CIMAトラウマ克服、王座&世代交代を阻止!=DRAGON GATE

佐瀬順一

望月&フジイ、大激戦制しツインゲート王座奪取

勝利したものの、フジイ(左)と望月(右下)は立ち上がることができないほどの大ダメージを受けた 【田栗かおる】

 セミファイナルでは暁−akatsuki−の鷹木信悟&YAMATOが保持するオープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王座に、帰ってきたベテラン軍の望月成晃&ドン・フジイが挑戦。
 お互いに真正面から蹴り合い、殴り合う壮絶な試合となったこの試合。20分が経過し、YAMATOが望月をスリーパースープレックスで投げ、さらに垂直落下式ブレーンバスターからギャラリアでたたき付けたが、カウントは2。ならばと鷹木がMADE IN JAPAN。これもカウント2で返した望月はYAMATOに対して左右のハイキックから脳天にカカト落とし、さらに渾身(こんしん)の真・最強ハイキックをたたき込む。
 YAMATOもカウント2で返す意地を見せたが、望月は顔面に三角蹴りをたたき込んでついに勝利。試合後、勝ったにもかかわらず望月もフジイも立ち上がることができず、代わりのセコンドのGammaとドラゴン・キッドがベルトを受け取るほどのダメージだった。

 9.8京都大会に帰ってきたベテラン軍の新メンバーとして登場した怪人・ハブ男改めHUBは、Gamma&“ハリウッド”ストーカー市川と組み、サイバー・コング&Kzy&問題龍を相手に、鞭を公認凶器としたスクランブルバンクハウス・鞭打ちマッチを行った。
 先に鞭を奪取したのはMAD BLANKEYのほうだったが、HUBはマスクについた尻尾を鞭代わりにして反撃。さらにラダーまで持ち込んだが、Kzyが市川に対してラダーの上からのKZ.timeを狙ったが、Gammaがラダーを押し倒して阻止。そのGammaをサイバーがサイバーボムで投げようとしたが、市川がダイビング・カンチョーで阻止すると、HUBがシャイニング・ウィザード。
 さらに問題龍の塩攻撃を市川がかわし、サイバーに誤爆させるとGammaとHUBが問題龍に鞭攻撃。そこから市川がイナバウアー・ジャーマンで投げて3カウントを奪った。勝って意気揚々と引き揚げようとしたGammaを、ジミー・神田が急襲! 打倒MAD BLANKEYのためにGammaに協力を申し出たものの、「もうHUBに決まったから」と素っ気ない態度を取られたことに激怒した神田。
 そこでGammaはメーン終了後、10.12後楽園大会でジミーズをやっつけるために、新ツインゲートタッグ王者のモチフジに協力をお願いしたと発表。それを聞いたジミーズは神田&ジミー・ススム&斎藤“ジミー”了で迎え撃つことを決めた。

橋本大地参戦、“大吉タッグ”いきなり金星

ドラゴン・キッドは苦戦しながらも勝利。ベテラン軍が全勝で3つのタイトルを保持した 【田栗かおる】

 ドラゴン・キッドの持つオープン・ザ・ブレイブゲート王座には、ウインドウズの助っ人としてドラゴンゲートに参戦し、8.22後楽園大会で行われた次期挑戦者査定4WAYマッチで勝利した大阪プロレスの政宗が挑戦したが、苦戦しながらも最後はキッドが必殺のウルトラ・ウラカン・ラナを決めて勝利。この結果、帰って来たベテラン軍がこの日全勝し、ドリームゲート、ブレイブゲート、ツインゲートと3つのタイトルを収める格好となった。

初タッグを組んだ吉野(左)と橋本大地は、見事勝利。“大吉タッグ”がいきなり金星を挙げた 【田栗かおる】

 また、WORLD−1 INTERNATIONALの助っ人として招へいされたZERO1の橋本大地は、吉野正人と“大吉タッグ”を結成し、ジミー・ススム&ジミー・カゲトラと対戦。ジミーズの足攻めにかなり苦しめられた大地は、ススムのジャンボの勝ちで大きく吹っ飛ばされる。だが、2発目を狙ったススムの前に吉野が立ちはだかり、身を挺して大地を守ると、逆にトルベジーノでたたき付け、大地もシャイニング・ウィザードで続く。
 そこからカゲトラを場外に追いやった大地は、スワンダイブ式プランチャを投下。その間にリング上では吉野がカウンターでライトニング・スパイラルを決め、そこに戻ってきた大地が三角蹴り。そして吉野がソル・ナシエンテ改でススムからギブアップを奪い、大吉タッグが初タッグにして、ZERO1のタッグベルトも巻いていたジミーズから勝利を挙げた。
■DRAGON GATE「DANGEROUS GATE 2012」
9月23日(日)東京・大田区総合体育館 観衆:4500人(超満員)

<第7試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○CIMA
(23分58秒 メテオラ→エビ固め)
[挑戦者]●土井成樹
※王者が7度目の防衛に成功

<第6試合 オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者]●YAMATO、鷹木信悟
(24分56秒 顔面への三角蹴り→片エビ固め)
[挑戦者]○望月成晃、ドン・フジイ
※望月組が23代王者組に

<第5試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合〜トライアングルゲート・コントラ・タニザキナオキ〜60分1本勝負>
[王者]B×Bハルク、戸澤 陽、○谷崎なおき
(16分50秒 ナイトライドE.N.D→片エビ固め)
[挑戦者]堀口元気H.A.Gee.Mee!!、斎藤“ジミー”了、●谷嵜なおき
※王者組が2度目の防衛に成功。敗者の谷嵜なおきは、リングネームをMr.キューキュー・豊中ドルフィンに改名

<第4試合 スペシャルタッグマッチ 60分1本勝負>
○吉野正人、橋本大地(ZERO1)
(14分52秒 ソル・ナシエンテ改)
●ジミー・ススム、ジミー・カゲトラ

<第3試合 オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○ドラゴン・キッド
(18分39秒 ウルトラ・ウラカンラナ)
[挑戦者]●政宗(大阪プロレス)
※王者が3度目の防衛に成功

<第2試合 スクランブルバンクハウス・鞭打ちマッチ 30分1本勝負>
サイバー・コング、Kzy、●問題龍          
(9分42秒 イナバウアー・ジャーマンスープレックスホールド)
Gamma、HUB、○“ハリウッド”ストーカー市川

<第1試合 30分1本勝負>
新井健一郎、○ジミー・神田、琴香、富永千浩
(5分15秒 下克上エルボー→体固め)
K−ness.、スペル・シーサー、しゃちほこBOY、●三代目超神龍

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