前哨戦快勝の新日本隊がベルト総獲り宣言 矢野救出のノア丸藤がドーム緊急参戦へ

高木裕美

年内最終戦を勝利で飾った棚橋(中央)、真壁、飯伏の新日本隊はベルト総獲りを宣言 【横田修平】

 新日本プロレスの年内最終戦となる20日の「Road to TOKYO DOME」東京・後楽園ホール大会では、超満員札止めとなる2015人を動員。来年1.4東京ドーム大会前最後の戦いに、聖地が熱狂に包まれた。
 メインイベントでは、棚橋弘至&飯伏幸太&真壁刀義組vs.オカダ・カズチカ&中邑真輔&石井智宏組が6人タッグで対戦。ドームでIWGPヘビー級王座を争う棚橋とオカダ、IWGPインターコンチネンタル 王座を争う中邑と飯伏、NEVER無差別級王座を争う石井と真壁のトリプル前哨戦は、20分を超える大熱戦となった。

真壁吠える「正規軍がビッグカムバックを起こす」

真壁のキングコングニードロップで1.4トリプル前哨戦の死闘にケリ 【横田修平】

 中邑は露骨に挑発してきた飯伏に対し、反則となるショートレンジのナックルパート。飯伏も予測不可能な攻撃でCHAOSをかき回す。オカダは棚橋をつかまえ、今年最後のレインメーカーポーズを決めるも、棚橋はこれを切り返してダルマ式ジャーマンスープレックス。真壁と石井は前日に続き、この日も火花飛び散る打撃戦を繰り広げるも、真壁がキングコングニードロップでフィニッシュを決めた。
 真壁はリング上から「正規軍と呼ばれるオレたちがビッグカムバックを起こす。ベルトを総獲りにする」と宣言。新春戦い初めのドームから、本隊が新日本の本流となることを予言した。

後藤&柴田は必殺連係でベルトへ死角なし

後藤の牛殺しから柴田のPKという必殺連係がさく裂 【横田修平】

 セミファイナルでは、「WORLD TAG LEAGUE」を優勝した後藤洋央紀&柴田勝頼組が、内藤哲也& 本間朋晃組に快勝。執ようなまでに柴田を意識する内藤に激しい挑発を受けながらも、合体go 2 sleepで戦線離脱に追い込むと、孤立した本間に後藤の牛殺しからの柴田のPKという連係で勝利。ドームでのIWGPタッグ王座初戴冠へ死角なしを見せ付けた。

矢野の「X」はノア丸藤&TMDK!

矢野と合体したノア丸藤&TMDKが1.4ドームに緊急参戦 【横田修平】

 プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者・丸藤正道が新日本マットに緊急参戦。TMDKのシェイン・ヘイスト、マイキー・ニコルスと共に、矢野通と合体し、東京ドーム大会で鈴木軍との8人タッグ戦に臨むことになった。
 矢野はこの日、かつてのタッグパートナーであり、現在は宿敵となった鈴木軍の飯塚高史と一騎打ち。だが、鈴木軍のセコンド乱入でリンチにあうと、丸藤とTMDKがリングに駆け付けて救出。ドームのカードで「X」となっていた3人の正体を明かし、ドヤ顔の矢野に対し、丸藤もドーム参戦をアピールした。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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