中日が谷繁新監督で再出発、強いチームへ=就任会見全文

ベースボール・タイムズ

見てて考えさせられるような野球をやりたい

選手兼任での監督就任となる谷繁。GMに就任した落合氏とともに、今季12年ぶりにBクラスに沈んだチームの再建に取り組む 【写真は共同】

――今回の決断の決め手になったことは?

 みんなに「望まれている」のであれば、やるのがベストだろうと。それが一番かもしれないですね。

――10月13日から練習が始まるわけだが、まずは新監督としてどういった指導を?

 ドラゴンズの今のメンバーはほとんど見ていますし、優勝を経験しているメンバーも半分以上いますし、「こういうことをすれば負ける」というのを知っている選手ばかりなので、「指導」と言うより……とりあえず見ていたいですね。

――監督としてどういうチームを作っていきたい?

「強いチーム」ですね。すべてにおいて。

――どんなチームカラーになるか?

 一応、僕も捕手なんで、守りで0点に抑えれば負けることはないので、まあ、そういう野球になるとは思いますけれど、でも点を取らないと……。そういう所をどうやったらいいか、見てて考えさせられるような野球をやりたい。

――指導者として実績のある落合GMの下で、谷繁カラーを出しづらいのではという声も聞かれるが?

 それは皆さんの言うことで、自分の思うようにやります。

――「監督」という肩書がつき、グラウンドに立つときの気分は変わるか?

 まだそのことを経験していないので、まず来年のオープン戦ぐらいからそういう経験をし出して、どういう思いになるかというのは少しずつ分かってくるかと思います。

――目標は優勝?

 僕は「選手」という肩書もついてるんで、選手の時には毎年「優勝したい」と思って今までやってきましたから、そういう気持ちは変わらないです。

ひとつになって向かっていく姿勢が必要

――42歳という年齢での監督就任に関しては?

 WBCの監督に小久保(裕紀)がなりましたけど……。「若いですけど」って言ってましたけど、「若いからどうなの?」って僕は思います。

――チームの世代交代に関してどう考えている?

 グラウンドに出てプレーするのに年齢は関係ない。そのチームで力のある人が試合に出れば良いということなので、年齢は関係ない。

――今のドラゴンズに必要なものは?

 12年チームにいますが、ポイントポイントの試合をいつもと同じようにやってしまう雰囲気があった。精神論じゃないが、ひとつになって向かっていく姿勢が今のドラゴンズには必要だと思います。

――監督一本ではなく選手としてもプレーし続けることを決意したわけだが、そのこだわりは?

 今季も130試合出ていますし、まだ自分ではプレーできると思ってるんで、単純にそういうことです。

――通算出場記録はやはり気になる?

 毎年そうですけど、ケガしたら休まなければいけない、誰かに追い抜かれたら試合には出られない……毎年(不安に)思いながら積み重ねてきたのが、この(出場)試合数なんですけれど、それを続けていくだけです。意識をしないことはないんですけれども、1試合1試合の積み重ねです。

――(思わず「谷繁選手」と言ってしまい、「監督」と慌てて訂正した記者に対して)

 どっちでもいいですよ(笑)。

<了>

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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