桜庭が「ガッチガチ、バッチバチ」ファイト予告=元気ですか!!

t.SAKUMA

会見に出席した桜庭と柴田はノーフィアーポーズで気合い 【t.SAKUMA】

 21日、都内・ジムにて『元気ですか!! 大晦日!! 2011』(31日 さいたまスーパーアリーナ)で行われる澤田敦士&鈴川真一との対戦について、桜庭和志と柴田勝頼が記者会見を開いた。
 
 先日、澤田と鈴川が行った会見で2人に好き放題言われた桜庭と柴田。この日は、それに対して厳しい口撃が出てくるかと思いきや、桜庭はいつもどおりのマイペース。澤田の「桜庭はもうロートルで、半分棺桶に足を突っ込んでいるような人ですけど」という発言に対しても、「人の悪口を言うのではなく、尊敬しながら試合をしたい」と自身のレスラー哲学を淡々と語ると、横に座っている柴田も「2012年にもなろうとしているのに、相手を罵ったり、ぶっ潰すとかね。プロレスの中で苦労していないというか、誰のマネをしてるのか」と澤田と鈴川に対して苦笑いで余裕のダメ出し。さらに柴田は「本当にそれでいいのかなと。何を見て、それがプロレスと思ってるのかな。それがIGFというかプロレスが世間に響かない理由じゃないかな」と対戦相手の二人だけでなくIGFにも言及。「ただ相手を罵倒したりとか、それでIGFと名乗っていいのか。IGFは土台はしっかりしているのに、猪木さんに応えてないんじゃないですか」とIGFに参戦する若手に苦言を呈した。

柴田「IGFルール? それはどういうルール?」

澤田と鈴川に好き放題言われた柴田(右)は「誰のマネをしてるのか」と苦笑いで余裕のダメ出し 【t.SAKUMA】

 終始冷静な態度で会見を行った二人だったが、それでも久しぶりのプロレスルールには多少の戸惑いもあるようで、IGFルールに関して問われた柴田は「それはどういうルールでしょうか?」と現時点で把握はしていない。桜庭にいたっては「まさか火のついた棒でバーンとかありませんよね」と警戒感をあらわにする。
 さらに今回はタッグマッチということで、試合中に仲間を助けるためコーナーに待機している選手が「カット」に入ることも想定されるが、桜庭は「(過去に)カットに入ったことがなかったと思います」と、プロレスラー人生初カットが出る可能性も浮上。しかし一方で「(カットがあったら試合が)永遠に終わらないでしょ」と格闘家としての一面も覗かせた。

桜庭「僕ら2人で108回ビンタってどうですか?」

11年ぶりにプロレスに挑戦する桜庭は「108回ビンタ」を予告!? 【t.SAKUMA】

 現在、桜庭は「イイ感じで練習もできてますしケガもありません」といつになくコンディションも良い様子。さらに最近はジム内では昔のプロレス映像を流している日も多く、柴田も「やっぱり面白いですよね、昭和のプロレスは。そこに戦いや強さが必要だと思って、プロレスラーとして格闘技をやっているというスタンス」と自分の立ち位置を改めて確認した。
 今回の試合に関しては「探り探り。すごくよくわからないまま、やるというのがあるのでちょっとピリピリしますね」とは言うものの、「元気があればなんでもできる。変化を恐れずに元気なところを見せたい」と猪木の言葉を手本にプロレスラー柴田としてマットに立つ。
 また桜庭も、「僕ら2人で相手に108回ビンタするってのはどうですか? 来る時にカウンター持ってきてカチカチって」といつも以上に頭は柔軟だ。「プロレスっていうプロレスでなく、ガッチガチ、バッチバチってのがやりたい」と気合いも十分。桜庭・柴田という格闘技色の強いレスラーが、同じく格闘技色の強いIGFのマットで、澤田と鈴川にどのような攻防を見せるのか見所は多い。
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