王者・瀧谷が地元・愛知で2度目の防衛に成功 久保優太がKO勝利も対抗戦はNAGOYAが勝利=Krush.22
王座防衛の瀧谷「最高の試合を見せられるように精進する」
地元・愛知で2度目の防衛に成功した瀧谷。さらなる活躍を地元ファンに誓った 【中村拓巳】
2400人超満員札止め(主催者発表)となった今大会ではNAGOYA×TOKYO・5対5マッチとして名古屋と東京の選手たちが激突。メインイベントでは地元・愛知在住のKrush−55kg級王者・瀧谷渉太が2度目の防衛戦で挑戦者・匠を迎え撃った。
アマチュアとプロを通じて2度の対戦があり、いずれも瀧谷が匠に勝利しているという図式の一戦。1Rは匠が足を使って距離を取りながらカウンターを狙い、そこに瀧谷がパンチで飛び込んでいくという展開となる。2Rも同様に距離を取る匠を瀧谷が追いかける時間が長く続くが、徐々に瀧谷が匠の動きを捉えるようになり、右フックから左ハイキック、匠をコーナーまで詰めて左右のフックを打ち込んでいく。
匠に左ハイキックを打ち込む瀧谷。試合終盤の打ち合いに会場は沸いた 【中村拓巳】
勝負が判定に委ねられるとジャッジ3名とも30−29で瀧谷の勝利。地元・愛知で2度目の防衛に成功した瀧谷だったが「Krushらしい試合ができなかった。僕は世界を目指しているので、これじゃダメです」と試合内容を反省しつつ「一から出直して最高の試合を見せられるように精進します」と今後の抱負を語り、Krush名古屋大会のメインイベントを締めくくった。
70kgへの第一歩、久保が左ハイキックで鮮やかなKO勝利
久保は左ハイキックで鮮やかに大和を沈めた。試合後には「世界のトップになりたい」と目標を語った 【中村拓巳】
久保は1Rから体格的なハンデを感じさせることなく、いつものように強烈な左ミドルを大和に蹴り込み、そこから左の三日月蹴り、左のハイキックなど多彩な蹴り技で大和を攻め込む。大和も右のインローを蹴り返すが、久保は矢のような左ストレートで大和の顔面を狙う。そして2R、久保がその左ストレートで大和の動きを止めて、そこから右フックをたたき込み、大和からダウンを奪う。何とか立ち上がった大和だったが、久保はそこに左ハイキックを一閃! これで大和がマットに倒れ込み、レフェリーは試合をストップ。70kgまでの第一歩を久保がKO勝利で飾った。
試合後、久保は「僕の目標は世界のトップになることです。大和選手は世界で通用する選手だと思いますが、絶対に負けられない試合でした。KOで倒すことができて良かったと思います」と勝利の喜びを語った。
大将戦こそ久保のKO勝利で1勝を挙げたTOKYO勢だったが、対抗戦はNAGOYA勢の3勝2敗という結果に終わった。