トヨタ自動車・伊藤大司が語るケビン・デュラントの素顔「優しい心の持ち主です」=NBA
高校、大学と本場米国でプレーした伊藤大司。高校のチームメート、ケビン・デュラントの素顔を紹介 【写真:AZUL/アフロ】
今回、NBAについてのコラムを書かせて頂きますが、その前に少々、自己紹介させてもらいます。
三重県出身、6歳でバスケを始め15歳で渡米。高校、大学と米国でのバスケットボールを経験し、現在、日本バスケットボールリーグのトヨタ自動車アルバルクで2年目PGとして活動中です。
そんな僕ですが、高校時代はオクラホマシティ・サンダーのKDこと、ケビン・デュラントと一緒にプレーをしていました。それと米国時代に何人かのNBA選手ともピックアップゲームをしたり、一緒にバスケしたりという経験もありました。
ということでこのコラムでいくつかNBA選手達との体験談や僕が注目しているチーム、選手情報をお届けできたらなと思います。
仲間思いのケビン・デュラント
熱いハートの持ち主、KDことケビン・デュラント(右) 【Getty Images】
ある試合で僕があまり調子が良くなくて、しかも最後の決め手のシュートを落として負けたことがありました。すぐに落ち込んでいた僕の所に来てハグをしながら「タイシのせいで負けたんじゃないから、落ち込まなくていいよ。これからもPGのお前が必要だから、これからもリードしてくれよ!」と励ましてくれました。心からうれしかったし、気持ちを切り替えて頑張ろうという気にさせてくれましたね。
コート内では熱く、よく叫んでいますが、コートの外では少し物静かな気がします。世間では、コートの中と外では少し違う性格だとよく言われているそうですが、コートの外でもチームメート思いの人間だと思います。3月11日に発生した東日本大震災の際、KDはすぐ僕に「大丈夫? 何か必要だったらすぐ言って!」と連絡をくれて、それから「毎日、日本のためにお祈りしているから」とも言ってくれました。今も高校時代と変わらず優しい心を持っているんだなと感じました。
と、まあKDの好感度がぐんぐん上がっていると思いますが(笑)、元チームメートのKDは今シーズンのMVP候補の1人でもありますし、チームも調子いいですから台風の目になりそうですよ! 3年連続得点王も目指して欲しいな。
イースタンカンファレンスではブルズとヒート、ウェスタンカンファレンスではサンダーとクリッパーズを注目して見ています。選手はKDの他にブレイク・グリフィン(クリッパーズ)、そしてスペインからやって来た、ルーキーのリッキー・ルビオ。特にティンバーウルブズに新加入したルビオのプレーには是非注目してください!華麗なパスワークで会場全体がヒートアップするほどで、同じPGとして僕も彼のプレーに注目しています。今シーズンもNBAから目が離せません!
<了>
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