ライディーンが初物尽くしの初優勝=ZERO1「火祭り2013〜決勝戦〜」

佐瀬順一

新婚の大谷は吉江の巨体に敗れて決勝進出ならず

火祭り初出場にして、外国人選手初の優勝、しかも22歳での優勝は史上最年少という偉業を成し遂げたライディーン 【前島康人】

 プロレスリングZERO1の毎年恒例『真夏の祭典・火祭り2013〜決勝戦〜』が4日、東京・後楽園ホールで行われ、ジェームズ・ライディーンが初優勝を遂げた。火祭り初出場にして、外国人選手初の優勝、しかも22歳での優勝は史上最年少という偉業だった。ライディーンが優勝を遂げる4日の後楽園大会を振り返る。

 今年も熱い闘いを繰り広げた火祭りだが、Bブロックは新婚の大谷晋二郎が3勝1敗・6点の1位で最終戦を迎え、吉江豊と対戦。吉江の巨体をドラゴンスープレックスで投げてみせた大谷だったが、吉江も体当たりで大谷を倒すとジャンピング・ボディプレスを浴びせる。カウント2で返した大谷だったが、吉江は何とダイビング・ボディプレスを2連続で投下して大谷を圧殺した。

 この結果、大谷は6点でリーグ戦を終了。そのため、2勝1敗1分・5点で大谷を追う岡林裕二とジェームス・ライディーンの直接対決で勝ったほうが優勝決定戦に進出することに。チョップやタックルなどパワー対パワーの真っ向対決を行った岡林とライディーン。なかなか倒れないライディーンを全体重を乗せたラリアットでなぎ倒した岡林は、必殺のゴーレムスプラッシュを投下。
 これをカウント2で返してみせたライディーンは、岡林のパワーボムをリバースで切り返すと思わせておいてアラバマスラムで叩き付けると、大きく振りかぶりながら殴り付けるように叩き込むラリアット2連発からハイアングル・パワーボムで投げ捨てて3カウント。3勝1敗・7点でBブロック1位となり、優勝決定戦進出を決めた。

耕平が関本を下して、田中が優勝決定戦へ

優勝決定戦進出の目はなかった佐藤耕平だが、意地を見せて関本大介の決勝進出を阻止した 【前島康人】

 一方、Aブロックは昨年度覇者ながら3勝1敗の6点で最終戦を向けた田中将斗が小幡優作と対戦。決勝に進み、2試合やる気満々の田中はいきなりラリアットを叩き込むと、早くも垂直落下式ブレーンバスターからスーパーフライを狙ってコーナーへ。だが、下からのドロップキックで田中を場外に蹴落とした小幡は、スワンダイブ式プランチャを投下。さらにエプロンに上がった小幡はダッシュしてから場外の田中のミサイルキックを発射。
 流れを掴んだ小幡は田中に休む間を与えることなく積極果敢に攻め込んでいくが、コーナー最上段から雪崩式ブレーンバスターで投げていった田中は、今度こそスーパーフライを投下。小幡も田中のスライディングDをかわして、背後から後頭部にミサイルキック、変形ノーザンライトボムと決めると、フェニックス・スプラッシュで勝負に出る。
 しかし、これをかわして自爆させた田中はエルボーを連打。小幡もカウンターでコードブレイカーを決めたが、田中はその反動を利用し、返す刀でスライディングDを叩き込んで3カウント。これで8点となった田中が優勝決定戦に進出できるかどうかは次の試合の結果待ちとなった。

 公式戦で田中に勝利し、3勝1分・7点の1位で最終戦を迎えた関本大介は佐藤耕平と対戦。1勝2敗1分・3点ですでに優勝決定戦進出の可能性がない耕平だが、相手が関本ということでいつも以上に重たくて強烈な蹴りを連打。さらに関本がラリアットを狙ったところを飛びつき腕十字で切り返すなど随所でテクニックも披露。
 だが、関本も身体の大きい耕平をブレーンバスターでぶっこ抜くとサソリ固めで動きを止めてからフロッグスプラッシュを投下。これを耕平が剣山で迎撃すると、関本が大きくバウンドするほどの衝撃。パイルドライバーからのランニングローからもう一度パイルドライバーを狙った耕平だが、リバースで切り返した関本は垂直落下式ブレーンバスターからぶっこ抜きジャーマン。
 勝負あったかと思われたが、カウント2で返した耕平はもう一度ジャーマンを狙う関本にハイキックからパイルドライバーを決めると逆にジャーマン。関本もカウント2で返してみせたが、耕平は間髪入れずタイガースープレックスで投げていき、関本から3カウント。この結果、関本は7点止まりとなり、8点の田中がAブロック1位で優勝決定戦進出を決めた。

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