僕は長く、子どもたちや若者への野外体験教育、または環境教育をやってきましたが、すべて根源は一緒です。私の年代は、70年戦争がない、そして高度成長という最高の時代、銀座でタクシーチケットを振っても(タクシーが)停まってくれない時代、そんな時代を生きてきました。そして自分の3人の子どもたちにどういう社会を残すんだろうと考えたときに、1000兆円の財政赤字、年金破綻、隣国との緊張、環境破壊、本当にひとりの親としてこれでいいんだろうかと自分にできることは何かないのか。そういう思いからすべての活動をやっております。

“岡田メソッド”を作る「メソッド事業本部」

 僕はこういう夢をあちこちで語っていたら、いろいろな人が賛同して集まってくれました。また、いろいろな協賛者が資金面で支援をしてくださるようになりました。次世代に希望のある社会を作る。これは私たちの会社、「今治夢スポーツ」の理念でもあります。そしてミッションステートの中には、環境に配慮するなどそれぞれに私の思いをつめました。そういうFC今治、今治夢スポーツの中にある、チーム今治の全体とスタッフを紹介していきたいと思います。

 新体制として、一番上に「オフィシャルパートナー/クラブスポンサー」「ビジネス・パートナー」「アドバイザリーボード」。これらは外部と考えてください。そしてクラブスタッフですが、まずは「オプティマイゼーション事業本部」。これは“最適化”という意味なんですけれど、他のクラブでいうところの強化部です。この下にトップチームや育成チームがあります。そして、おそらく他のクラブにはないであろう「メソッド事業本部」というのがあります。これは“岡田メソッド”を作り、指導者を育成して広く普及させていく部門であります。そして「アドミニストレーション事業本部」。総務、人事や経理のところです。そして「経営企画室」。ここは新たなビジネスモデル、またはスポンサーの対応などですね。ビジネスモデルもこれからはどんどん新しいことを考えていきたい。われわれをサポートしてくれる企業、いろいろなコラボレーションをしていくことで、新しい化学反応を起こして新しいビジネスを作っていく、ということを考えていこうとしています。それでは、そのスタッフから紹介していこうと思います。

(以下、スタッフ紹介は省略。登壇したスタッフは下記6名)

高司裕也(オプティマイゼーション事業本部)
吉武博文(メソッド事業本部)
大木武(メソッド事業本部アドバイザー)
眞藤邦彦(メソッド事業本部アドバイザー)
FERRAN・VILA(アドバイザー)
矢野将文(経営企画室/アドミニストレーション事業本部)

2/4ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント