気分はゴルゴ…実弾射撃に挑戦! ライフル、ベレッタ、44マグナム

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いきなりライフルから射撃開始

イストラクターのタイチさん、銃を構える姿もサマになっています 【スポーツナビDo】

 今回、先生を務めてくれたのはイケメン日本人イストラクターのタイチ先生。「では、さっそくライフルから撃ってみましょうか」と、ニコニコと22口径ライフルの説明に入る。いや、ちょっと待ってください。僕はてっきり最初は手ごろなハンドガンだと思っていたのですが……。

「ハハハッ(笑)。そうなんですよ、いきなりのライフルでみなさんビックリされるんですが、このライフルは22口径で比較的狙いやすいので、まずはここから慣れていただいているんです」

いきなりライフルから挑戦! その衝撃にビックリ!! 【スポーツナビDo】

 そういうものなのか、とタイチ先生のレクチャーを受け、いざ実弾射撃初体験。言われたとおり、左手と右肩で銃身を固定し、フロントサイトとリアサイトで前方の的に狙いを定めて、Shoot! 

 まあ、なんて言うんでしょうか、すごい衝撃です。当然ですけど、昔、子どものころに遊んだBB弾や火薬のピストルとはまったく別次元。銃身を支えた左手と右肩、引き金を引いた右手にビリビリとした感覚がリアルに伝わってくる。最初は弾がどこに飛んでいったか分かるはずもなかったけど、2発、3発と撃っていくうちに、「あ、今のは結構真ん中に当たったんじゃないか?」「今のは弾が少し上に行ったから、次はもう少し銃口を下げて」とか、自分なりに獲物を“狙撃”している感覚になってくる。もはや気分はゴルゴだ。

バイオハザードでもおなじみベレッタ

つづいて38口径、銃の種類・形こそ違えど日本の警察が使っているのも38口径だ 【スポーツナビDo】

 ライフルの弾を全て撃ち終え、次は38口径リボルバー。この38口径というのは日本の警察が使用している銃と同じ。つまり、銃の種類は違えど、このリボルバーを通して、日本のおまわりさんが使う銃を疑似体験できるというわけだ。

 ライフルではタイチさんが弾を全て装填してくれたが、今回は自分でシリンダーの中に弾を込めるところからスタート。1発、1発とシリンダーに弾を装填しているうちに、ますますゴルゴ気分が高まってくる。そして、意味もなく手のひらでシリンダーをクルクルと回し、撃鉄を上げる、撃つ!

バイオハザードでもおなじみベレッタ 【スポーツナビDo】

……完全にナメてました。どエライ衝撃が体中を走った。日本の警察が使ってるんだし、何だったら刑事ドラマでは走りながらバキューン! バキューン!って撃ってるから、割と簡単に撃てるものかと思っていたけど、ライフル以上の衝撃にビックリした。

 銃に詳しい人なら当然のことだが、口径が大きくなるとそれだけ威力が上がるのだから、その分、自分の体に伝わる衝撃が大きくなるのは当たり前である。それによって、だんだんと的を狙うのも難しくなってくるのだ。

 続けて、米国の警察で使用されている9mmベレッタ、FBIなどが使う45口径グロック21を続けて撃ってみたが、こちらはセミオートマチック。リボルバーとはまた撃ち味が違い、スッと引き金(トリガー)を引くことができるのに、とんでもない威力が手の指先から腕、体へと伝わってくる。撃った瞬間などはその衝撃で腕が大きくブレてしまう。だから、このころには真ん中とは言わず、とりあえず弾が的に当たればうれしい、というレベルになってきた。情けないゴルゴである。

FBIなどが使う45口径グロック21、こう見えて威力が物凄い 【スポーツナビDo】

このころになると銃から伝わる衝撃が凄くて弾はブレブレ、的に当たればうれしいというレベルに…… 【スポーツナビDo】

 ちなみに、タイチさんが一番おススメしたい銃というのが、このベレッタ。「クセがある銃で、最初はなかなか的に当たらないと思いますが、そこが面白いと思いますね」とのことだ。

44マグナム、恐るべし!

ついに来ました44マグナム、とんでもない衝撃、そして威力でした 【スポーツナビDo】

 さあ、いよいよ大トリの登場である。44マグナムだ。クリント・イーストウッドの『ダーティハリー』でおなじみ、象をも倒せると言われているあの44マグナムである。子どものころからその名前は知っており、最強クラスのハンドガンとして名高い銃を前に緊張はMAX。ベレッタやグロックは立ったまま撃っていたけど、素人が44マグナムをその姿勢で撃ってはさすがに危ないからと、両ヒジを台につけて姿勢をしっかり安定させてから撃たないといけない。そして、いざ実射。

撃ち終わった後の的はもらえます。けっこう真ん中に当たってますよね? 【スポーツナビDo】

 ズドーン!!!!

 もはや大砲だ。ヒジで姿勢を安定させていたと思っていたのに、撃った瞬間、銃を持った両腕は後方へ持っていかれてしまい、何がどうなったのかよく分からない。マジメな話、カッコつけて立ったまま撃ってたら、体が後方に吹っ飛んだと思います。ただ、ただ、スゴイ! その言葉しか出てこない! そして「あ、オレ、今44マグナム撃ってる」とわけもわからず感動してしまった。

 すべての銃と弾丸を撃ち終え、あらためてタイチさんに話を聞いてみた。

「最近ではバイオハザードといったゲームや映画、アニメ、漫画に影響を受けて、銃を撃ってみたいというお客さんも増えてきました。ゲームやテレビで見た銃を実弾で撃てるというので喜んでいただいています。それこそ日本ではできない体験ですし、ハワイではスポーツやレジャーとして身近にそういったことができる射撃場があるというのを知っていただければうれしいですね」

ワルサーP38を撃てるマニア向けコースも

安全管理がしっかりされている場所なら、一度はおススメしたいアクティビティ 【スポーツナビDo】

 ここスワット・ガンクラブの射撃コースは、僕が体験したCコースから、ちょっとしたお試し感覚のAコース、ゴルゴ13(デューク東郷)が愛用しているM−16ライフルや、軍・警察の特殊部隊が使用するMP−5ライフルが撃てるSWATコース、さらには今や骨董品として扱われているルパン三世でおなじみワルサーP38、コルトなどが撃てるマニア向けのコースもあるとのこと。自分が撃ってみたい銃や予算と相談しながらコースを決めていただきたい。

 さて、実弾射撃をやってみた結果、手や体に伝わる衝撃と感触、的に当たったうれしさ、そして、映画やゲーム・アニメで見ていた銃を現実に撃っているという非日常を味わえるなど、僕にとってはハマっちゃいそうなくらい面白い体験だった。でも、その一方で、38口径のハンドガンですらとんでもない威力を持っていることが分かり、銃の恐ろしさというものがリアルに感じられた。
 それでも、このスワット・ガンクラブのようにしっかりと安全が管理されている射撃場であれば大丈夫。人生で一度はおススメしたいアクティビティであることは間違いありません。

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

取材協力 スワット・ガンクラブ

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