チームドラゴンの梶原&卜部が揃って優勝宣言!=K-1 MAX

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 FIGHT FOR JAPAN「K−1 WORLD MAX 2011 〜−63kg Japan Tournament FINAL〜」(6月25日 国立代々木競技場第二体育館)に出場し、トーナメント優勝を狙う梶原龍児と卜部功也が6月15日、所属する龍道場で公開練習を行った。

■チーム・ドラゴンがK−1王座を狙う!

 K−1 MAX −63kgトーナメントへの出場が決まってから徹底的に体を苛めてきた梶原龍児と卜部功也の二人は現在、疲労のピークにあるようだが、軽快な動きを見せて、格闘技界の名伯楽として知られる前田憲作会長のミット目がけて鋭い打撃を放っていく。
 一回り以上年齢の離れた二人はチームメイトであり、先輩と後輩の関係でありながら、同階級に所属するゆえにときにはライバルにも成り得る。事実、4月に行われたKrushでは初代王座決定トーナメントの決勝戦で相見え、梶原が勝利した。別ブロックから優勝を狙うこの強豪二人が勝ち進めば、チーム・ドラゴン対決がK−1 MAX −63kgのNo.1を決める一戦になる可能性もある。

底の見えない卜部の強さが大爆発するか!?

 チームメートとはいえ、梶原に敗れてタイトルを逃したのは卜部功也にとって「悔しくてしょうがない」結果だったが、「負けて学ぶことが多かった」と気持ちを入れ替えて敗戦後すぐに練習を再開した。
 一回戦で対戦するのは、必殺のローキックでRISEの王座を獲得した裕樹。卜部は「イメージトレーニングをしていたら裕樹選手の地獄のようなローキックで苦しめられるシーンしか浮かばなかった」と笑顔も見せたが、下半身から壊しにくる裕樹はやはり初戦の相手として避けたいファイターだろう。ただ、同時に「逆に言えばローキックしかないということ。考えようによっては簡単な相手なのかも」とビッグマウスとは質の異なる大胆な分析も見せる。もちろん本人は決勝戦までを見据えた闘いを描いている。
 最多で一日3試合勝ち抜かなくてはならないK−1のトーナメント。卜部は、この過酷な闘いを制するためには「気合いと根性、そして頭の良さが必要になる」と話す。「頭を使ってどう対戦相手をクリアしていくべきか?」と戦略を語る卜部は、若いが誰よりもクレバーな選手。K−1のワンデートーナメントの勝ち方を理解しているファイターと言えそうだ。
 また、忘れてはいけないのが、卜部が昨年9月に前王者・大和哲也からダウンを奪ったうえで勝利をあげていること。卜部は、今年も優勝候補のひとりと目されているその大和ともう一度対戦したいと願っている。その理由を「殺気があって、怖い選手だから。一発もらったら倒れちゃうようなスリルのある試合のほうが僕も乗れる」と説明する。スマートに勝ち上がりたいとクールに語りながらも、リスクのある相手を求めるあたりに“恐るべ若者”の片鱗をうかがわせる。
 最後に「世界と闘いたい。早く世界のファイター達と闘って、その強さを経験したい。だから(このトーナメントは)絶対に取りたい」と意気込みを語った卜部。まだ二十歳を過ぎたばかりだが、本人にゆっくりと待つつもりはない。

梶原が世界奪取に向けて走り出す!

 K−1甲子園出身者など、若い世代が台頭するなかで、現在35歳の梶原龍児は“キック界のヘッズ”を自認する最年長の参戦選手だ。勢いのある若い選手達は怖い存在だが、長いキャリアの中で「自分は下から段々強くなってきた」という梶原には誰にも負けない豊富な経験値がある。強豪が揃うKrushのトーナメントも制したばかりだ。「優勝を狙うための闘い方と、大舞台で名勝負を観たがっているファンのためにする闘い方の両方を用意している」という大会への意気込みにもてらいのない余裕を感じさせる。
 一回戦の相手は、今大会最年少の野杁正明だが、梶原は「思いきり行く。やらなければ、こっちがやられる」と語り、慢心などはみじんも感じさせない。また、同時に谷川貞治EPに「(野杁は高校生だが)本気で潰しにいきますよ」と告げていたことも明かした。これまで幾多の名勝負を生んできた梶原は、今回も自身の信条である魂のぶつかり合いを見せるつもりだ。
「この舞台で闘いたい」という思いを抱きながら、K−1を創成期から見続けてきたという梶原は、このトーナメントにK−1の原点を感じているという。「K−1は元々、様々なジャンルの格闘家が凌ぎを削る場だった。同じように今大会も俺らヘッズがいて、リーダーがいて、エース、ニューカマー、ルーキーまで揃っている。そんな大会は他にない」。ばらばらだった選手達がひとつの場所に集い、最強を争う。それが梶原が考えるK-1という舞台だ。
 それは同じく谷川EPが描く世界トーナメント構想にも繋がる。梶原は「この階級なら欧米はもちろん、アジア、中南米などからも未知の強豪がたくさん集まるレベルの高い大会になる。優勝して、その中で僕の泥臭い闘いをしてみたい」と語り、世界もしっかりと視野に入れている。本人の「今が一番気持ちいい」という発言が示すように梶原は今も強くなり続けている。梶原もまたここで止まるつもりはない。

「K−1 WORLD MAX2011〜−63kg Japan Tournament FINAL〜」

6月25日(土)東京・国立代々木第二体育館

<K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament 決勝戦>
準決勝第1試合の勝者
準決勝第2試合の勝者

<K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament 準決勝第2試合>
1回戦第3試合の勝者
1回戦第4試合の勝者

<K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament 準決勝第1試合>
1回戦第1試合の勝者
1回戦第2試合の勝者

<K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament 1回戦第1試合>
大和哲也(大和)
HIROYA(TRY HARD)

<K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament 1回戦第2試合>
卜部功也(チームドラゴン)
裕樹(リアルディール)

<K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament 1回戦第3試合>
久保優太(久保優太)
才賀紀左衛門(M&Jキックボクシングジム)

<K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament 1回戦第4試合>
野杁正明(OISHI GYM)
梶原龍児(チームドラゴン)

<スーパーファイト 3分3R延長1R 70キロ契約>
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー)
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)

<第1リザーブファイト 3分3R延長1R>
渡辺理想(極真会館)
谷山俊樹(谷山ジム)

<第2リザーブファイト 3分3R延長1R>
麻原将平(シルバーアックス)
吉本光志(ヌンサヤームジム)

<オープニングファイト 63キロ契約 3分3R>
北山高与志(フリー)
源太郎(喧王ism)

<オープニングファイト 63キロ契約 3分3R>
木村旭洋(伊原道場)
田中雄士(RANGER 品川GYM)

<オープニングファイト 63キロ契約 3分3R>
横山伸吾(CRAZY WOLF)
左右田泰臣(シルバーウルフ)

<オープニングファイト 70キロ契約 K‐1ルール 3分3R>
KOjiman(KAKOGYM)
藤井英人(BLUE DOG GYM)
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