ペネフ監督「3−4−3の対策を練った」=国際親善試合 ブルガリア戦後会見

スポーツナビ

ブルガリアはペネフ監督が立てた対策を実行し、見事な完封勝利を飾った 【写真は共同】

 サッカー日本代表は30日、国際親善試合のブルガリア戦(豊田スタジアム)に臨み、0−2で敗れた。日本は前半4分にマノレフの直接FKで先制を許し、後半25分にもFKから長谷部誠がオウンゴールを献上した。

 試合後、ブルガリアのルボスラフ・ペネフ監督は「試合に出場した選手のパフォーマンスには非常に満足している」と語り、また日本の3−4−3システムについて「事前に3−4−3というフォーメーションを使ってくることは予測していた」と対策を練っていたことも明らかにした。

日本が強い印象に変わりない

――ブルガリアの守備が日本のパスをうまくカットしていたが、ディフェンスについてどんな戦術を考えていたのか?(田村修一/フリーランス)

 今日の試合について、われわれは長期間にわたって準備してきたし、日本の試合を研究してきた。それに基づいた戦術を練習してきたわけだが、基本的には日本のミスを突いて、われわれの攻撃を組み立てることを目的として試合した。

――日本代表と戦ってみて率直な印象は?

 前日会見でも話したように、日本が強いチームだという印象に変わりない。素晴らしい監督、そしてレベル高い選手が揃っているが、こうして負けてしまうのもサッカーだ。日本は今日は素晴らしい試合をしたし、われわれが今日たまたまチャンスをものにすることができた。

――前半と後半で日本はシステムを変えたが、具体的な対応は? また前半と後半、どちらの日本に脅威を感じたか?(宇都宮徹壱/フリーランス)

 2番目の質問だが、これに関してはわたしは答える立場の人間ではない。答えるべきは日本のザッケローニ監督だと思う。システムが変わったことについてだが、事前に3−4−3というフォーメーションを使ってくることは予測していた。後半、システムの変更が生じたが、3−4−3に対応する戦略を練っていたのでサプライズとならなかった。

――日本のミスを利用して攻撃を組み立てたと言っていたが、具体的にどんなミスを想定していたのか?

 日本は攻撃を中盤で組み立てるが、その際にボールを奪って攻撃につなげることを心がけた。日本の中盤の組み立て方は事前に予習してきたので、われわれのチャンスにうまくつなげることができた。

――日本を研究したということだが、ワールドカップ(W杯)予選に向けてどういう収穫があったのか。また、先ほど3−4−3を予想したと言っていたが、3−4−3がメインだと思ったのか、それとも後半からと感じていたのか?

 最初の質問だが、前日会見でも言ったようにわたしは監督就任して1年半になるが、新しいチームを作っている最中だ。今回、日本に来られなかった選手もいたが、今日の試合に出場した選手のパフォーマンスには非常に満足している。彼らを試すというのが今回の試合の目的だった。そして彼らは試合に勝利しただけでなく、どういうプレーを見せてくれるのか、どんな実力があるのかを示してくれた。

 2番目の質問だが、ザッケローニはイタリア人ということで、わたしは彼のキャリアも知っているし、イタリアサッカーも詳しい。なぜならセリエAはヨーロッパ有数のリーグであるし、W杯予選でイタリアと対戦したこともある。だから選択肢として、4−2−3−1と3−4−3があることも知っていた。ただ、前半どちらでくるか把握はできてなかったが、どちらに来ても大丈夫なように準備をしていた。

<了>

※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。
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