星城・石川「6冠は意識していなかった」=春高バレー 優勝監督・選手コメント

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竹内監督「ミーティングは一切しない」

「6冠のプレッシャーはなかった」という石川。MVPも受賞したエースは中央大学に進学する 【坂本清】

――最後の負けを自分のせいだと言っていたが、それから今日までを振り返ってどう思うか?

武智 この1年間ずっと、いろんなことに挑戦してきて、ところどころでメンタルの弱さがで出ところもありましたが、その負けがあって、悔しい思いをしたくないという思いがあったので勝ち続けられたと思います。

――1年のときはベスト16で敗退したが、コート上でそのときの悔しさを思い出した?

石川 自分たちが3年生になって1年生のときを振り返ると、そのときの3年生には申し訳ないなと思ってます。3年生になるから分かる思いがあって。もう少し早く分かっていれば、3年生を幸せにできたと思うので、今思うのは本当にショックというか……悔しいです。

――監督は今朝、選手たちにはどんな言葉をかけたのか?

竹内監督 星城高校の伝統になっているんですけど、ミーティングは一切しないということになっています。食事のとき、中根には相手のビデオを見て確認だけはみんなでしておくようにという話をしました。朝からまだ会話もしてない子もたぶんいると思います。

――ブロックの戦術はどうしていたのか?

竹内監督 おそらくバックアタックに対してのブロックとレシーブの関係のことだと思います。非常にディフェンス力のあるメンバーでチームが構成できていますので、下級生の頃からブロックで点を取るよりも、拾ったほうが筋力の足りない彼らにとっては点数に結びつきやすいのではないかと強化をしてきました。3年生になって大きいサイズのある選手がそろっていますので、ブロックでも勝負を懸けたいなと思い、試してきました。最後、彼らにどちらが戦いやすいかというのを問いかけて、昨日の東福岡戦だけはバックアタックに対して、ブロックで止めにいってプレッシャーを与えて駆け引きをしようという話に、彼らの間でなったんだと思います。僕は知りません。

石川「6冠のプレッシャーはなかった」

――今後の進路と抱負を教えてほしい

石川 中央大学に進学します。大学生になって、自分は体が弱いので体づくりをしっかりして今のパフォーマンスをさらにレベルアップさせていきたいと思っています。

神谷 東海大学に進学が決まっています。自分もパワーがないので、Vリーグでも通用するような体をしっかりと作っていきたいと思います。

中根 筑波大学に進学します。自分も力がなくてトスが遠くに飛ばないんですけど、アタッカーを十分に生かせるようなセッターになりたいと思います。

武智 中央大学に進学します。高校3年間もそうでしたけど、石川に学ぶものがいっぱいあって、大学でも一緒なので石川からいろいろ教わって自分も強化していけるようにしたい。そして、Vリーグでも通用する選手になっていきたいです。

佐藤 青山学院大学に進学します。青山学院大学は今関東2部で、仲間は関東1部に行っているんで、まず2部から1部に上がって仲間と試合ができるようにしたいです。

山崎 早稲田大学に進学します。自分はまだへたくそ過ぎるので、うまいプレーをしてみんなにうまいプレーヤーと言われるようになって、チームの中心となる選手になりたいと思います。

川口 自分は豊田合成に入団します。みんなとは違う道になってしまうんですが、早い段階で高いレベルを経験して、4年後またみんなと一緒に同じ舞台で戦えるように、そして最後には日の丸をこのメンバーと背負って戦えるようになっていきたいと思います。

――6冠のプレッシャーはあったのか?

石川 6冠に対してはそんなに意識してやっていないのでプレッシャーはありませんでした。このメンバーでやれる試合を楽しんでいたので、プレッシャーはそんなに感じないです。

竹内監督 僕のほうも、彼らには常に話をしていたんですが、学校としてタイトルがほしくてバレーをやっているわけではありませんし、タイトルを取ったところで彼らの人生が変わるわけではないという話を以前からしています。ですから、ほとんどまったくと言っていいほどプレッシャーはない状態で目の前の対戦相手に対して、どのようなゲームをするかというのを考えていただけです。

――守る側として、星城の強さをどのように感じていたか?

川口 まず高さがあるのがすごくいいんですが、自分たちの攻撃力だけに頼らず、1人ひとりがまずはディフェンスを一番に考えているところが一番の強さだと思います。

<了>

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