頂点目指し運命の再戦、HIROYA×野杁インタビュー=Krush

Krush実行委員会

22歳以下の最強キックボクサーへ、HIROYAが独自のテーマを語る 【t.SAKUMA】

 12月9日(金)、「Krush.14」後楽園ホール大会にてKrush YOUTH GP 2011に出場するHIROYAに直撃インタビュー! YOUTH GPの注目選手として順当に開幕戦をクリアしたHIROYAが、今回のトーナメントに向けて他の選手とは違う独自のテーマを打ち出した。

[提供:株式会社グッドルーザー/Krush実行委員会]


■石井(宏樹)さんから色々なことを勉強させてもらっている

――本格的な練習を終えて調整に入っている段階だと思いますが、仕上がりはいかがですか?

HIROYA「追い込みも終わって、あとは体重調整と疲労回復のみですね。順調な仕上がりです。自分のジムでメインの練習をしつつ、藤本ジムさんに出稽古に行かせてもらって、とてもいい環境で練習出来ていると思います」

――藤本ジムでラジャダムナンスタジアムのスーパーライト級王者になった石井宏樹選手とスパーリングを重ねてきたそうですね。

HIROYA「もともと僕が13歳くらいの時にアマチュアムエタイの大会に出て、その時に藤本ジムのトレーナーの鴇(稔之)さんと出会って、それがきっかけでちょくちょく藤本ジムさんには行かせてもらっていたんです。それで僕がタイから戻ってきて、日本に活動の拠点を移してから、本格的に藤本ジムさんで練習させてもらうようになりました。石井さんには週2〜3回のペースでスパーリングをしていただいて、マス(スパーリング)や首相撲もやらせてもらっています」

――石井選手のスパーリングパートナーのような形なんですか?

HIROYA「最初は僕からスパーリングをお願いしていたのですが、最近は石井さんからも『スパーリングやろうよ』と声をかけてもらって、自然とスパーリングする機会が増えました。石井さんは僕の憧れで尊敬していた選手でもあるので、最初にスパーリングした時はものすごく緊張しましたし、今でも石井さんと話す時は緊張しています(笑)」

――石井選手と一緒に練習をしていて、どんなことが刺激になりますか?

HIROYA「僕はパンチに自信を持っているんですが、石井さんには全く敵いません(苦笑)。でも試合が近づいてくると、スパーリングをしていても、ちょっとずつ自分の変化が分かって来るんです。他にも石井さんの技術を真似させてもらって、石井さんからは色んなことを勉強させてもらっています」

――開幕戦の2試合を振り返ってみて、HIROYA選手は自分の動きについてどんな感想を持っていますか?

HIROYA「試合が終わった直後は『動けてたかな』と思ったんですが、映像を見直すと動きがガチガチでしたね。ちゃんとしたパンチも打てていなくて、まだ体に力が入りすぎているなと思いました。力が入りすぎるというのは、ずっと僕の課題になっていることなので、今回もそこを克服できるように練習してきました」

試合を楽しむことで本当の自分を出せると思う

野杁とのリベンジマッチとなるHIROYAだが「試合を楽しみたい」と心境を語った 【t.SAKUMA】

――準決勝で対戦する野杁正明選手にはどんな印象を持っていますか?

HIROYA「もともと上手くて巧みな選手ですけど、最近の試合ではそれにプラスして力もあるなと思いました。僕はK−1甲子園で野杁君に負けているし、彼が本当に強い選手だということは分かっていますが、今回は楽しんで戦おうと思っているんですよね」

――トーナメントなので「何が何でも優勝したい」という選手もいると思うのですが、HIROYA選手の場合は少し違うんですか?

HIROYA「はい。僕は試合を楽しむことで本当の自分を出せると思っているんですよ。開幕戦は試合に勝っているのに楽しくなくて、自分に満足感がなかったんです。もちろんトーナメントで優勝しないと満足感は得られないと思うんですが、自分の中で試合を楽しんでやることをテーマにしています」

――HIROYA選手はこれまでプレッシャーがかかる試合を多く経験してきたと思います。それが影響している部分もあるんでしょうか?

HIROYA「そうかもしれないです。自分はプレッシャーを感じてなかったつもりでも、実際は感じていたのかもしれないし、必要以上に試合以外のことを意識しすぎていたのかもしれません。今回の試合に向けて、というわけではないのですが、知り合いを通じてメンタルトレーニングの先生を紹介していただいて、メンタルトレーニングをやらせてもらう機会があったんですね。その先生にも『試合を楽しんだ方がいい』と言われたので、やっぱりそうなのかなと思いました」

――なるほど。ずばり今回のHIROYA選手のテーマは「楽しんで勝つ」ですね。

HIROYA「はい。今回はスパーリングも楽しみながらやってみたんですが、そうすると動きが良くて疲れないんですよね。そういう部分も試合で出したいです。試合を楽しめるようになれば、今までとは違う試合が出来ると思うし、今回は試合を楽しんで戦いたいと思います」

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