「“クセ者”チェーズだからこそ、攻略が楽しみ。同じユニットだけど、ザックさんは勝手にライバルだと思ってます」 『NEW JAPAN CUP』での大躍進を宣言! 大岩陵平選手に直撃インタビュー!!
強豪24選手がエントリーする中で優勝を掴み獲れるか!? “THE GRIP”大岩陵平選手に直撃インタビュー!
撮影/タイコウクニヨシ
3月7日(金) 17:30開場18:30開始
東京・後楽園ホール
東京・後楽園ホール
■チャンスが来てもなかなか結果が出なくて……。なんでもかんでも挑戦すればいいってワケじゃないですけど、今は焦りの気持ちと、結果へのこだわりってものがありますね。
大岩 はい、よろしくお願いします!
――1.23後楽園大会のメインイベントでYOSHI-HASHI選手との一騎打ちに勝利し、試合後のバックステージコメントでは『プロレスやってんな』と発言していましたね。改めて試合を通してどんなことを感じましたか?
大岩 これはボクの好みの話になってしまうんですけど、腕攻めや脚攻め、ねちっこいレスリングが好きで、そういうプロレスをNOAHで修行していた時によくやっていたんですけど、それが久しぶりにできた感覚がしたんですよね。
――強烈な逆水平チョップ合戦も繰り広げていましたね。
――あの試合を振り返って、理想的な勝ち方はできましたか?
大岩 いえ、まだまだ理想とは程遠いですね。なんとか勝ったって感じもありますが、客観的に見て自分にはまだまだ伸びしろがあるだろうなって思います(笑)。
大岩 チャンスが来てもなかなか結果が出なくて……。なんでもかんでも挑戦すればいいってワケじゃないですけど、今は焦りの気持ちと、結果へのこだわりってものがありますね。でも、ここでYOSHI-HASHIに勝ったことは、悪い流れを少し変えられた気がしています。
■もともとボクは「こうやって攻略しよう」とか考えながらやるプロレスが好きですし、“クセ者”チェーズだからこそ攻略が楽しみですね。
大岩 “ズル賢い”、コレが一番最初に浮かぶし、チェーズを表現するのに一番わかりやすい言葉じゃないですかね? それでいて、テクニシャンでもある。だから何をしてくるかわからないし、どんな試合展開になるかまったく想像ができないし……、よくわからない例えかもしれないですけど、クモみたいな選手ですね(笑)。
――クモですか(笑)。
ああいうタイプの選手とは闘っていて楽しい感覚があります。もともとボクは「こうやって攻略しよう」とか考えながらやるプロレスが好きですし、“クセ者”チェーズだからこそ攻略が楽しみですね。たぶんですけど、真っ向勝負を挑んだらこっちが転がされるはずなんですよ。なので、まだ見せたことのないボクの引き出しを開けてやろうと思います。
■ザックさんとは同じユニットですけど、ボクは勝手にライバルだと思っていて、いつか絶対に越えなきゃいけない高い壁のような選手だと思っています。
大岩 ザックさんは同じTMDKのチームメイトですし、前IWGP世界ヘビー級王者ですし、それにヤングライオン時代に初出場した『NJC』1回戦で対戦して敗れています。いろんな感情があるんですけど、今回ボクは“TMDKの大岩陵平”ではなくて、気持ちは別のユニットだと思って闘いたいです。同じユニットだということは考えずにって感じです。
大岩 あの時はヒザをヒネられてギブアップしてしまって……なんの爪痕も残せないまま終わってしまった……そんな試合でしたね。あの試合は何度も何度も見返しましたし、その当時はとにかく悔しい気持ちが強かったです。それとあの時、NJPW WORLDで解説を務めていた真壁(刀義)さんから試合後にかなり怒られました(苦笑)。
――そうでしたか。真壁選手にはどんなことを怒られたんですか?
大岩 ザックさんに合わせすぎて、自分を出せなくて……。それをメチャクチャ怒られましたね。良い思い出がない、そんな試合です……。
大岩 うーん……。難しいですね……。憧れではないですし、教えてもらうことはあるけど、師匠かと聞かれたらシックリとこないし……、盟友って感じでもなく……。ザックさんとは同じユニットですけど、ボクは勝手にライバルだと思っていて、いつか絶対に越えなきゃいけない高い壁のような選手だと思っています。
――もし、ザック戦が実現したらどのような試合展開や勝ち方を思い描いていますか?
大岩 どんな試合展開になるのかは、ザックさんの試合運びが予想できてしまうというか、向こうが何をしてくるかはわかります。だけど、わかっているからこそ対策ができます。それを踏まえて、ザックさんの頭にない技を一発ドカンと決めたいなとは思いますね。
■ボクのスタイルと上村のクラシカルなプロレスは、間違いなく噛み合う予感がしています。そのうえでどっちが上かというのを決めたいですね。
大岩 それは上村(優也)ですね。
――あ、上村選手ですか!
大岩 ええ。この前の(2.11)大阪大会での復帰宣言を見ましたけど、身体もデカくなっていましたし、ヒゲを生やしてワイルドになった感じがします。
――もしトーナメントで当たるとなれば準決勝で対戦することになりますね。
――ほかにも気になる選手はいますか?
大岩 うーん……やっぱり鷹木、もしくはボルチンですかね。この2人で迷うというか、とにかくこの2人は気になります。改めてパッと見てみると、トーナメント表の反対側の山はメンツが濃くて誰が勝ち上がって来るのか予想がつかないですね(笑)。
――なるほど。そして今回の『NJC』を優勝すると、4.5両国大会でおこなわれるIWGP世界ヘビー級選手権への挑戦権を獲得します。3.6大田区大会での後藤洋央紀vs棚橋弘至の勝者に挑戦することが濃厚ですが、どちらの選手と闘ってみたいですか?
■ただNEVERへ挑戦表明しただけで、タイトルマッチが組まれないってのは情けないので、そのためにもこの『NJC』で結果を残して、存在感を見せつけなきゃいけないですね。
大岩 さっきボルチンが気になる理由でも言ったんですけど、とにかくあの大阪でのNEVER戦が凄すぎて刺激を受けました。NEVERっていうタイトルは以前にも挑戦して獲れなかったベルトだってこともありますが、あんなもの凄い闘いを制したTAKESHITAに興味が沸いたんです。シンプルにそれが挑戦表明をした理由ですね。
――1.23YOSHI-HASHI戦後のマイクでもそうでしたが、TAKESHITA選手への挑戦表明時に「俺こそが新日本プロレスだ!」と叫んでいましたね。
大岩 これは今いる新世代と呼ばれている選手たちが出てきている中で、「アイツらではなく、“超・新世代”のボクがこれからの新日本プロレスだ」っていう意味で言いました。NOAHに行っていた時期もあってなのか、ボクからNOAHっぽさ感じ取られることもあると思うんですけど、それでもボクは新日本生まれです。そんな意味も込めています。
――なるほど。ちなみに、同じTMDKであり、同期でもある藤田晃生選手の活躍ぶりはどのような目で見ていますか?
――実現するとなれば白熱の一戦になりそうですね。それでは、改めて『NJC』への意気込みをお聞かせください。
大岩 去年、辻が『NJC』を優勝してそこから勢いがついたように、このトーナメントの制覇というのは、その年の推進力を決定づける大きなポイントだと思います。なので、今年の『NJC』優勝をスタートラインにして、これからのステップアップにつなげたいですね。応援よろしくお願いします!
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