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「いいことも悪いこともいい思い出」
高橋大輔 引退会見一問一答

 2010年バンクーバー五輪の銅メダリストで、日本フィギュアスケート界をけん引してきた高橋大輔(関西大大学院)が14日、岡山市内で記者会見を行い、現役引退を発表した。

 会見で高橋は、引退を決意した理由や今後の目標などについて語った。


 以下、会見での一問一答。

ひと段落して大きくなった引退の気持ち

生まれ故郷の岡山県で引退会見を行った高橋
生まれ故郷の岡山県で引退会見を行った高橋【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 8月のアイスショーが終わって、これから考えていこうと思っていたんですけれど、考えていく上で自分の中でどうしてもすっきりしないというか。僕自身も(進退を決めるまで)すごく時間がかかるかなと思っていたんですけれど、アイスショーが終わって何もすることがなく、自分の時間を過ごす中で、やっぱり引退と一区切りつけて次に進んでから決めた方がいいかなとなりました。簡単に言えば引退なんですけれど、その後にゆっくり考えていこうかなと思っています。


――今の気持ちは?


 現役最後の試合が(ソチ)五輪になってしまいました。世界選手権には出ることができなくなり、今まで応援してくださった方々の前で「自分は引退します」と公言した中で、ファンの方の心の準備がないままに引退という形にをとってしまってすごく申し訳ないなと。そこは僕自身……こうなってしまってからは、やっぱり世界選手権だけは出ていれば良かったなという後悔はあるんですけれど、スケート自体をやめるというわけではなく、競技人生を引退ということなので、そこは、皆さんにお伝えすることができてよかったなと思います。


 正直、現役に未練がないわけではないので、チャンスがまったくなくなったわけではなく、また復帰できるということもあって、本当に競技に戻りたいのか、全然違う道を歩むのか、また違ったスケートの道を歩むのか、と今は思っています。こういう風にバーンとなってしまったので、戻ると言っても戻りにくいかもしれないですけれど(笑)。サラッと本当は言いたかったんですけれど、でも、気持ちとしては自分の中で、3月から7カ月ですかね、(今が)一番すっきりした気持ちでいます。


――現役に未練がないわけではないという中で、それでも区切りをつけて引退すると決めた一番の理由は?


 一番の理由は、気持ちとしてはソチ五輪でひとつの区切りだというふうに思っていたんですけれど、世界選手権までは決まったら出ようと思っていたので、自分の中でも区切りがついていなかったんです。今、自分の中でも次に目標ができたわけでもないですし、これから先、考えていきたいなと思っていますし。ただ、性格的なことなのかも分からないですが、自分の中で少しすっきりしたいなと。そうしないと少し休養ということで、少しでも気持ちを残しておくと、どうも次に進みにくいなというのを常々感じていた自分がいるなと。1年考えてそれで言おうと思っていたんですけれど、シニアの試合が始まる前にやっぱり言おうと。


 自分の中で決めたのは早かったので、大きな理由というのは、今後のことをしゃべっていくうちに自分の中で「あ、やっぱり引退しよう」というのが大きくて。決めたのは9月の半ばなので、すごく最近です。多分、どっかに(引退という気持ちが)あったのかなとは思います。ただ、8月までは何だかんだ、アイスショーがあったりすごく忙しい中で生活していて、それがふとなくなった時に、その気持ちが大きくなったのかなと思います。


――ケガや気持ちのモチベーションが(引退の)理由として影響はあるか?


 ケガというのは大きな理由ではないですね。ただ、モチベーションという意味では理由はあるかもしれません。五輪に一度出たので、4年を考えてしまう自分がいますし、最後だと思っていたソチ五輪が万全の状態ではないというか、満足のいく結果、気持ちの上でもすっきりやり切ったという演技や結果ではありませんでした。そういったところで、またそれができるのかというと、もし現役を続けたとしても頑張れる自分がいるのか。今までソチ五輪に向かうにあたって、モチベーションを保つのがすごく難しいと感じながらやっていた部分もありました。それがまだできるのかと考えた時に、今のこの僕では不可能だなと感じた部分はあったので、モチベーションというところはあるのかなと思います。

構成:スポーツナビ

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