【物語りVol.135】3月1日に九州で初めてのホストゲームを開催!!

東芝ブレイブルーパス東京
チーム・協会

【東芝ブレイブルーパス東京】

東芝ブレイブルーパス東京では、多くの皆さまにクラブのことをより知っていただくために、今シーズンもライターの戸塚啓さんにご協力いただき、選手・スタッフ一人ひとりの「物語り」を発信しています。

■ホストゲーム3試合から見えたもの

2月13日、東芝ブレイブルーパス東京は定例記者会見を開きました。この日は荒岡義和代表取締役社長、トッド・ブラックアダーHC、藤井淳アシスタントGM兼採用が登壇し、13時から14時過ぎまで内容たっぷりの会見となりました(トッドHCのコメントは、物語りVol.134に掲載)。
 最初に登壇したのは荒岡社長です。レギュラーシーズン18試合のうち8試合を消化し、集客面からここまでを振り返ります。
「昨シーズンのディビジョン1の平均入場者数は、8929人でした。今シーズン7節までを集計すると、おおむね8100人を超えているくらいです。あくまでもひとつの目安ですが、一割弱落ちています」
 東芝ブレイブルーパス東京は、第2節、第3節、第4節とホストゲームを開催しました。3試合の平均入場者数は9066人です。
 昨シーズンは第1節、第4節、第5節にホストゲームを開催し、1試合平均の入場者数が9792人でした。リーグワン全体の傾向と、ほぼ同じようになっています。
 ただ、昨シーズンは注目度の高い開幕節がホストゲームでした。それに対して今シーズンは、第2節が24年の仕事納め翌日の12月29日、第3節が仕事始めの前日の1月5日と、集客が難しいタイミングでした。荒岡社長は「そういう意味では健闘したのかな、とも思っています。これからまた我々のホストゲームがありますので、どんどん数字を上げていきたいと思います」
 荒岡社長は「22年にリーグワンが開幕して、ワールドカップイヤーの昨シーズンでちょっとひと息ついた印象があります」と話し、「集客をもっと伸ばしていくために、地道に年月をかけて努力していかなければならない。そういうステージまで来ているのかなと感じています」と続けました。
集客はリーグ全体として考えていくべきことでもあります。そのうえで、東芝ブレイブルーパス東京はクラブとしてできること、やるべきことを積み上げていきます。

■オフィシャルグッズの売上げが好調

今シーズンから大手芸能事務所『スターダストプロモーション』とのコラボレーション企画が実施されており、第2節と第3節には同事務所所属の女性アイドルグループ『私立恵比寿中学』が来場しました。
「彼女たちのファンの方、ラグビー観戦が初めての方も散見されました。SNSのインプレッションも、彼女たちの投稿は我々より桁違いに多い。東芝ブレイブルーパス東京というラグビーチームがあり、ラグビーが面白いスポーツなのだという周知活動においては、単独でやるよりも非常に拡散するというか、規模が大きいことが数値からも分かりました」
 スターダストプロモーションのメタバース空間『STARDUST LAND』内のショップでは、ここでしか買えない限定グッズが販売されています。こちらも少しずつ浸透しているようです。
 オフィシャルグッズの売上げは好調です。ホストゲーム3試合で1500万円を超えた、との報告がありました。昨シーズンの開幕節からのホストゲーム3試合に比べて、190パーセント増の売上げとなっています。その要因について荒岡社長は、「昨シーズン優勝したことと、ファンのみなさんの声を聞いて創意工夫して商品化してきたことが、結果につながっているのでは」と分析します。

