内田篤人「監督がバックパスに怒っていた」=国際親善試合 ブルガリア戦後コメント

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試合後、いつものひょうひょうとした姿はなく、精神的な弱さがあると口にした内田 【写真は共同】

 サッカー日本代表は30日、国際親善試合のブルガリア戦(豊田スタジアム)に臨み、0−2で敗れた。日本は前半4分にマノレフの直接FKで先制を許し、後半25分にもFKから長谷部誠がオウンゴールを献上した。

 試合後、内田篤人も「もっと前に行かないといけない」と課題を口にし、吉田麻也は「ホームで完封負けはありえない」と語気を強めた。

内田篤人(シャルケ04/ドイツ)

「監督がバックパスに怒っていた」

 後半のが良くなるかと思いきや、“前半のが良かったんじゃね疑惑”が。だから、システムどうこうという話じゃないですよね。失点はしょうがない。ブレ球で雨だったし。誰も(川島永嗣には)声をかけに行っていないと思うので、永嗣さんなら勝手に持ち直すかなと。試合前のミーティングから(ブルガリアは)良いチームだと思っていましたけど。頑張るし、技術も高いし。欧州ではあれが普通のレベル。

(試合で足りなかったところは?)もう少し前のパワーが、後半もベンチで見ていてバックパスに(ザッケローニ監督が)怒っていたので、もっと前に行かないといけないと思います。決まり事を意識しすぎているというか。日本人なので、決まり事を忠実にこなす民族ですからね。考えすぎず、約束事だけしっかりということで。

(監督が終盤にベンチで怒っていた?)あんまり見ないような感じで怒ってました。バックパスが多いからじゃないですか。監督が(就任後の)最初の練習で、「君たちはパス回しは世界でもうまいと思うけど、前に行く力と、シュートを打ってない」と言ってたんですよ。

(代表の活動が1カ月あるが、オーストラリア戦ではW杯出場権の獲得が求められる。結果と強化のバランスの難しさは?)やる試合を勝つだけだと思います。今日も勝てば別に、「よっしゃ次」という感じですから。期間が長いとスタートは大事だったんだけど、引きずっても良くないから。そういうところを反省して。教科書通りのコメントです(笑)。

吉田麻也(サウザンプトン/イングランド)

「ホームで完封負けはありえない」

 率直にホームで完封負けというのはありえない。最初にあっさりと入れられたのもそうだし、セットプレーからの失点を防げなかったというのは、ここ最近ずっと続いている。それなのに、課題としていたセットプレーでやられてしまったのはちょっと腑に落ちないと思う。

(3−4−3に集中しようとした矢先の失点で少しリズムがおかしくなった?)失点は別として、守備の面でも攻撃の面でもチグハグ感はあったけど、1回や2回でスッとできるものでもない。これから、どこかで試す場面もあるだろうし、仮にオーストラリア戦で突破が決まれば、イラク戦で試せるかもしれない。1つのオプションとして考えて、今日の試合を踏まえて改善していかないといけない点がある。

(オーストラリア戦前に2つのシステムで戦ったことはポジティブに捉えているのか、それとも混乱した部分があったのか?)やったことに関してどうこう言うことはない。うまくいかなかった点はたくさんあるし、4バックであろうが、3バックであろうが、同じようなタイミングで来日しているヨーロッパのチーム相手に不甲斐ない試合をしてはいけない。

(セットプレーでマークをどう改善していくのか?)1つは無駄なファウルをなくすこと。2点目はニアで密集しているなかで触れなかったら、ああいうハプニング的なことも起こる。でも、高い選手を置いているというのもあるしニアで触るのがベスト。ずっと続いている課題なので改善しないといけない。

(危機感はそこまでない?)危機感は常に持ってやっている。理想で言えばヨルダン戦で決めたかったけど、たらればを言ってもしょうがない。オーストラリア戦に向けてやるべきことをやるしかない。

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