「“クセ者”チェーズだからこそ、攻略が楽しみ。同じユニットだけど、ザックさんは勝手にライバルだと思ってます」 『NEW JAPAN CUP』での大躍進を宣言! 大岩陵平選手に直撃インタビュー!!

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【新日本プロレスリング株式会社】

『NEW JAPAN CUP 2025』開幕目前! 
強豪24選手がエントリーする中で優勝を掴み獲れるか!? “THE GRIP”大岩陵平選手に直撃インタビュー!

撮影/タイコウクニヨシ
■『NEW JAPAN CUP 2025』
3月7日(金) 17:30開場18:30開始
東京・後楽園ホール

※リンク先は外部サイトの場合があります

3月8日(土) 17:30開場18:30開始
東京・後楽園ホール

※リンク先は外部サイトの場合があります

■チャンスが来てもなかなか結果が出なくて……。なんでもかんでも挑戦すればいいってワケじゃないですけど、今は焦りの気持ちと、結果へのこだわりってものがありますね。

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――さて、大岩選手、『NEW JAPAN CUP』について伺う前に、先シリーズの『THE NEW BEGINNING』を振り返って頂きたいと思います。

大岩 はい、よろしくお願いします!

――1.23後楽園大会のメインイベントでYOSHI-HASHI選手との一騎打ちに勝利し、試合後のバックステージコメントでは『プロレスやってんな』と発言していましたね。改めて試合を通してどんなことを感じましたか?

大岩 これはボクの好みの話になってしまうんですけど、腕攻めや脚攻め、ねちっこいレスリングが好きで、そういうプロレスをNOAHで修行していた時によくやっていたんですけど、それが久しぶりにできた感覚がしたんですよね。

――強烈な逆水平チョップ合戦も繰り広げていましたね。

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大岩 バチバチとした撃ち合いのプロレスも嫌いじゃないですけど、こっちの土俵に持ち込んで闘おうと試合前から考えていました。だから、相手のペースにならないように「腕をキャッチして反撃に出よう」とか、そんな作戦をいくつか立てて臨みました。

――あの試合を振り返って、理想的な勝ち方はできましたか?

大岩 いえ、まだまだ理想とは程遠いですね。なんとか勝ったって感じもありますが、客観的に見て自分にはまだまだ伸びしろがあるだろうなって思います(笑)。

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――大岩選手は昨年9月の新日本に凱旋して以降、これまでにNEVER無差別級王座、STRONG無差別級王座、NJPW WORLD認定TV王座に挑戦しました。しかし、思うような結果が出せていない状況でしたね。

大岩 チャンスが来てもなかなか結果が出なくて……。なんでもかんでも挑戦すればいいってワケじゃないですけど、今は焦りの気持ちと、結果へのこだわりってものがありますね。でも、ここでYOSHI-HASHIに勝ったことは、悪い流れを少し変えられた気がしています。

■もともとボクは「こうやって攻略しよう」とか考えながらやるプロレスが好きですし、“クセ者”チェーズだからこそ攻略が楽しみですね。

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――そのまま流れにノッて、今回『NJC』の開幕を迎えることになりますね。1回戦は3.8後楽園大会でチェーズ・オーエンズ選手と対戦することになります。直近だと『WORLD TAG LEAGUE 2024』で対戦していますが、チェーズ選手にはどんな印象がありますか?

大岩 “ズル賢い”、コレが一番最初に浮かぶし、チェーズを表現するのに一番わかりやすい言葉じゃないですかね? それでいて、テクニシャンでもある。だから何をしてくるかわからないし、どんな試合展開になるかまったく想像ができないし……、よくわからない例えかもしれないですけど、クモみたいな選手ですね(笑)。

――クモですか(笑)。

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大岩 ボクにはないようなズルい引き出しもたくさん持っているだろうし。でも、逆にボクはチェーズが持っていないレスリングの引き出しをたくさん持っているので。だからこそ、この試合はテクニカル対決だなって思っています。

ああいうタイプの選手とは闘っていて楽しい感覚があります。もともとボクは「こうやって攻略しよう」とか考えながらやるプロレスが好きですし、“クセ者”チェーズだからこそ攻略が楽しみですね。たぶんですけど、真っ向勝負を挑んだらこっちが転がされるはずなんですよ。なので、まだ見せたことのないボクの引き出しを開けてやろうと思います。

