スーパーアグリ再演の意義=赤井邦彦の「エフワン見聞録」第16回
自動車業界の未来を担うレース
フォーミュラE参戦には供託金1億5000万円が必要で、シーズンを通しての経費は上限3億円に抑えられている。クルマはワンメイク(初年度のみ。2年目以降は自製マシンでも参戦可)のフォーミュラで、スパーク・ルノーSRT_01Eと呼ばれる。プロトタイプが先のフランクフルトモーターショーに展示されていたが、完成度の高そうなクルマだった。
パワートレインは一社ではなく、いくつかのサプライヤー(モーターはマクラーレン、バッテリーはウイリアムズ……等)から供給されたパーツを組み合わせて作られ、その技術監修はルノーが担当する。ルノーはこうした将来技術等の開発、展開、あるいは新事業への参戦などに昔から積極的だ。フランス人はヌーベルバーグが大好きだから先物買いを狙っている感もあるが、まあルノーの監修ということであればこのシリーズが眉唾物ではないという信頼もおけるとみた。
自動車メーカーの参戦も!?
最後に鈴木亜久里はこう言った。
「このレースは将来のモータースポーツには必須のカテゴリーです。スポンサーを探していますが、環境を考えたり、将来の動力源を考えている企業には打って付けのレースだと思います。多くの企業が支援してくれることを期待しています」
将来、自動車メーカーも参戦を余儀なくされるであろうこのフォーミュラEレースに目をつけた鈴木亜久里。先見の明ありやなしや? 電気系統のトラブルで参戦断念てなことにならないようにお願いしますよ。
<了>
『AUTOSPORTweb』
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