デイナ社長を動かした“ブロンドの女・三四郎”登場＝ＵＦＣ展望
ＰＲＩＤＥ史上唯一の二階級王者ダン・ヘン
最初にも書いたように、今大会のセミではダン・ヘンダーソンとリョート・マチダが激突する。
ダン・ヘンはグレコローマン・レスリング米国代表として五輪に２度も出場した実力者で、総合では９９年にレナート・ババルを破ってリングスで初代ＫＯＫトーナメント王者となり、ＰＲＩＤＥでも、まず０５年にムリーロ・ブスタマンチを破ってウェルター級ＧＰ王者に、そして０７年にはヴァンダレイ・シウバをＫＯしてミドル級王座も獲得し、ＰＲＩＤＥ史上唯一の二階級制覇を成し遂げたファイターだ。
また１１年７月にはストライクフォースで、“ロシアン・ラストエンペラー”ヒョードルをＴＫＯし、世界を驚嘆させた。さらに同年１１月の「ＵＦＣ１３９」では、元ＰＲＩＤＥミドル級＆元ＵＦＣライトヘビー級王者のマウリシオ・ショーグンと対戦し、魂を削り合う大激戦の末に判定勝利して大会ベスト・ファイト賞を獲得。多くの関係者から「ＵＦＣ史上最高の戦いの1つ」と評価された。
ショーグン戦後ダン・ヘンはライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズのタイトル挑戦者に指名され、昨年９月の「ＵＦＣ１５１」で対戦予定だったが、ダン・ヘンが直前のケガで出場不能となり、大会そのものがキャンセルされてしまった。
ダン・ヘンはグレコローマン・レスリング米国代表として五輪に２度も出場した実力者で、総合では９９年にレナート・ババルを破ってリングスで初代ＫＯＫトーナメント王者となり、ＰＲＩＤＥでも、まず０５年にムリーロ・ブスタマンチを破ってウェルター級ＧＰ王者に、そして０７年にはヴァンダレイ・シウバをＫＯしてミドル級王座も獲得し、ＰＲＩＤＥ史上唯一の二階級制覇を成し遂げたファイターだ。
また１１年７月にはストライクフォースで、“ロシアン・ラストエンペラー”ヒョードルをＴＫＯし、世界を驚嘆させた。さらに同年１１月の「ＵＦＣ１３９」では、元ＰＲＩＤＥミドル級＆元ＵＦＣライトヘビー級王者のマウリシオ・ショーグンと対戦し、魂を削り合う大激戦の末に判定勝利して大会ベスト・ファイト賞を獲得。多くの関係者から「ＵＦＣ史上最高の戦いの1つ」と評価された。
ショーグン戦後ダン・ヘンはライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズのタイトル挑戦者に指名され、昨年９月の「ＵＦＣ１５１」で対戦予定だったが、ダン・ヘンが直前のケガで出場不能となり、大会そのものがキャンセルされてしまった。
王座返り咲きへリョートは試練の一戦
対するリョートは、日系ブラジル人で空手の南米王者。０９年にラシャド・エバンスをパンチでＫＯして総合１５戦無敗のままＵＦＣライトヘビー級王座に就いた。
その後、ショーグンを相手に初防衛に成功するが、再戦で１ＲＫＯ負けを喫して王座陥落。しかし１１年４月にはＵＦＣ二階級制覇の“鉄人”ランディ・クートゥアと対戦して、二段蹴りで一撃ＫＯして米有力格闘技サイトから年間ベストＫＯに選ばれた。
同年末、ジョーンズの王座に挑戦し、打撃をヒットさせるシーンもあったが、２Ｒにギロチンチョークで敗れている。
しかし昨年８月には、日本大会でランペイジを破ったライアン・ベイダーを、カウンターパンチで一撃ＫＯし、次期王座挑戦の最有力候補となった。
現在ライトヘビー級王者ジョーンズは、ミドル級から階級を上げたチェール・ソネンとともにＴＵＦ１７のコーチを務めており、ＴＵＦ終了後に両者のタイトル戦が決まっているが、今回のダン・ヘンvs.リョートの勝者が次期挑戦者に選ばれる可能性が高い。そして、たとえタイトル戦がかかっていなくともこの２人ならば、大激戦になるのは間違いないだろう。
なお、今大会には元ＷＥＣフェザー級王者のユライア・フェイバーも参戦し、ベテラン、アイヴァン・メンジバーと対戦する。こちらも楽しみな一戦だ。
（文：稲垣 收――WOWOW UFC解説者）
■詳しくはUFC 番組オフィシャルサイト(wowow.co.jp/ufc)へアクセス！
http://www.wowow.co.jp/sports/ufc/
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＜主な対戦カード＞
女子バンタム級タイトルマッチ：ロンダ・ラウジー vs リズ・カムーシェ
ライトヘビー級：ダン・ヘンダーソン vs リョート・マチダ
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＜主な対戦カード＞
ライトヘビー級：ヴァンダレイ・シウバ vs ブライアン・スタン
ヘビー級：マーク・ハント vs ステファン・ストルーブ
ライト級：五味隆典 vs ディエゴ・サンチェス
ミドル級：岡見勇信 vs ヘクター・ロンバード
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その後、ショーグンを相手に初防衛に成功するが、再戦で１ＲＫＯ負けを喫して王座陥落。しかし１１年４月にはＵＦＣ二階級制覇の“鉄人”ランディ・クートゥアと対戦して、二段蹴りで一撃ＫＯして米有力格闘技サイトから年間ベストＫＯに選ばれた。
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しかし昨年８月には、日本大会でランペイジを破ったライアン・ベイダーを、カウンターパンチで一撃ＫＯし、次期王座挑戦の最有力候補となった。
現在ライトヘビー級王者ジョーンズは、ミドル級から階級を上げたチェール・ソネンとともにＴＵＦ１７のコーチを務めており、ＴＵＦ終了後に両者のタイトル戦が決まっているが、今回のダン・ヘンvs.リョートの勝者が次期挑戦者に選ばれる可能性が高い。そして、たとえタイトル戦がかかっていなくともこの２人ならば、大激戦になるのは間違いないだろう。
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