長友佑都「W杯優勝なんて笑われる」=コンフェデ杯、ブラジル戦後コメント

スポーツナビ

日本はブラジルに0-3で完敗。試合後、内田(中央)はこの結果について「妥当かなと思う」と語った 【写真は共同】

 サッカー日本代表は現地時間15日(日本時間16日)、ブラジルのブラジリアでコンフェデレーションズカップ開幕戦となるブラジル代表戦に臨み、0−3で敗れた。日本は3分に先制されると、その後も48分、93分に追加点を許すなど力の差を見せつけられた。

 試合後、日本の長友佑都は「ワールドカップ(W杯)で優勝を目指すと言ってきましたけど、腹を抱えて笑われるくらいのレベルだなと思う」と、完敗という結果と乏しい内容を恥じた。また、香川真司も「これくらいの差があるのかと思うと、すごく残念な気持ち」と悔しさをあらわにした。

長友佑都(インテル/イタリア)

「W杯優勝なんて腹を抱えて笑われる」

 レベルが違いました。すべてにおいてのレベルが違ったかなと。悔しい気持ちです。(前回対戦と比べて)むしろ差が開いているかなというレベルだと思います。向こうも本気を出してきていた。気持ちが入っていたし、これが本当の世界トップのレベルなんだなと感じました。僕は、W杯で優勝を目指すと言ってきましたけど、腹を抱えて笑われるくらいのレベルだなと思います。

(ダニエウ・アウベスについて)言ってみれば、中学生とプロのレベルですよね。僕が中学生レベルで、向こうはプロレベル。ただ、レベルの差は感じつつも、自分のなかで1対1を仕掛ければやれるなという自信はあったし、もちろん素晴らしい選手ですけど、越えられない壁ではないと思いました。僕の努力次第だと思います。

 あと2戦は勝つしかないです。引き分けでも厳しいし、やっぱり勝ちにいく。正直、今日のようなサッカーをしていたんでは、次の試合も勝てないと思うし、割り切って前から行くサッカーもしていかないと、厳しいかなって思います。

 終わってから(本田)圭佑とも話しましたけど、やっぱり個のレベルが違い過ぎるんで、僕もそうですけど、今の日本代表の選手がブラジル代表に入れるかといったら、誰ひとり入れないと思います。本当に1人ひとりがトップを目指して、向上心や貪欲な気持ちを持っていかないと、この1年で差が埋まらないと思います。

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

「悔しいというか、すごく残念な気持ち」

 これが実力だと思うと悔しいですし、この試合を振り返る限り、僕たちは攻守において完敗でした。(感じたのは悔しさだけか?)悔しいというよりは、僕たちがしっかりと気持ちを持って臨んで、これくらいの差があるのかと思うと、悔しいというか、これが結果なのかと思い、すごく残念な気持ちです。

(ブラジルは手ごわかったか?)やっぱり僕たちがアウエーでこういう試合ができる経験がない中で、それをトライしなかったというか、あれだけ勝ちにいくと言っておきながら、その姿勢を示すことができずに終わったという感じで、悔しいというか、もったいないというか。そういう気持ちです。

 一番最初に決められて、もちろん試合の入りは大事ですが、あれは防ぎようがなかったです。決めた選手をほめるべきでした。なので、選手も切り替えました。だけど、どこかで前半、もう1点も失いたくないと思いました。昨年のイメージもあり、ゲームも慎重に入り、攻撃では前に出ていく姿勢やリスクを冒す姿勢、精神的なところで後手に回った前半でした。ただ、それはしょうがないというか、最低0−1でいいというのは頭にありました。どんな内容であろうとも。ただ、後半絶対にチャンスが生まれるとみんな思っていましたが、後半の最初にやられてしまいました。

内田篤人(シャルケ04/ドイツ)

「この結果は妥当かなと思う」

 この結果は妥当かなと思います。もう少し取られてもおかしくなかったかなと。前半は特に自分たちのミスが多かったんで、監督からも『いつまでウォーミングアップしてるんだ』みたいなことを言われました。

(ネイマールについて)彼がエースというのは分かってましたし、1対1ではやっぱり負けちゃいけないと思いました。ドイツでも1対1は自分の中で意識してますし、彼をしっかり抑えられれば他の国とやっても大丈夫かなと。(意識していたのは)飛び込まないことと、逆取ってからがうまいんで、先を読むこと。あとはボランチとセンターバックの位置をちょっと確認しながら中に入るとかは自分の中で判断してやってました。1回やれば相手のイメージが自分の中でできたんで、ホントにギリギリのところでした。

(イタリア戦までには)コンディションもしっかり上げないといけないし、勝ち点が拾えなかったけど、まだ1つしか終わってない。もちろん監督がイタリア人なんで、恥ずかしい試合はできないし、上に行くためには落とせないので、大事じゃないですか。(監督のために?)選手はみんなそう思っていると思います。やっぱりスタッフもイタリア人がたくさんいますし、日本でやっていて向こうには負けたくないという気持ちは強いと思います。

長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)

「相手に余裕を持たせてしまった」

 開始早々にあのようなゴールを決められて難しくなったし、相手に余裕を持たせてしまったというのはあります。先制点は痛かったです。僕はイラク戦に出ていなかったのでコンディションは悪くなかったけど、ピッチコンディションという意味ではあまり良くなかった。ブラジルもミスをしていたけど、ブラジルの方がこういうピッチでもしっかりとしたプレーができていました。

 前回もフィニッシュの精度だったり、1対1の局面だったり、自分たちとは差があったし、今回もその差は感じました。ホームだからもっと来るかなと思っていたけど、そこまで来なかったのは先制点を取って余裕が出たというのもあったと思います。すべての部分で差がありました。あと1年でいかに埋められるかというところになってくると思います。

1/3ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント