大東チェアマン「大きなチャレンジ」 J3リーグ開催概要発表会見

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何とか五輪につなげていきたい

U−22選抜の高畠監督。「やるからには優勝を目指して戦う」と意気込みを語った 【スポーツナビ】

U−22選抜・高畠勉監督 私は川崎フロンターレで18年間、監督とコーチをやってまいりました。昨年、アンダーカテゴリー代表のコーチを手伝わせていただいている中で、原委員長からこの話をいただきました。私がトップチームのコーチをやっていたとき、この年代の育成強化は非常に重要だと考えておりました。サテライトリーグがあった時は良かったんですが、それがなくなった今、最重要課題でした。

 このリーグを立ち上げるにあたって、このチームの存在意義をひしひしと感じます。非常に難しい仕事になると思いますが、やりがいを感じ、率いることにしました。選手選考とか運営面で難しい面もありますが、選手の育成、この年代の強化をして、何とか五輪につなげていきたいと考えております。また、J3に参加されるクラブの方々と、真剣勝負をしてリーグを盛り上げていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

地域に根差したクラブを目指して

――チェアマンに聞きたい。J3のクラブは「Jクラブ」と呼んでいいのか。それともロゴが異なるように、Jクラブ未満の存在という認識なのか?(宇都宮徹壱/フリーランス)

大東 今までJ1、J2ということでやってきましたが、やはりJ3リーグということで、同じJリーグではありますけれど、少し分かりやすく区別した形でやっていくということにしました。今回はスポンサーさん、パートナーシップさんにつきましても、別々に分けることにしました。

――区別した一番の理由は?(宇都宮徹壱/フリーランス)

Jリーグの担当者が代わって回答 Jクラブかどうかということについては、Jクラブです。それから区別した理由ですが、やはりパートナーの皆さまにご支援いただきやすい環境を模索した結果、J1・J2とは違った形のロゴに変えることで、このようにご支援いただけるようになったということです。

――原委員長に質問。U−22選抜にホームを置かなかった理由は? また、ユニフォームの胸が空いているが、スポンサーが入る予定はあるか?

原委員長 胸に関しては分かりません。スポンサーが付いてくれれば僕らはありがたいんですが、純粋に若い選手の出場機会を増やし、鍛える場として考えています。それとホームを置くとなると、運営の人間を用意しなければいけなくなります。それとアジア予選が、前回のロンドン五輪のようにホーム&アウエーでなく、セントラル方式の一発勝負になります。そういういろんなことを考えたとき、運営面もそうですし、あえて厳しい環境でやるということで、アウエーで全部戦うことにしました。

――明治安田生命の根岸社長、J3に期待することは何か?

根岸 J3だけではないですが、私どもはもともと地域に根差した活動に共鳴しておりまして、日本を元気にしたいということでビジネスを展開しています。また、通常のビジネスの中で、全国47都道府県のお客さまに多大なご支援をいただいています。従って、J1からJ2、J3のサポーターとなって応援させていただくことによって、日本全国に元気を生み出していきたいという意味で、今回参加させていただきました。

――大東チェアマン、あらためてJ3に期待することは?

大東 J3につきましては、少し前からぜひとも作りたいと考えておりまして、どういう形がいいのか検討していました。J1・J2クラブライセンスというのはありますけれど、それとは別にJ3の基準を設けて、その基準の中で私どもの百年構想に賛同してもらえる各クラブから大きな声が挙がってきたことも合わせまして、私どものやりたい方向と、クラブがJに入ってやりたいという形が一致し、今回は11+1クラブで、東北から沖縄までということになりました。

 期待については分かりやすく言いますと、根岸社長もおっしゃっていましたが、地域に根差した形の各地域に愛されるクラブになってほしいと思います。経営面も身の丈にあった、地域に根差したクラブを目指して、さまざまな貢献活動、地域密着を含めて、われわれの理念に則した形で活動していただきたいと思っています。皆さんのご賛同も得ましたので、11クラブは必ずやってくれると思います。

やるからには優勝を目指して戦う

――高畠監督、シーズンの順位、勝ち点の目標、そしてどのようなサッカーを目指すのか?

高畠監督 やるからには勝ちます。メンバーは、これからスタッフと相談して、キャンプを巡ってクラブと交渉して、流動的になるとは思います。その中で、戦術のところでいくと、個人能力をしっかり引き出して、それをチームとして機能させていく。五輪の監督は手倉森(誠)監督がされるので、そこの部分のコンセプトもベースに考えて戦っていきたいです。J3に参戦されるクラブの方々は非常にモチベーションが高いと思いますが、しっかり戦って勝ち点を積み上げていきたいと思います。やるからには優勝を目指して戦っていきたいと思います。

――原委員長。J3ができてクラブ数が増えることで、期限付き移籍による若手の受け皿が増えるわけだが、そのことについての期待感は?

原委員長 去年、若手世代の期限付き移籍の自由化をしました。クラブによってはそれを適応して、いきなり契約してすぐ出すクラブもありましたし、1年間はある程度手元に置いておきたいクラブとか、いろいろ事情は違うと思います。ポジションによっては、重なっているから早めに出すとか、最終的にそれを決めるのはクラブだと思います。育成型の期限付き移籍を利用するのか、それを利用しないでJ3の選抜チームに出す方を優先するのか、クラブの考え方だと思います。メンバーは開幕直前まで分からないので、その辺りはクラブと連絡を取っていきます。われわれとしては選手を少し多めに登録して、融通が利くようにしなければいけないと思います。最終的には、選手はクラブが育てる。そのために、いくつかある方法のひとつとして、J3にU−22選抜チームを参加させるということです。

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