東京マラソンナビ 第4回 レース直後の最速リカバリー方法

青山剛

疲労回復するまでがマラソン

 これまで東京マラソンを走った直後のランナーを見ていると、完走の余韻に浸り、ゴール後に何もせず1時間くらい座り込んでしまっている方が多くいます。あれでは相当回復が遅れてしまいます。もし素早いリカバリー、素早いリスタートを切りたいのであれば、余韻に浸る前にアクションを起こすようにしましょう。

 オリンピックを目指すようなアスリートには、大会やハードなトレーニング後はこのアクションを20分以内にスタートするように指導しています。

 大会直後の過ごし方が良くなくて、「疲労が病気になってしまう人」「痛みがケガになってしまう人」がとても多くいます。リカバリーを素早く行い、大会後3日間くらいは、痛みや疲労が激しい箇所にはアイシング、そしてお風呂上りに入念なストレッチを行ってください。

「家に帰るまでが遠足」と言われますが、「疲労回復するまでがマラソン」だと思って過ごせる方が、長くランニングを続けられますので、ぜひこのことを頭の片隅に入れてスタートしてください!

参考資料:「青山剛のスイッチ・ランニング(高橋書店)」(1月5日発売)
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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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