WWE王座挑戦権を行使できるMITBを手にするのは?=『マネー・イン・ザ・バンク』プレビュー

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オールスターズ・マネー・イン・ザ・バンク戦

MITBを奪い合う7人のスーパースター 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 王座挑戦権を懸けた戦い「マネー・イン・ザ・バンク」がいよいよ日本で放送。注目の試合を紹介したい。

 WWE王座挑戦権を任意で行使できるマネー・イン・ザ・バンク(MITB)を懸けて、7人のスーパースターで争う「オールスターズ戦」がRAWで発表された。

 参戦する7人はCMパンク、ダニエル・ブライアン、ランディ・オートン、シェイマス、クリスチャン、ケイン、そしてペイバック開催中に復帰が発表されたRVDことロブ・ヴァン・ダムだ。MITBを勝ち取った1人は、場所を問わず任意に挑戦できる権利の入ったカバンを持ち歩く「ミスター・マネー・イン・ザ・バンク」となる。

 この「オールスターズ戦」に選ばれた7人は、その全員が歴代王者の経歴を持つ。
 CMパンクは通算2度のWWE王座獲得歴を持つだけでなく、2008年と2009年のMITBラダー・マッチで2年連続の勝利を収めている。
 さらに彼が、近代WWEでは最長となる、WWE王座を434日間保持し続けたのは、ファンならば誰もが知っているだろう。今年はRVDを意識した発言もしている彼は、当然カバンを奪い、再度WWE王座を腰に巻き「世界最高峰」をアピールしたいはずだ。

 マネーの権利を行使して世界ヘビー級王座を獲得した経歴を持つダニエル・ブライアンは、2年ぶりにMITBラダー・マッチに参加する。最近ではケインと結成したチーム・ヘル・ノーで活躍してきたが、ブライアンがWWE王座獲得のチャンスを逃そうとするはずがない。

 WWE王座を過去6度獲得しているランディ・オートンはMITBラダー・マッチ参加者の中では最も華々しい戦績を持つ。最近は王座戦線に食い込めずにいることから、WWE王座挑戦権を争うこの試合への出場は願ってもないチャンスだろう。「食物連鎖の頂点」の異名を持つ以上、MITBオールスターズ戦に大きな影響を与えることが予想される。

 シェイマスは通算2度のWWE王座獲得歴を誇る。2010年大会でMITB戦に出場した時は早々に敗れ去ったが、ハシゴ上からシン・カラに放ったパワーボムはファンに衝撃を与えた。今年のMITBオールスターズ戦では、WWE王座挑戦権が入ったカバンを掴み取る執念を見せてくれるに違いない。

 クリスチャンは、7人の中でブリーフケース獲得に最も貪欲だろう。WWE歴15年を誇るキャリアの中で、ECW王座、IC王座、世界タッグ王座、ライトヘビー級王座、ハードコア王座、欧州王座、世界ヘビー級王座と、主要タイトルを総ナメにしてきた彼だが、WWE王座にだけには唯一手が届いていない。ラダー・マッチのスペシャリストでもある彼こそ、今回のMITBオールスターズ戦の「大穴」かもしれない。

 今回のMITBオールスターズ戦に出場する7人の中で、最も経験豊富なのはケインだろう。彼はMITBラダー・マッチ出場回数において、通算6回という最多記録を持っている。そして、現在の相棒ブライアンと同じくWWE王座に輝いたのは1998年の1回だけだ。ブライアンを蹴落としてでも、15年ぶりにWWE王座を手中に収めようとするに違いない。

 7人目は6年ぶりにWWEリングに上がるRVDことロブ・ヴァン・ダム。MITBラダー・マッチへの出場は2度目となるが、2006年に行われたMITBラダー・マッチでは見事カバンを手中に収め、のちにジョン・シナを相手に権利を行使して王座を勝ち取った経験も持つ。変幻自在かつアクロバティックな動きで6人のライバルをどう翻弄するか注目しよう。また、今回の会場が「ECWの聖地」フィラデルフィアなだけに、RVD登場した時の盛り上がりは並大抵のものではないはずだ。

 まさに「オールスターズ」な7人が出場するRAWブランドの豪華MITB戦、お見逃しなく!

WWE王者ジョン・シナ対マーク・ヘンリー

シナ(左)は世界一の怪力ヘンリー(右)からベルトを守れるか? 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 ジョン・シナが、ペイバックでWWE王座に挑んだライバックを下した時点で、今後のシナ王政が安泰だと思っているファンは多いだろう。だが、それは間違いだ。

 アメリカ現地時間7月14日に開催されるPPV大会マネー・イン・ザ・バンクでは、王者シナが新たな怪物、マーク・ヘンリーの挑戦を受けることが決まった。今回のヘンリーは、シナに苦痛を与えて叩き潰そうとしているだけではなく、堂々とWWE王座奪取を宣言して挑む。

 6月17日に放送されたRAWで、マーク・ヘンリーは引退を装ってシナを襲った。その後RAWの運営監督ヴィッキー・ゲレロはヘンリー対シナのWWE王座戦をマネー・イン・ザ・バンクで行うことを決定し、シナとヘンリーの衝突は避けられなくなった。

 現在のヘンリーはまさに不満の塊と化しており、20年近くのキャリアの中でまだ獲得していない唯一の主要王座、WWE王座をシナから奪いとること以外眼中にない。レッスルマニア29の翌日、シナの姿を見据えるヘンリーの姿を、ファンは覚えているだろう。

 最近のヘンリーは、WWEのトップ級スーパースターの多くを沈めて『苦痛の殿堂入り』を強制してきた。そしてシナと激しいWWE王座を繰り広げたライバックに対しても、レッスルマニアでピンフォール勝ちを奪っている。
 一方の王者シナは、これまでにヒジの故障をはじめ、半月板やアキレス腱を損傷するなど満身創痍の状態だ。マネー・イン・ザ・バンクで世界一の怪力を相手に通算11度目となるWWE王座の防衛を果たせるだろうか?

 シナの不屈の闘志が180垉蕕硫・ヘンリーの圧倒的なまでの攻撃を打ち崩せるだろうか? それとも、シナが苦痛の殿堂へ強制加入させられてしまうのか?

 この他にもファンダンゴも参戦する世界ヘビー級王座挑戦権争奪マネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチ、アルベルト・デル・リオとドルフ・ジグラーによる世界ヘビー級王座戦など、見どころ満載となっている。どうぞ、お見逃しなく!

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