デル・リオ王座返り咲き……だが襲撃者によるまさかの展開=WWE「ヘル・イン・ア・セル」

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デル・リオに絞め技を掛けるジョン・シナ 【(C)2011World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 WWEで最も過酷な試合形式で頂点を決するPPV「ヘル・イン・ア・セル」は、現地時間10月2日に米国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された。

■混戦のトリプルスレット戦の末に……

 RAWの最高峰WWE王座はヘル・イン・ア・セルにくわえて(王者以外から勝利してもタイトルが移動する)トリプルスレット形式となった。試合は、シナとパンクが序盤からデル・リオに照準を定めて攻めこむ展開となったが、3人は共闘を思わせながらも、隙あらば相手構わず攻め込み、素早くカバーを狙っていくという、トリプルスレット形式ならではのスリリングな戦いを繰り広げた。また、ヘル・イン・ア・セルは事実上のノーDQ形式ということもあり、テーブルやイスが持ち出されて攻防は過激さを増した。

 試合を大きく動かしたのは出場した3人ではなく、デル・リオの専属リングアナウンサー、リカルド・ロドリゲスだった。彼はセルの扉の錠を開け、STFでデル・リオを仕留めていたシナを妨害。結局、シナのAAでセル外へ投げ出されたが、デル・リオはリカルドが持ち込んだ鉛パイプでシナを殴打、シナをセル外へ追い出して内側から錠をかけてしまった。デル・リオはパンクにもパイプ攻撃を加えてピンフォール勝ちを収めてWWE王者に返り咲いた。

まさかの襲撃……!

 試合終了直後、シナはセルが持ち上がるとリングに滑りこんでデル・リオに襲いかかった。ところが、その直後に2人組がリングに侵入、シナとデル・リオをパイプでめちゃくちゃに殴りつけた。その2人とはトリプルHによって解雇されたザ・ミズとR−トゥルースだった。なぜかセルが再び降りてしまい、誰もセル内に入れない状態が続く中、2人はレフェリーとカメラマンにまで暴行を加えてしまった。

 セルがこじあけられると、ミズとR−トゥルースは素早く投降してしまった。手錠がかけられ、おとなしく警察に連行されていた2人だったが、トリプルHが殴りかかって場内を騒然とさせた。大混沌の中でPPVは幕を下ろしたが、次回のRAW以降、どんな展開が繰り広げられるのか必見だ!

世界一の怪力、再度ランディを下す!

ランディの強烈なチェアショットがヘンリーに炸裂 【(C)2011World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 一方、世界ヘビー級新王者マーク・ヘンリーと前王者ランディ・オートンは前回PPV後も対峙を続け、ついに最も過酷な試合形式の1つ、ヘル・イン・ア・セルでリマッチが行われることになった。試合は、まずランディが打撃攻勢で先制、ヘンリーを金網に叩き込んで場内を沸かせた。一方のヘンリーはパワーで反撃、ランディを軽々と金網に投げ叩きつけ、スラムを連発し、”世界一の怪力”という異名そのままの攻撃を見せつけた。

 ランディはヘンリーのフィニッシュを金網へよじ登って脱出し、DDTを成功させ、ついにRKOでヘンリーを沈めた。しかし、ヘンリーにカバーを跳ね返されてしまい、ランディは驚きながらもうつ伏せになったヘンリーの姿勢を見るや、目付きを変えてパントキックを狙ったが、ヘンリーは立ち上がってランディをキャッチ、ワールズ・ストロンゲスト・スラムで沈めて勝利をもぎ取った。

 試合後、ヘンリーはランディを”苦痛の殿堂”へ送るべく、イスを使った足折りを狙ったが、ランディはチェアショットで逆襲し、ヘンリーを退散させた。

ほかの試合結果は以下のとおり。
■WWE PPV大会「ヘル・イン・ア・セル」試合結果

<7試合目 ヘル・イン・ア・セル形式トリプルスレットWWE王座戦>
○アルベルト・デル・リオ
●CMパンク、ジョン・シナ
※デル・リオが新WWE王者に

<6試合目 ディーバズ王座選手権>
○ベス・フェニックス
●ケリー・ケリー
※ベスが新ディーバズ王者に

<5試合目 インターコンチネンタル王座選手権>
○コーディ・ローズ
●ジョン・モリソン
※コーディが王座防衛に成功

<4試合目 ヘル・イン・ア・セル形式世界ヘビー級王座選手権>
○マーク・ヘンリー
●ランディ・オートン
※ヘンリーが王座防衛に成功

<3試合目 WWEタッグ王座選手権>
○エア・ブーム(エヴァン・ボーン&コフィ・キングストン)
●ジャック・スワガー&ドルフ・ジグラー
※エア・ブームが王座防衛に成功

<2試合目>
○シン・カラ1号
●シン・カラ2号

<1試合目>
○シェーマス
●クリスチャン

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