勝って“ハッピー”を証明! 志田が希月を退け初防衛=アイスリボン
志田光が初のシングル王座防衛戦をクリア、“勝ってハッピー”を証明した 【前島康人】
2009年の無期限休業扱いから昨年12月の後楽園大会で復帰を果たした希月。“フューチャー・スター”はその後の道場マッチでも、新“志田光”を名乗ったり、「負けてもプロレスでハッピー!」と、王者の心を逆なで。そして復帰間もない中で、いきなりのベルト挑戦を表明した。
一方の志田は、そんな希月の行動も言葉も気に食わず、「負けてもハッピーなんてありえない!」と怒り心頭。プロレスに対する考え方が正反対な2人は、リングで対面した時点で、怒りの志田と笑顔の希月と対称的な表情を見せた。
渾身のスリーカウントで希月を撃破!
渾身のスリーカウントでフィニッシュ! 【前島康人】
しかし、再び場外戦になったところで形勢逆転。希月に東側の壁にたたきつけられた志田だったが、移動中によみがえり逆に希月を西側の壁にたたきつける。
そしてリングに戻ると一本背負いからの腕ひしぎ十字固め、わき固めと連続で希月の腕を絞り上げると、荒鷲ドライバー、ファルコンアローなど大技も繰り出す。決着を決めるべく放った最初のスリーカウントは返されたものの、カウンター気味で入ったスリーカウントを希月は返せず、3カウントを聞くことになった。
“水と油”な2人がタッグを組む可能性は!?
“水と油”の2人、タッグ王座挑戦の可能性は? 【前島康人】
カードが決定してから「希月と自分のメーンは(後楽園大会としては)カード的に弱い」と思われていた中で、志田自身は性格が真反対で“プロレスでハッピー”の意味をぶつけあう敵として、「メーンでやるべき試合だった」と強く確信。そして試合内容も「これからアイスリボンを引っ張っていく者として、合格かな」と及第点を与えた。
負けた希月は悔しさを表しながらも、大会の締めを担当。「負けてもハッピーって言っていいじゃない。プロレスでハッピーなんだもん!」と、やはり自分の考えを主張。最後は、「プロレスを愛してまーす!」と、どこかで聞いたことがあるセリフを叫んで、突っ込みをいれられたが、リングに上がった選手全員が笑顔で大会を締めた。
「5月の後楽園大会でもメーンに上がりたい」と口にした希月は、試合直後ながらも、志田にタッグパートナーを要請。「私には野望がある。つっか(藤本つかさ)とつくしのタッグベルトが欲しい。ベルトが欲しいんだよ。タッグ組もうよ」と、志田にすり寄るが、「絶対合わない」と断言する志田は、「絶対組みません!」と断固拒否。
今後“水と油”な2人が、タッグベルト獲得という目的のために、一つになるかどうかにも注目だ。