■ザックさんとは同じユニットですけど、ボクは勝手にライバルだと思っていて、いつか絶対に越えなきゃいけない高い壁のような選手だと思っています。

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――どんな引き出しを開けるのか気になりますね。そして1回戦を突破すると、2回戦ではシード枠のザック・セイバーJr.選手が待ち構えています。3.11岡山大会でTMDK同門対決が実現するかもしれません。

大岩 ザックさんは同じTMDKのチームメイトですし、前IWGP世界ヘビー級王者ですし、それにヤングライオン時代に初出場した『NJC』1回戦で対戦して敗れています。いろんな感情があるんですけど、今回ボクは“TMDKの大岩陵平”ではなくて、気持ちは別のユニットだと思って闘いたいです。同じユニットだということは考えずにって感じです。

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――2022年の『NJC』3.6郡山大会でザック選手とは対戦していましたね。あの試合を振り返ってみると、どんなこと思い出しますか?

大岩 あの時はヒザをヒネられてギブアップしてしまって……なんの爪痕も残せないまま終わってしまった……そんな試合でしたね。あの試合は何度も何度も見返しましたし、その当時はとにかく悔しい気持ちが強かったです。それとあの時、NJPW WORLDで解説を務めていた真壁(刀義)さんから試合後にかなり怒られました(苦笑)。

――そうでしたか。真壁選手にはどんなことを怒られたんですか?

大岩 ザックさんに合わせすぎて、自分を出せなくて……。それをメチャクチャ怒られましたね。良い思い出がない、そんな試合です……。

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――そうなんですね。ところで、大岩選手にとってザック選手というのは師匠、盟友、それとも憧れなのか? どんな存在なんでしょうか?

大岩 うーん……。難しいですね……。憧れではないですし、教えてもらうことはあるけど、師匠かと聞かれたらシックリとこないし……、盟友って感じでもなく……。ザックさんとは同じユニットですけど、ボクは勝手にライバルだと思っていて、いつか絶対に越えなきゃいけない高い壁のような選手だと思っています。

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それに、その高い壁をどう超えていくかというのも非常に楽しみですし、高い壁だからこそ闘いがいがありますね。まあ、まだTMDKに入って半年も経ってないので、まだまだこれからいろんな絆を深めていこうと思っています。

――もし、ザック戦が実現したらどのような試合展開や勝ち方を思い描いていますか?

大岩 どんな試合展開になるのかは、ザックさんの試合運びが予想できてしまうというか、向こうが何をしてくるかはわかります。だけど、わかっているからこそ対策ができます。それを踏まえて、ザックさんの頭にない技を一発ドカンと決めたいなとは思いますね。

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何かザックさんの想像以上のものを持っていかないと勝てない相手だと思うので、そこがボクの見せどころになるんじゃないかな? 1回戦で勝利出来たら、たぶんここが今回の『NJC』で一番の山場になると思います。

■ボクのスタイルと上村のクラシカルなプロレスは、間違いなく噛み合う予感がしています。そのうえでどっちが上かというのを決めたいですね。

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――今回のトーナメント表を見て気になる選手、準々決勝~決勝で対戦したい選手はいますか?

大岩 それは上村(優也)ですね。

――あ、上村選手ですか!

大岩 ええ。この前の(2.11)大阪大会での復帰宣言を見ましたけど、身体もデカくなっていましたし、ヒゲを生やしてワイルドになった感じがします。

――もしトーナメントで当たるとなれば準決勝で対戦することになりますね。

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大岩 ボクのスタイルと彼のクラシカルなプロレスは、間違いなく噛み合う予感がしています。そのうえでどっちが上かというのを決めたいですね。それから使うタイミングは違いますけど、彼の武器であるアームドラッグをボクもよく使うんですが、自分なりに自信を持って使っている技なんです。彼の必殺技であるカンヌキスープレックスも腕攻めからつながる技ですし、試合の流れを通して「凄くおもしろい試合をするなって」ずっと思っていた選手なので早く闘ってみたいですね。

――ほかにも気になる選手はいますか?

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大岩 そうですね。鷹木(信悟)には去年の両国でNEVERを懸けて負けているし、借りを返さなきゃいけない相手です。あとは、この前の大阪大会での闘いぶりが凄かったボルチン・オレッグ。それから坊主頭になった海野翔太がどんなふうにやって来るのか楽しみでもあります。

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――決勝戦で対戦するとしたら誰と闘いたいですか?

