NJKFで2年ぶりキックタイトル挑戦へ!「俺のための舞台。楽しみでしょうがない」=石川直生インタビュー
7.17NJKF後楽園大会で王者・中須賀芳徳に挑戦する石川直生にインタビュー 【(C)NJKF】
メーンイベントではWBCムエタイ日本スーパーフェザー級タイトルマッチが行われ、王者・中須賀芳徳に石川直生が挑戦する。
1999年にNJKFでデビューしたナオキックだったが、その後は全日本キックボクシング連盟に移籍し、2006年にはスーパーフェザー級の王座を獲得。09年にはK−1ルールのKrushに参戦し、翌年にはK−1MAX日本トーナメントにも出場。しかし、2010年の戦績を1勝4敗とし、K−1ルールでの限界もささやかれていた。
そして、今年5月30日に開催されたKrushでは、ヒジ打ち・組んでのヒザ蹴りを認めるキックルールの特別試合に出場。2ラウンドKO勝ちで、1年ぶりの白星を挙げた。
キックルールの試合では、2年ぶりのタイトルマッチ。元全日本キックの王者たちを返り討ちにしてきたNJKFのリングで、ベルトを奪うことができるか!?
以下、石川直生のインタビュー。
[記事提供:(C)NJKF]
調整は順調。タイトルマッチ負けなしで「こういう時は強い」
石川 いつも通り10日前がピークで、脱水に気をつけながらいい感じで追い込めていて、いい時期ですよ。充実してます。
──順調なんですね。
石川 はい。減量に苦しむことなく、あと、こういう時ってどんどん、どんどん心が孤独になっていくんですけど、自分のコンディションがいい時は前向きないい顔ができるんです。今回はモチベーションがものすごく高いですね。
──タイトルマッチであったり中須賀選手との試合であったり、NJKFという他団体のリングであったり、この試合にはいろんな側面があると思うんですが、一番モチベーションを上げているのはどの要素ですか?
石川 いっぱいあるけど、一番なのは、キックボクシングのタイトルマッチができる。そこが一番高いですね。対戦相手は誰でもいい、とにかく2年ぶりにキックボクシングのタイトルマッチができる。そこですね。僕はタイトルマッチは4回目なんですけど、挑戦者として闘うのは初めてなんですよ。3回ぽっちしか闘ってないんですけど、タイトルマッチは負けたことないんです。そんなのはただの結果論ですけど……。ポカが多い選手なんですけど、こういう時は強いですよ。
自分のキックボクシングをやれば、負ける相手じゃない!
石川 そうなんですよね。デビュー戦だけNJKFでやらせてもらって、そこから本当にいろいろあって、去年はK−1ルールに挑戦してどん底に落っこちちゃって、そこで巡り巡ってキックボクシングのタイトルマッチっていうのが、奇しくもデビュー戦をやらせてもらったリングで。何か、自分のためのストーリーが書かれていて。そこでしっかり主人公を演じるだけですよね、僕は。
──5月に対戦が発表された直後、チャンピオンの中須賀選手が目の前で負けました。あれを見た時はどう思いました?
石川 うーん……。「うーん……」って思いましたよね。「おい、おい、おい、おい!」って。まあ、あり得るし、僕だって去年、周りからしたら負けるわけないだろうと思われるような試合で負けちゃったし、だけどそれが格闘技だし、それがたまたま僕の目の前で前哨戦で負けちゃった「だけ」と言えば「だけ」だし。だけど向こうは向こうでカッコ悪いところを見せちゃったから、気を引き締めてくるだろうし、この試合に向けて気持ちがしっかりしてると思いますよ。
──対戦相手としての中須賀選手はどう見ていますか?
石川 中須賀選手もキャリアはすごく長いし、団体は違えど、ずっと同じ階級で闘ってる選手なんで、ずっと見てはいたし。いつかやるかな、って気はずっとしてました。前にあった「真王杯」っていう大会でも、僕は出てなかったけど決勝まで行って、そこまで僕と闘ったことのある選手(ラスカル・タカ)とかと競い合ってたから、いつかやるだろうという気はずっとしてました。それがたまたまこのタイミングできたという感じですね。強敵ですよ。僕、50戦以上やってるんですけど、自分より身長が1センチでも大きい選手とやったことがないんですよね。4センチだけだけど向こうの方が大きいし、だからちょっと……。もちろん対策も練って、相手を想定したスパーとかもしてるけど、本番はどうなるか分からないから、そこは警戒してますよ。準備もいっぱいしてるし。まあただね、そんな準備はプロとして当然なんで。だけど石川直生のキックボクシングをやれば、負ける相手じゃないです。それが自分の冷静な分析ですね。