香川真司「今日はすごく消化不良」=国際親善試合 セルビア戦後コメント

スポーツナビ

相手のマークに苦しみ精彩を欠いた香川。試合後には「消化不良だった」と語り、自身の出来に不満を表した 【Getty Images】

 サッカー日本代表は11日、セルビアのカラジョルジェ・スタジアムで国際親善試合のセルビア代表戦に臨み、0−2で敗れた。一進一退の攻防で迎えた59分に一瞬の隙を突かれて先制を許した日本は、アディショナルタイムにもカウンターから失点。攻撃陣も時おり訪れたチャンスをモノにできず、精彩を欠いた。

 試合後、香川真司は「率直に今日はすごく消化不良」と語り、自身の出来に不満を表した。また長友佑都は「僕たちの力不足だった」と、完敗だったことを認めた。

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

「今日はすごく消化不良」

 前半を失点ゼロで抑えたことはすごく良かったし、後半に向けてやりやすかったけど、先に点を決められてしまうと、やはり厳しいなと感じた。相手もやることははっきりしていて、しっかりとブロックを引いてきたなかで、相手もリズムにも慣れてきて、僕たちの足も止まっちゃう時間帯もあったんで、そうなってくるとなかなか難しいのかなと思う。

(ポジティブな部分は?)試合後だからちょっと整理しきれてないところがあるけど、やっぱり僕たちはこういうタイトなフィジカルの強い相手に対しては、チームとして戦わない限り、勝ち目はないのかなと思う。(スタンコビッチの引退試合という影響は)そういう雰囲気は多少あったのは事実だけど、僕たちはそんなの関係なしにやろうというのは試合前から言っていたし、それは自分たちのメンタル次第だと思っている。

(個人的なパフォーマンスは)率直に今日はすごく消化不良というか、そういう感じ。(今後に向けては)やっぱり改めてアウエーで戦うときは、うまくチームとしてまとまりながら、先制点を取らなきゃいけないとすごく感じたし、そういうところの差を改めて感じた。こういう戦で勝つことを僕たちは望んでたから、この結果は残念に思っている。

長友佑都(インテル/イタリア)

「僕たちの力不足だった」

 自分のミスで失点にも絡んでしまったし、自分自身しっかりと反省しないといけない。他の選手のことやチームのことをとやかく言うのではなく、自分の反省をしていかないといけない。相手もコンパクトだったし、僕にもサイドハーフの選手がマンツーでついてきていたので、なかなかいい形でプレーできなかった。そのなかでもしっかり僕たちのサッカーをすればチャンスはもっと作れたと思うけど、僕たちの力不足だった。

(セルビアの守備について)中央は固かったのでサイドから崩していこうと話していたけど、相手もサイドの人数が多くてなかなか数的優位が作れなかったので、いい場面がなかなかなかった。(ベラルーシ戦に向けては)まずは今日の試合で出た課題をしっかりと受け止めて、3日間あるのできちんと話し合って、次の試合でいいプレーをしたい。

内田篤人(シャルケ04/ドイツ)

「『アジアだからだ』という言葉を覆したい」

 ちょっと中盤の陣地でのミスが多かったんで、そこは気をつけたいと思う。アウエーなんで相手にボールを持たれるのは予想もできているし、その中で後半は向こうは間延びして、清武(弘嗣)、本田(圭佑)さんあたりでいいボールが入るチャンスもあったんで、点が取れるようじゃないとね。ワールドカップ(W杯)に出ることはすごい大切なことだと思う。日本のレベルを考えた時に、僕はシャルケで言われるけど、「お前らアジアだからだ」という言葉を覆したいと思っているし、そういうのは結果を出していかないと自信にもならない。

 2失点というより、0得点というのがちょっと悔やまれる。向こうの思惑通りじゃないですか。セットプレーもああいう形で何回もヨーロッパ予選でやってきているし、回されたらカウンターを狙う。よくみんな引いて守ってとか、前から行ってとか、日本らしいサッカーとか言っているけど、臨機応変にやらないと絶対勝てない。どれか1つの方法で勝とうってそういうもんじゃない。今日みたいにうまくディフェンスで守っても、カウンターで取ってくるし、そういうチームは強い。やっぱり最後のところは固いから、途中まではうまく行けるけど、それをゲームで表現できたらもっと上のレベルに行けると思う。

長谷部誠(ニュルンベルク/ドイツ)

「点を取れないとこういう結果になる」

 監督も言っていたけど、アウエーのなかでどれだけ自分たちのサッカーを主導権を握ってできるかやっていこうと話していた。もちろん主導権を握っていた時間帯もあったけど、そこで点を取れないとこういう結果になってしまうのかなと思う。相手はホームだし、僕らに主導権を握らせてカウンターというのは狙っていなかったと思う。相手のやり方は前からプレッシャーをかけて、前からハメてミスを誘って(点を)取るというのはビデオで見て分かっていたし、前半にそういうサッカーをさせなかったのは良かった部分だと思う。それが試合を通してできなかったというのはある。

(チャンスをあまり作れなかったが)いろいろな要素があると思う。正直ピッチが悪くて自分たちのパスで崩すというのは……。自分たちの前の選手は普段あんなミスをしないというミスをしていたし、みんなセーフティーにやろうとしすぎていた部分はあったと思う。監督もハーフタイムにテンポということを言っていたけど、ボールを持つ時間が長かった。もう少しワンタッチ、ツータッチで回すことができれば、相手ももう少し崩れたと思う。

 セルビアも力はあるけど、これくらい力のあるチームはW杯に行けばいくらでもいるので、内容はもちろん結果も出していけば自分たちの自信も出てくる。今日、結果が出なかったというのはしっかり受け止めないといけない。

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