ザック監督「十分に準備ができなかった」=コンフェデ杯 メキシコ戦後会見
3戦全敗でグループ最下位となり、厳しい表情を見せるザッケローニ監督(中央) 【写真は共同】
試合後、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は「十分に準備ができなかった」と、激闘となったイタリア戦から疲労回復できなかったことを悔やんだ。それでも「世界の強豪とのギャップを埋めていくことはできると思う」と、今大会でつかんだ手応えとともに、さらなる飛躍を誓った。
疲れが回復していなかった
日本はDFがより前に出て、アタッカーやMFをサポートするというアプローチを取ったが、完全に実行できなかった。後半はよりスペースを作りたかったが、それがうまくできなかった。中盤がかなり詰まっていたからだ。長友(佑都)が負傷し、交代が必要だったため、フォーメーションを戻した。失点については、メキシコの方が空中戦に強かったからだ。
――メキシコ戦では、酒井宏樹や栗原勇蔵を起用したが、途中からレギュラーを投入した。その交代の意図は何だったのか? また途中から3−4−3を試したことについて、その理由を教えてほしい
最初の質問だが、あと数センチの高さがチームに欲しかった。つまりよりハイプレーで強さを見せたかった。酒井宏はそれが保証できると思った。メキシコには3人の190センチ台の選手がいたし、エルナンデスもそれほど身長が高くないが、ヘディングがうまい。だから吉田(麻也)を投入した。栗原を入れたのは、吉田の体調が良くなかったからだ。吉田はイタリア戦から体調を回復させることができなかった。
3−4−3は、後半で使った。ウイングがスペースを確保する唯一の手段だった。もう1人がサイドに張りつくことで、よりスペースが使えると思った。本田と香川にスペースが与えられた。純粋な3−4−3というより3−4−2−1だった。
――今日は5万2000人の観衆が集まった。グループリーグ敗退が決まったチーム同士の対戦でも満員だったが、監督はこれをどう受け止めた?
インフラは素晴らしいし、ワールドカップ(W杯)開催の準備ができていると思う。組織も最適だと思う。5万2000人という観衆は、私にとって驚くべきことではない。ブラジル人がいかにサッカーに熱を持っているかは分かっている。ブラジルの人はサッカーが大好きで情熱を持っている。