大和哲也が2階級制覇、9月にはWBCインター王座に挑戦 KO勝利の健太は城戸との対戦を要求=NJKF
ライト級、スーパーライト級とWBC日本王座を2階級制した大和。次に狙うはWBCインターナショナル王座だ 【t.SAKUMA】
メーンイベントではWBCムエタイ日本スーパーライト級王座のタイトルマッチが行われ、王者・高橋誠治に対して、先月20日の「ホーストカップ(名古屋)」においてイッツ・ショウタイム元世界王者のセルジオ・ヴィールセンに完勝した大和哲也が、約1カ月という短い調整期間で挑戦者として登場した。
1R終了直前、大和の左ボディーブローが炸裂
大和(写真右)の強烈な左ボディーブローが高橋の脇腹に炸裂。この一撃が事実上、勝負を決めた 【t.SAKUMA】
試合序盤は高橋がリング中央周辺にポジションを定め、接近を試みる大和に対してテコンドー仕込みの前蹴りでけん制していく。長身の高橋は得意の蹴り技をジャブのように使い、大和を寄せ付けずに制空権を確保する。ところが1R終了のゴング直前に大和が強烈な左ボディーブローを放つと、これが高橋の脇腹にグサリ。このパンチをもろに受けてしまった高橋の顔が大きく歪むが、ここはラウンド終了のゴングで難を逃れる。しかし、この一発で試合のペースは大和に移ったか。
WBC世界王座挑戦へ 大和が通過点となる日本王座に輝く
高橋をKOで下し、新王者に輝いた大和。目標のWBC世界王座へ一歩前進した 【t.SAKUMA】
レフリーは大和をニュートラルコーナーへ促すと、ここで試合をストップ。立ち上がることのできない高橋をドクターが囲むなか、レフリーとジャッジが大和のダウンコール後の攻撃について協議に入るも、結果は大和のKO勝利という裁定で晴れて新王者の誕生となった。
大和はライト級の初代王者でもあり、今回のスーパーライト級王座を獲得したことで、WBC日本王座は2階級制覇を成し遂げた。9月にはWBCインターナショナル王座戦に挑むことも決定し、対戦相手には元ルンピニー3階級王者のセンチャイとも対戦経験がある米国のケビン・ロスになる予定。昨年、大和が米国へ遠征に行った際には、関係者から「まだやらない方がいい」と忠告を受けたほどの強豪選手であるという。WBC世界王座を目標の一つにしている大和にとって、まずは日本王座獲得で最初の階段を登ることに成功した。
快勝の健太、クラッシュのベルト奪回を宣言
喜入にパンチの猛攻を仕掛ける健太(写真左)。試合後は城戸との対戦を要求した 【t.SAKUMA】
序盤から互いに右ローキックを多用していく両者だったが、2Rになると首相撲の展開に。健太はヒザ蹴りを中心に、一方の喜入はヒジを狙っていく。ところが一瞬間合いが離れたあと、健太の左縦ヒジがカウンターで喜入の左目付近に強打される。これではじき飛ばされた喜入に対して、健太がすかさずパンチで猛攻し、KO勝利を収めた。試合後にリング上で健太は「クラッシュのベルトを取り返したい」と城戸康裕との一戦をアピールした。
また、この日は「NEW JAPAN WARS 2012」の1回戦が2試合行われ、第10試合ではKEIがサウスポーの岩井伸洋に対して、右ミドルと右ストレートを中心に攻め、判定2−0で勝利し1回戦を突破。第9試合では一輝と須釜和成が対戦し、須釜が的確な前蹴りで主導権を握り判定3−0で金星を勝ち取った。
■「KICK TO THE FUTURE 3」ニュージャパンキックボクシング連盟
6月24日(日)東京・後楽園ホール
<第12試合 メインイベント WBCムエタイ日本スーパーライト級タイトルマッチ 3分5R>
●高橋誠治(東京町田金子ジム/王者、NJKFスーパーライト級王者)
(2R1分29秒 KO ※肘打ち)
○大和哲也(大和ジム/挑戦者、K−1 MAX 63kg級日本トーナメント2010優勝、WMCインターコンチネンタル・ライト級王者)
※大和が新王者に
<第11試合 セミファイナル 67.5kg契約 3分3R>
○健太(E.S.G/NJKFスーパーウェルター級王者)
(2R1分40秒 KO ※肘打ちからのパンチ連打)
●喜入衆(フォルティス渋谷)
<第10試合 NJKF全階級トーナメント「NEW JAPAN WARS 2012」スーパーフェザー級準決勝 3分3R>
○KEI(E.S.G)
(判定2−0)
●岩井伸洋(OGUNI GYM)
<第9試合 NEW JAPAN WARS 2012 スーパーライト級1回戦 3分3R>
●一輝(OGUNI GYM)
(判定0−3)
○須釜和成(拳粋会)
<第8試合 63kg契約 3分3R>
●マリモー(キングジム)
(判定0−3)
○翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
<第7試合 56kg契約 3分3R>
○波賀宙也(立川KBA)
(判定3−0)
●洋・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
<第6試合 NEW JAPAN WARS 2012 スーパーフェザー級2回戦 3分3R>
○鈴木翔也(OGUNI GYM)
(判定3−0)
●鶴谷 剛(OGUNI GYM)
<第5試合 NEW JAPAN WARS 2012 フェザー級準決勝 3分3R>
○笹羅 歩(笹羅ジム)
(3R TKO ※レフェリーストップ 肘打ちによるカット)
●大樹(ARENAキックボクシングジム)
<第4試合 NEW JAPAN WARS 2012 ウェルター級1回戦 3分3R>
○テヨン(キングジム)
(2R TKO ※ドクターストップ 肘打ちによるカット)
●浅瀬石真司(東京町田金子ジム)
<第3試合 フライ級(肘なし) 3分3R>
△ニモ(キングジム)
(判定1−0)
△貴・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
<第2試合 フェザー級(肘なし) 3分3R>
●GREEN直哉(VERTEX)
(判定0−3)
○MOMOTARO(OGUNI GYM)
<第1試合 スーパーバンタム級(肘なし) 3分3R>
○白井周作(Bombo Freely)
(判定2−0)
●ケンタロウ新興ムエタイ(新興ムエタイジム)
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