【グローリー】ボンヤスキーvs.ミルコは寂しい内容に…=キリアが予想を覆してライト級王座奪取

遠藤文康

ミドル級トーナメント結果・戦評

ボクシングからキックボクシングに転向したペレイラがミドル級トーナメントを制した 【Glory Sports】

<ミドル級85kgトーナメント準決勝>
サハク・パルパリアン(アルメニア)
(判定2−1)
ジェイソン・ウィルニス(蘭)
【戦評】ウィルニスにとってリベンジとなる再戦。結果はパルパリアンが返り討ちに。

<ミドル級85kgトーナメント準決勝>
アレックス・ペレイラ(ブラジル)
(1R2分2秒 KO)
ダスティン・ジャコビー(米)
【戦評】今回のためにオランダのグローリージムで調整を続けたジャコビー。「相手が元ボクサーだからパンチでやってみようと思う」と語っていたが、そのパンチでKO負けを喫した。

<ミドル級85kgトーナメント決勝>
アレックス・ペレイラ(ブラジル)
(3R判定2−0)
サハク・パルパリアン(アルメニア)
【戦評】4名の中で最もキャリア豊富なパルパリアン。イッツ・ショウタイムのラストエンペラーとしてグローリーミドル級も制覇したいところ。元ボクサーのペレイラは09年にキックに移行し、成功を収めこの日を迎えた。試合はパンチの応酬となり、ペレイラのきれいなワンツーを受けたパルパリアンはあわやKO負け寸前となるカウント8のダウン。
 中盤以後は主導権を握って反撃するパルパリアンだがパンチ主体の攻め。ボクサー相手の場合はローで崩すのがセオリーだが、すっかり蹴りを忘れた攻撃に陥った。延長の可能性もあり得た内容だったが、最終的な判定はペレイラに軍配が上がった。

スーパーファイト結果&戦評

<スーパーファイト ライト級70kg>
マーテル・フルンハルト(蘭)
(1R終了時 TKO)
テオ・ミケリッチ(クロアチア)
※右目尻カットによるドクターストップ

【戦評】シェムシ・ベキリ負傷により抜てきされたミケリッチ。フルンハルトは秒殺狙いで得意のひざをミケリッチの顔面に決めた。誰もが短時間勝負と見た瞬間にパンチでダウンを奪ったのはミケリッチだった。これでアドバンテージを握ったミケリッチによる番狂わせが期待されたが、目尻をカットしたミケリッチがラウンド終了時に無念のドクターストップ。

<スーパーファイト ウェルター級77kg>
カラペト・カラパチアン(アルメニア)
(3R判定3−0)
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
【戦評】「素晴らしい選手だがあらゆる面で僕の下。僕はこの階級で王者になるためにグローリーに来た」と言うキシェンコに、「彼はライト級では素晴らしかったがここはウェルター。いろいろと教えてあげようと思う」と返したカラパチアン。蓋を開けると自分の距離を潰されペースを持って行かれたキシェンコが最後まで中へ入れずに完敗した。

<スーパーファイト ライトヘビー級95kg>
イゴール・ユルコビッチ(クロアチア)
(1R KO)
マイケル・ドゥート(蘭)
【戦評】いつも熱い試合をするドゥート。地元選手にKO負けしたものの、今回も場内を熱くした。

<スーパーファイト ライト級70kg>
エークプラチャ・メナヨーティン(タイ)
(3R判定2−1)
アルバート・クラウス(蘭)
【戦評】グローリー10(米国・ロサンゼルス)では自分らしさを見失いまったく不本意な試合をしてしまったクラウス。汚名返上を狙った今回の相手は厄介なタイ人。内容は甲乙つけがたい攻防となり判定も割れた。しかし、勝利はタイ人のエークプラチャに。

<スーパーファイト ヘビー級>
ベンジャミン・アデグブイ(ルーマニア)
(1R TKO)
ドゥミトロ・ベズス(ウクライナ)

<スーパーファイト ヘビー級>
ムラデン・ブラストヴァッチ(クロアチア)
(1R KO)
ヤハル・ウィルニス(蘭)
【戦評】ミルコのスパーリングパートナーを務めるムラデンがうれしい勝利。自信満々でクロアチア入りし、「ムラデンのような変則ファイターは嫌いじゃない。グローリー10(米国・ロサンゼルス)でのブライス・ギドンも変則ファイターだったよ。こういう試合は自分にとってキャリアになるから」とテレビ取材に余裕のコメントを残したウィルニスだったが、本人も驚くKO負けを喫した。 

<ライト級タイトルマッチ>
ダビト・キリア(グルジア)
(5R2分22秒 TKO)
アンディ・リスティ(スリナム)

<レミー・ボンヤスキー引退試合 ヘビー級>
レミー・ボンヤスキー(蘭)
(3R判定2−0)
ミルコ・クロコップ(クロアチア)

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