大岩 うーん……やっぱり鷹木、もしくはボルチンですかね。この2人で迷うというか、とにかくこの2人は気になります。改めてパッと見てみると、トーナメント表の反対側の山はメンツが濃くて誰が勝ち上がって来るのか予想がつかないですね(笑)。

――なるほど。そして今回の『NJC』を優勝すると、4.5両国大会でおこなわれるIWGP世界ヘビー級選手権への挑戦権を獲得します。3.6大田区大会での後藤洋央紀vs棚橋弘至の勝者に挑戦することが濃厚ですが、どちらの選手と闘ってみたいですか?

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大岩 ズバリこれは後藤さんですね!(キッパリ)。ザックさんとのタイトルマッチをセコンドとして見ていて、今が全盛期というくらいの勢いを感じました。あのザックさんに勝つとは思っていなかったし、会場の空気ももの凄く熱を帯びていたような気がしました。あの試合を間近で見ていたからこそ、IWGPを懸けて闘うならやっぱり後藤さんですね。

■ただNEVERへ挑戦表明しただけで、タイトルマッチが組まれないってのは情けないので、そのためにもこの『NJC』で結果を残して、存在感を見せつけなきゃいけないですね。

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――IWGP世界ヘビー挑戦にできる可能性がありますが、大岩選手は2.11大阪大会でKONOSUKE TAKESHITA選手が持つNEVER無差別級王座に挑戦表明しましたね。

大岩 さっきボルチンが気になる理由でも言ったんですけど、とにかくあの大阪でのNEVER戦が凄すぎて刺激を受けました。NEVERっていうタイトルは以前にも挑戦して獲れなかったベルトだってこともありますが、あんなもの凄い闘いを制したTAKESHITAに興味が沸いたんです。シンプルにそれが挑戦表明をした理由ですね。

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ただ、今のところ挑戦表明しただけで、いつ、どこでやるかはまだ発表がないし、ボクよりも先にCMLLのリングで防衛戦が決まったし……。ただNEVERへ挑戦表明しただけで、タイトルマッチが組まれないってのは情けないので、そのためにもこの『NJC』で結果を残して、存在感を見せつけなきゃいけないですね。

――1.23YOSHI-HASHI戦後のマイクでもそうでしたが、TAKESHITA選手への挑戦表明時に「俺こそが新日本プロレスだ!」と叫んでいましたね。

大岩 これは今いる新世代と呼ばれている選手たちが出てきている中で、「アイツらではなく、“超・新世代”のボクがこれからの新日本プロレスだ」っていう意味で言いました。NOAHに行っていた時期もあってなのか、ボクからNOAHっぽさ感じ取られることもあると思うんですけど、それでもボクは新日本生まれです。そんな意味も込めています。

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それと、TAKESHITAに向かって言ったのは、DDT、AEW、新日本の3団体所属とはいえ、新日本の所属選手なわけであって、さらにはNEVERのベルトを持つチャンピオンなのに普段の巡業に参戦しない。そういう点が疑問に思ったんです。それでいて「新日本所属と言われてもな……」って、そんなモヤモヤした気持ちをぶつけたんです。

――なるほど。ちなみに、同じTMDKであり、同期でもある藤田晃生選手の活躍ぶりはどのような目で見ていますか?

【新日本プロレスリング株式会社】

大岩 いい刺激になっているのは間違いないですね。同期、ライバル、そしてチームメイト。同じユニットとしては藤田の活躍ぶりがうれしいけど、ライバルとしては悔しい。アイツはいろんな感情にさせてくれますね。そして、おたがいに階級が違うからこそNEVERのベルトを獲った暁には、まず最初に藤田を挑戦者に指名します。「いつかアイツとタイトルマッチがやりたい」ってデビューしてからずっと思っていたことなんです。

――実現するとなれば白熱の一戦になりそうですね。それでは、改めて『NJC』への意気込みをお聞かせください。

大岩 去年、辻が『NJC』を優勝してそこから勢いがついたように、このトーナメントの制覇というのは、その年の推進力を決定づける大きなポイントだと思います。なので、今年の『NJC』優勝をスタートラインにして、これからのステップアップにつなげたいですね。応援よろしくお願いします!

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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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