中日が谷繁新監督で再出発、強いチームへ=就任会見全文
プロ野球中日の来季の新監督に決まり、記者会見する谷繁元信捕手=10日午前、名古屋市中区 【共同】
■佐々木崇夫新社長のあいさつ
昨日ご案内させていただいたとおり、ドラゴンズに新しい監督が誕生することになりました。皆様方よくご存知の谷繁元信さんでございます。簡単に選考経緯を皆様方にご報告しておきたいと思います。何と言ってもドラゴンズ関係者の中でも、「豊富な経験」と「野球理論」に精通していること。これが新監督に選ばれた背景でございます。「豊富な経験」については、これまで皆様よくご存知の通り、2000本安打あり、6回のゴールデングラブ賞受賞あり、さらには2900試合出場あり、などなどその実績は輝いております。「野球理論」についても25年間に渡ってマスクを被り、今日に至っています。「グラウンドの監督」と呼ばれるのが捕手の役目です。その捕手の仕事を球場の要であるところでしっかりとこれまで見つめてきていただいて、理論は谷繁さんの頭脳の中に蓄積されておるわけでございます。昨日、オーナーから「優勝」という2文字が出ました。このことを谷繁さん、そして新しい落合(博満)GM(ゼネラルマネジャー)とともに目指して尽力をしていっていただくということになります。皆様方のご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
■谷繁新監督のあいさつ
2014年から選手兼任監督に就任した谷繁です。ここに決意した気持ちだけ言わせていただきます。白井オーナーをはじめ中日ドラゴンズの皆さんに「望まれた」ということ、そして厳しい環境に身を置いて自分自身を成長させたい、中日ドラゴンズを強くしたい、名古屋の、全国のドラゴンズファンに喜んでもらいたいと思い決意しました。
正直「えっ、自分!?」
――監督就任の話があったときはどんな気持ちだった?
正直、「えっ、自分!?」という感じがありました。
――そこからどのような葛藤があったのか?
「いつかはこういう日が来る」というのは少し思っていたのですけど、何年現役ができるか分からないというところでお話をいただいて……。まあ、厳しい環境に入っているという……(そういう環境が)自分としてはまあ、「嫌いじゃない」というスタイルです。自分で「無理」と思うと、そこで全てが止まってしまう気がしたんで、そう言っていただけるのであれば、頑張ってみようかなと。
――「選手兼任監督」という立場の難しさについての認識は?
それはみなさんが思うことだと思います。自分はまだ経験していないし、それは経験してみて、どうだったかなということが判断できると思います。
――落合新GMの存在はこの決断に影響したか?
8年間一緒にプレーしていますし、僕の考え方も分かってくださっていると思うし、落合さんの野球に対する考え方も多少なりとも分かっているつもりなので、そういうことを考えると意見を言えたりするのではないかなと思いました。