■鹿児島のホストゲームで前座試合を開催予定

 3月1日のリーグワン第10節は、鹿児島県(白波スタジアム)でのホストゲームとなります。対戦相手はS東京ベイです。
東芝ブレイブルーパス東京は20年以上前から、鹿児島でシーズン前の合宿を実施してきました。クラブにとってゆかりのある土地で、初めてリーグワン(D1)の公式戦が開催されるのです。地元は大きな期待に包まれています。
東芝ブレイブルーパス東京には鹿児島実業高校出身の兄弟、桑山聖生選手と淳生選手が在籍しています。ふたりは1月に鹿児島県を訪れ、地元のテレビをはじめ多くのメディアに取り上げられました。
試合当日は、県内の中学生の前座試合が行われる予定です。荒岡社長が説明します。
「鹿児島県協会さんから、競技人口が減ってきて学校のラグビー部が少なくなっているとお聞きしています。これは鹿児島県に限らず色々なところで起きていることだと思います。九州は非常にラグビーが盛んな地域ですが、競技人口が減って大会を開くのも大変だそうです。中学生や子どもたちにリーグワンの試合を生で見てもらい、ラグビーが興味を持ってもらい、桑山兄弟のように素晴らしい選手が育って、ラグビーが盛んになればと思っております」
 東芝ブレイブルーパス東京のホストゲームは、試合開始前から楽しめるイベントが盛りだくさんです。荒岡社長は「地元の方々にたくさん来ていただきたい」と話します。3月1日13時開始の一戦へ向けて、選手たちもモチベーションを高めています。

荒岡 義和 代表取締役社長 【東芝ブレイブルーパス東京】

■「東芝らしさ」を継承できる4人が25年度新加入選手に

 藤井淳アシスタントGM兼採用からは、2025年度新加入選手の紹介がありました。専修大学のPR小林洋平選手、京都産業大学のHO/FL日吉健選手、明治大学のFL/No.8木戸大士郎選手、東海大学のWTB岡村優太選手が、25年度新加入選手及びアーリーエントリー選手として発表されました(クラブ公式サイトでは2月7日に発表済み)。
 東芝ブレイブルーパス東京には、明確なセレクションポリシーがあります。藤井アシスタントGM兼採用が説明します。
「ラグビーに対して非常に真面目である。向上心を持ち続ける。身体とメンタルがタフである。以上のことを軸に、ポテンシャルがある選手も採用させていただいています。東芝ブレイブルーパス東京としての長い歴史のなかで、育てるということを非常に重要視しており、ポテンシャルがある選手に対してその能力を最大限に発揮できる環境を整えています。ラグビーだけでなく人としても、大きく成長してもらいたい。今回入団する4名は、そのセレクションポリシーにマッチした選手だと思います」
 続いて、それぞれの選手のプレースタイルが紹介されました。
「小林は力強いスクラムもさることながら、非常に機動力のあるPRで、伸びしろの大きい選手です。日吉は学生屈指のタックラーで、非常にタフな身体とメンタルを持っています。東芝ブレイブルーパス東京に入団してからはHOにチャレンジしてもらうと考えていますが、それもまったく不安にならないような素晴らしい選手です」
 東芝ブレイブルーパス東京では、それまで触れられていなかった才能や適性に着目し、開発することが文化となっています。近年の新加入選手でいえば、たとえばタウファ・ラトゥはCTBからPRとなり、池戸将太郎はSOやFBからSHへポジションを変えています。日吉選手もこのチームの一員となることで、新しい才能を開花させていくのでしょう。
 藤井アシスタントGM兼採用による選手紹介は続きます。
「木戸は明治大学でキャプテンをしておりますし、この世代のリーダーであることは間違いありません。派手さはないバックローですけれど、愚直さがあり、東芝ブレイブルーパス東京のバックローに非常にふさわしい選手だと思っています。岡村はトライ嗅覚に優れていて、身体の強さと空中戦に非常に強い選手です。ボックスキックの対応にも、自信を持っています」
 大いなるポテンシャルを秘めた4人に、どのような選手になってほしいのでしょう。藤井アシスタントGM兼採用は、期待を込めてこう話します。
「昔からタフなチームでありますし、接点無双をうたっていますので、コンタクトスキルについては成長を期待しております。あとはメンタルについてもまだちょっと甘いところがありますので、成長してほしいですね」
 4選手はチーム合流とともに全体練習に加わるのではなく、新たな環境に順応していきながら全体練習に参加する時間を延ばしていきます。これはトッドHC指揮下での一貫した方針です。
 リーグワンでのタフな戦いに全員で挑みながら、新加入選手を迎えていく。目前の試合へ備えた準備に余念はなく、未来へつながる育成を同時進行させながら、東芝ブレイブルーパス東京は勝利を目ざしていきます。



(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)

藤井 淳 アシスタントGM / 採用 【東芝ブレイブルーパス東京】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント