長友佑都「W杯優勝なんて笑われる」=コンフェデ杯、ブラジル戦後コメント
今野泰幸(ガンバ大阪)
(ブラジルとの差について)細かいところですけど、中盤のミスの多さがブラジルに比べて日本は明らかに多いし、力の差は感じました。正直、得点のにおいがしませんでしたし、なかなかいい攻撃ができませんでした。ミスからのカウンターも多かった。ブラジルはミスも少なかったし、カウンターも早かったです。堅いサッカーは前回と変わらないです。
(失点の時間帯について)僕らのプラン的には体を張りながら、0−0で状況を長くして相手を焦らせたかったのはありました。あの1点が入ったからかは分かりませんが、ブラジルはすごい落ち着いてたし、90分通していくところといかないところのメリハリもハッキリしていました。後ろの守備も堅かったし、強かったです。ネイマールの得点は世界のスターだなという感じです。あれを大事な大会で決めるのがスターだと思います。
(イタリア戦に向けて)もう日にちも少ないので、しっかりコンディションを整えることと、やっぱりコミュニケーションを取れるわけだから、しっかり話し合いながらまた自分たちのサッカーを思い出したいです。今日みたいに自分たちの力を出し切れなくて負けるのではなくて、次は自分たちの力をしっかり出していい試合をしたいなと思います。
細貝萌(レバークーゼン/ドイツ)
0−2の状態で入って、監督から特別な指示はなかったけど、ボランチの一角に入るということと、ヤットさん(遠藤)と代わるということで、長谷部さんが前に出たときに、自分が真ん中に残っていること、どっちかが前に出たら必ずどっちかが真ん中にいてくれという話はされました。負けている状態だったので、これ以上失点をしてはいけない状態だったと思います。そのなかで失点してしまったことは自分のなかで残念でした。監督の意思としては、負けている状態だったけど、バランスを整えて、ショートカウンターを狙ったのかなと思います。
(ブラジルは)個の能力は高いし、すべてが世界トップクラスのレベルの選手たちでした。パウリーニョらボランチの選手は普段から見ている選手だけど、レベルがやっぱり違うなと思いました。ブンデスリーガでもいい選手はいるけど、その種類が違う。自分はプレミアやスペインの経験はなく、ブンデスしか知らないけど、たとえば(ルイス・)グスタボはバイエルンでもあまり出ていない選手。自分にとってはブンデスでやっていることはポジティブにとらえているし、そこでもまれることで成長していかないと、日本も強くなっていかないと思っています。
川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
もうちょっと立ち上がりのところは強くいかないといけなかったと思います。立ち上がりの失点が試合自体を難しくしてしまいましたし、自分たち自身にとっても難しくなってしまいました。球際もそうですし、前半も後半も含めてちょっと弱かったと思います。
(1点目について)打ってくるというのはもちろん分かりましたけど。あそこをフリーでやらせたらもちろん相手の技術も高いし、立ち上がりのところからどれだけ体をつけられるかもそうですし、本当に相手に対して厳しくいくかが大事になってくると思います。
(今日はミスが多かったが)もっと自分たちのサッカーをやれたと思いますし、チャレンジもできたはずです。そういう意味で結果も含めて満足できないゲームだったかなと思います。
(イラク戦から日数がなかったが)そんなことを自分たちが考えてるひまもないですし、逆に実際にW杯本大会になれば移動もある中でやらなきゃいけないです。イタリア戦もありますし、本当に移動があったり過密日程の中でも自分たちはどんどんやらなければいけないし、環境も変わります。そういう中で自分たちが持ってるコンディションの中でそれ以上のものを出せるかが大事になってくると思います。
(前回のブラジル戦との違いは)相手が昨年以上にプレッシャーを高い位置でかけてきてるっていう部分も多少あると思います。ただ自分たち自身がもっともっとボールを動かせたと思いますし、そういった意味で相手のやり方の違いもあったと思います。僕ら自身ももっとやれたんじゃないかという思いがあります。
<了>