“豪腕”大和が“怪物”野杁との死闘制す=世界暫定王者挑戦で「絶対獲ります」
WBCムエタイ世界暫定王座の挑戦権が懸けられた一戦
大和哲也と野杁正明は一進一退の攻防。お互い鋭いヒジを繰り出した 【t.SAKUMA】
メインイベントでは王者・大和哲也と挑戦者・野杁正明によるWBCムエタイ・インターナショナル・スーパーライト級タイトルマッチが実現。名古屋を拠点に世界を目指す両者が、ベルトと同時に同級世界暫定王者への挑戦権が懸けられた一戦を争った。
一進一退の攻防も2Rにダウン奪った大和に軍配
判定3−0で、2Rにダウンを奪った大和に軍配が上がった 【t.SAKUMA】
立ち上がった野杁は槍のような左右ストレート、跳びヒザ、顔面前蹴りと多彩な技でここから巻き返していくが、4Rにはガードの間を抜いて再び大和が縦ヒジを決め、今度は逆に野杁をカットする。
最終ラウンド、跳びヒザをボディに入れ大和の失速を呼んだ野杁は一気に攻め立てるものの、大和に左ボディ、ヒジで反撃を受けダウンを奪い返すには至らず。
判定は2Rのダウンがものをいった形で49−47、50−47、49−48の3−0で大和。試合後は野杁の強さを称えるとともに、「(野杁)正明のためにも世界(王座)を絶対獲ります」とマイクでアピールした。
“ムエタイゴリラ”T-98が王座奪取
セミファイナルでは“ムエタイゴリラ”の異名を取るT−98がWBCムエタイ日本ウェルター級王座を奪取した 【t.SAKUMA】
昨年9月に復活を果たし連勝を期待された羅紗陀(らしゃた)は中嶋平八(ISKA世界ムエタイスーパーフェザー級王者)とWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王座次期挑戦者決定戦を行ったが、1R開始早々、蹴りを放った際に足を痛めて異状を見せ、セコンドのタオル投入によりTKOで敗れた。
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