香川真司「ゴール前の精度が足りない」=国際親善試合 ブルガリア戦後コメント

スポーツナビ

香川は3-4-3システムに手応えを口にしつつも、ゴール前での精度に反省の弁を述べた 【写真は共同】

 サッカー日本代表は30日、国際親善試合のブルガリア戦(豊田スタジアム)に臨み、0−2で敗れた。日本は前半4分にマノレフの直接FKで先制を許し、後半25分にもFKから長谷部誠がオウンゴールを献上した。

 試合後、オウンゴールを献上した長谷部は「クリアしなければならなかった」と語った。また、無得点に終わった攻撃陣では香川真司が「あとはゴール前の精度、シュートを決めるか決めないか、あと一本のところでパスがつながらなかったり、ミスが出たりしていた」と反省を口にした。

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

「ゴール前の精度が足りなかった」

 無得点というのはすごく残念だけど、紙一重のところはあったので、そういうところで決めていれば変わっていた部分もあったと思う。ただ、負けてしまったのはすごく悔しい。

(個人の出来は)良い形を作れていた場面はあったし、これまでの3−4−3に比べればうまくいった部分を感じた。あとはゴール前の精度、シュートを決めるか決めないか、あと一本のところでパスがつながらなかったり、ミスが出たりしていた。上にいけばいくほど、そういう部分の精度は高いので、次に向けてしっかりと修正していきたい。

(うまくいかなかったのはシステムの問題なのか?)今日はシステムに関しては特別思うことはない。3−4−3と4−2−3−1を両方試して、うまくいくところとうまくいかなかったところが出てきたと思う。シュートにいく形を作れていたところはあるし、そこはポジティブに考えていきたい。

(清武弘嗣、乾貴士の3人でいいコンビネーションが見られた時もあったが?)そういう時間帯でゴールを決めないと厳しい。僕らがあそこで決めきれなかった分、セットプレーから失点するというのはよくあるゲーム展開だし、ああいうところで決めれれば逆に勢いづいた部分があったと思う。(ゴールは遠かった?)遠かったか近かったかわからないけど、最後のゴール前の精度がちょっと足りなかった。相手もすごくタイトな守備をしてきたので、僕に限らず苦労した部分はあった。ただ、センタリングから何本か作ったチャンスを決めないといけなかった。

(オーストラリア戦に向けて決定力向上に向けてできることは?)次は大事な試合だし、切り替えていきたい。ただ、今日ホームで無得点で終わったことはすごく悔しい。良い形は何本か作れたということをプラスに捉えるしかない。次は本当に負けると取り返しのつかない試合なので、勝つために尽力したい。

長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)

「クリアしなければいけなかった」

 この試合に限らず点が取れていないのは苦しい。勝って、内容もよくて、気持ちよく6月4日のオーストラリア戦に臨みたかった。とにかく負けてしまった事実は変わらないので、ここで出た修正点をしっかり確認して、あとは気持ちを切り替えてオーストラリア戦に向けてやっていきたい。

(修正点はセットプレー?)セットプレーは2本とも、(川島)永嗣は難しかったけど弾こうと思えば弾けたと話していた。2点目の僕のオウンゴールはクリアしないといけなかった。ヨルダン戦もオマーン戦もセットプレーからの失点が続いているし、点を取られた場面以外でも危ないのがあった。チームとして取り組んではいるが、どうしても体格で劣ってしまうところがあるなかでいかに対応するか。一番はセットプレーを与えないことだけど、それ以外の部分でもっと体を当てて、競り負けても相手に良い形でヘディングさせないとかそういうことが重要だと思う。

(ブルガリアのペネフ監督が研究してきたと言っていたが、それを感じたか?)ブルガリアは非常によく、球際も強かった。日本でやる試合でこういう相手はなかなかいないと感じた。研究されたという部分では、自分たちのところに高い位置からプレッシャーをかけて潰そうというのが見えた。

(オウンゴールの詳細は?)まずはマークのところ。僕が21番についていたけど、17番が浮いていたので、そこにつきに行こうと全力で走っていったら、足下にボールが来て、ちょっと難しかったけど、クリアしなければいけなかった。17番は交代して入ってきた選手なので、マークの確認がまだはっきりしてなかった。21番が最初に飛び込んできたのでマークについたけど、17番がフリーで、21番がこぼれ球狙いで戻ったので、つきにいった。

(セットプレーの失点が続くとナーバスになる部分もあるのでは?)このところの4失点はセットプレーからなので、それはあると思う。ただ、オーストラリアの選手も大きい選手が多いし、もう1度チームとして確認しなければいけない。

(3−4−3の手応えは?)監督から3−4−3をチャレンジしたいというのがあったし、本番前なのでそういう気持ちがあるというのはひしひしと感じた。そのなかで3−4−3の悪かったところ、良いところの両方が出たと思う。(オプションとして使える手応えは?)今日に関して言えば、前回やった時よりは守備の部分で意思統一できていたので悪くなかった。チームとしてオプションをたくさん持っておくのは良いことだと思う。

1/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント