高橋藍欠場で神村エリカがトーナメント緊急参戦=Girls S−cup

女子格闘技真夏の祭典・Girls S−cup、トーナメントの組み合わせが決定 【(C)シュートボクシング協会】

 8月8日、都内・J−POP CAFEにて、シュートボクシングの女子トーナメント『Girls S−cup 2011』(8月19日、SHIBUYA−AX)の記者会見が行なわれた。

 会見の冒頭で発表されたのは、神村エリカとのワンマッチが決定していたSBレディース王者・高橋藍の負傷欠場。高橋は練習中に眼窩底骨折、3カ月は打撃の練習ができない状態になってしまったという。高橋はシーザー武志会長とともにファン、関係者にお詫びの言葉を述べるとともに、復帰と神村戦の実現を誓った。

 高橋の欠場により神村戦は消滅となったが、シュートボクシング協会は神村にトーナメント出場をオファー。神村もこれを快諾したため、あらためてキック、ムエタイで日本最強を誇る神村のトーナメント参戦が決定した。
 この会見には、ついに決まったトーナメント参戦全選手が登場。そのメンバーは3年連続出場となる総合格闘技ヴァルキリーのフェザー級女王V.V Mei、関西で活躍するシュートボクサー・岡加奈子、総合格闘家でSB参戦経験もある藤野恵実、デビュー以来無敗の吉田実代、キックボクシングとパンクラスを中心に長くトップ戦線で活躍するWINDY智美、キック界の新鋭MINA、韓国のトップ女子ファイターであるハム・ソヒ、そして神村の8名。キックボクサーから総合ファイターまで、ベテランから新鋭までバラエティ豊か、かつレベルの高い選手たちが揃った。

刺激的な組み合わせ、神村が独走宣言もV予測は困難か

 組み合わせ抽選では、各選手がシーザー会長がシャッフルしたトランプを引き、出た数字の順に抽選ボックスから番号札の入ったカプセルを選択。その番号によって枠順が決定。その結果、一回戦の組み合わせは以下のように決定した。

一回戦A:岡 vs.神村
一回戦B:WINDY vs.吉田
一回戦C:V vs.MINA
一回戦D:藤野 vs.ハム・ソヒ

 女子キックにおける新旧の“顔”であるWINDYと神村、総合のトップファイターであるVとハム・ソヒが同じブロックに入る刺激的な組み合わせだ。
 優勝候補として注目される神村は、「トーナメントでシュートボクシングを盛り上げようということで、参戦を決意しました。私が優勝して、ムエタイ、キック、RISEの強さを見せつけたいと思います」と力強くコメント。また「このメンバーなら、実力的に勝って当たり前だと思ってます」とプライドを感じさせる言葉も。

 一方、同じブロックに入ったWINDYは「打撃の試合は5年ぶり。5年前とは顔ぶれもだいぶ変わりましたけど、大丈夫です。優勝します」と、こちらも優勝を宣言。逆ブロックでは「3度目の正直で優勝したい」というV、そのVに総合ルールで圧勝しているハム・ソヒがおり、優勝の行方は予測困難。シーザー会長も「トーナメントだから何が起こるか分からない」と語る『Girls S−cup2011』。3回目にして最大の激戦が繰り広げられることになりそうだ。

出場選手のコメント

神村が宣言通りの独走Vを果たすか、それとも……? 【t.SAKUMA】

岡加奈子
「まさか神村選手とやることになるとは思ってなかったので……。“ガーン”って感じですけど(笑)、思いっきり闘ってみたいです」

神村エリカ
「トーナメントでシュートボクシングを盛り上げようということで、参戦を決意しました。岡選手の試合を見たことはないんですが、身長があるので投げを警戒しながら優勝を狙いたいです。私が優勝して、ムエタイ、キック、RISEの強さを見せつけたいと思います。高橋選手との試合は本当に楽しみで、勝てば階級に関係なく日本で一番強いと言われると思ってました。そのために死ぬ気で練習してたんですけど、ケガだから責められないです。楽しみにしてたぶん、気持ちも落ちたんですが、せっかく練習してきたし、どれだけシュートボクシングに対応できるかを試す意味でも参戦を決めました。このメンバーなら、実力的に勝って当たり前だと思って頑張ります」

WINDY智美
「打撃の試合は5年ぶり。5年前とはだいぶ顔ぶれも変わりましたけど、大丈夫です。優勝します。シュートボクシングは初めてですが、投げにこだわらず、打撃の強さを見せたいです」

吉田実代
「WINDY選手は強い選手なので、胸を借りるつもりで頑張ります」

V.V Mei
「昨日、夢になでしこジャパンの澤穂希選手が出てきて“Vちゃん、やるぅ!”と言っていたのでやれる気がします。3度目の正直で優勝したいです」

MINA
「私が一番、実績も経験もないですが、全員ボコボコにして優勝したいと思います。優勝して、被災地の宮城にベルトを持って帰りたいです。シュートボクシングは、一言でいうとRENA選手のイメージ。いつか参戦したいと思ってました。投げや組み技、関節技を気にせず、自分の持ち味を出して闘いたいと思います」

藤野恵実
「相手がハム・ソヒ選手ということで総合みたいなカードですが、やりたいと思っていた相手なのでラッキーです。頑張ります」

ハム・ソヒ
「(日本語で)こんばんわ、ウィンナー・ソヒです(笑)。シュートボクシングは初めてなので、楽しい試合がしたいです。やったことのないルールなのでワクワクしてます」
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