香川真司「今日はすごく消化不良」=国際親善試合 セルビア戦後コメント

スポーツナビ

岡崎慎司(マインツ05/ドイツ)

「悲観するような試合でもない」

(今回の負けはショックか?)悲観するような試合でもないと思うし、この2試合で負けたらとか、次の2試合で負けたらという思いはない。別にW杯じゃないので、自分たちが目指すサッカーのクオリティーを上げていくだけだと思う。チームなのでいいときもあれば悪いときもあるけど、いい方向には進んでいると思うし、今話し合いもしているので、もっといい方向に向かっていくようにしていくだけだと思う。

(攻撃について)変わってきているのは危険なボールをみんな入れようとしている。例えば、五分五分のボールでも曜一朗に入れるとか、真司とか俺のところに入れようとは考えているし、今までみたいにパスをつなぐよりも、早い攻撃で圭佑に入ったらみんなが裏を狙う。ただ、狙えてはいるけど、最後のところでチャンスになりかけて終わる。

(テーマだった守備については)うまくいっていたと思うし、やられた部分はそんなになかったと思う。プレッシャーに行って外されたときにピンチになった場面はあったにせよ、そんなに何回もあったわけじゃないし、カウンターで相手が決めた。言うのは簡単だけど、ああいうのを簡単に決めるのは自分たちと違うところ。逆に俺らはカウンターの精度を上げないといけない。こういう相手になってくると、そう簡単に(陣形が)整っている状態で点は決められないし、ボールを取った瞬間にスピードを早くしてゴールを決めることが次は必要になってくるのかなと思う。チャンスは作りかけているけど、決定機は少なかったと思うし、最後のところみたいに清武にボールが入って、クロスが入って触ればというような場面を何回も作れるようになれば。あれが一番いい形かなと思う。ボールを取って、圭佑が前を向いて引きつけて出して、最後はクロスというのを何回も出せば。整っている状態でのサッカーも必要だけど、90分間それだけじゃないので、取った後の速攻も必要かなと思う。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

「試合運びは向こうの方がうまかった」

 攻撃に関してはシュートも少なかったし、ボールの失い方もそんなに良くなかった。裏にボールを出してチャレンジして失うほうが、ポゼッションしているなかで奪われてカウンターを受けるよりはチャンスにつながると思うし、仮にうまくいかなくてもカウンターを受けることは少ないと思うので、そういうボールがもっと増えていけばと思う。試合運びは向こうの方がうまかった。

(久しぶりの試合だったが)予想よりは良かった。体も動いたし、コンディション的には悪くないと思う。やっぱり試合は楽しい。勇気を持ってバランスを考えながら、なるべく裏とか効果的なボールをつけようと思ったけど、ピッチもあって足元はなかなか難しかった。裏へのボールを意識したけど、かなりディフェンスラインが固かったんで、なかなか通らなかったのと、守備のところで1点を取られた後、2点目を取られたら終わりだと思っていたんで、踏ん張りたいなと思っていた。その間にまた僕らがチャンスを作れればもっと良かったなと思う。

細貝萌(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)

「クロスは完全に技術的なミス」

 入ったときは負けている状況だったけど、自分が点を取りにいくということはないので、中盤でしっかりと守備をして、点を取らなきゃいけないということでチーム全体が前がかりになっているなか、自分が残って後ろで守備をすることで攻撃の人がより攻撃的に(いけるようにした)。多少失点のリスクを冒しても点を取りにいく時間帯だったので。

(2失点目の場面について)最後に失点してしまったとき、クロスを入れたところは完全に技術的なミスだったし、自分が入ることでよりほかの選手が攻撃的になることでチャンスがもっと増えれば良かった。(最後のクロスは)ボールが思ったより受けるときに伸びた。結果論で言えば、ファーストタッチしてすぐ上げれば問題なかったと思う。自分のクロスの質が良ければ問題なかったし、あそこでさらわれたからこういうことになった。もちろんリスクマネジメントをして進めなければいけない。でも1点負けているので、味方の選手が数多く前がかりになっている中でのシーンだったので余計にああいうところでの質が大事になってくる。

(ベラルーシ戦に向けて)ピッチに立ったときにチームのためにどれだけできるかは大事だし、負けている状況、0−0の状況、引き分けている状況、スタメンでいくときの状況はまったく違うので、その状況に応じたプレーをしなければいけないし、自分が入ってから1失点しているのは自分のクロスの質の問題もあったし、それは自分の課題でもある。入った時間帯、入った状況で流れに沿ってスムーズにやっていかないといけない。

今野泰幸(ガンバ大阪)

「失点シーンではラインが下がりすぎ」

 今日のゲームは我慢比べみたいな。相手も組織的ないい守備をしていたし、うちも何とか前半から耐えてはいたけど、我慢比べで、ちょっとあの失点シーンではラインが下がりすぎてしまったし、マークに1人も行けなかったんで、相手もパスじゃなくてシュートミスだったと思うんだけど、それでもプレッシャーに行けずに失点してしまったのが残念だった。

 まだまだ学ばなくちゃいけないことがたくさんある。個人としてもチームとしてももっともっとレベルを上げていかないといけないなっていうのは感じています。今日の試合でもさらに思ったし、もっともっと強くならないといけないなと思います。

(前に出ていくシーンが多かったが)攻撃も守備も全員でやるもんだし、ディフェンスラインもセンターバックにも攻撃の起点になってくれっていう戦術があるんで、チャンスがあれば、前が空いてれば俺が出ていって相手を引き出すことができれば数的優位ができるんで、それは狙いでもあるけど。後半は少なかったですね。

<了>

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