1度も負けなかった男たち 〜無敗のままリングを去った世界王者〜=ボクシング
2009年2月に無敗のまま引退したジョー・カルザゲ。戦績はプロ46戦全勝32KOだった 【(C)NAOKI FUKUDA】
09年引退のカルザゲは46戦全勝32KO
古くは19世紀末のジミー・バリー(米国=バンタム級:72戦60勝40KO10分)、ジャック・マコーリフェ(アイルランド=ライト級:41戦30勝21KO10分)が偉業を成し遂げている。
この上を行く偉大な記録保持者が1950年代の世界ヘビー級王者、ロッキー・マルシアノ(米国)だ。「ブロックトンの高性能爆弾」の異名をとった強打者マルシアノは、8年半のプロ生活で49戦全勝(43KO)という完ぺきな戦績を残したのである。ちなみに6度防衛した王座を返上して引退した13年後、マルシアノは飛行機事故で帰らぬ人となっている。
この記録に迫るのが2年前に引退したジョー・カルザゲ(英国=S・ミドル級)だ。生涯戦績は46戦全勝(32KO)と文句なし。WBO王座は通算21度も防衛した。いまだ戦線復帰を待望するファンが多い。
現役王者では内山、井岡らが無敗
このほか80年代のIBF世界S・バンタム級王者、金知元(韓国=18戦16勝7KO2分)、90年代のIBF世界フライ級王者、ピチット・シスバンプラチャン(タイ=24戦全勝18KO)も歴史に名を刻んでいる。
さらに90年代から2000年代に活躍したミニマム級&L・フライ級王者、リカルド・ロペス(メキシコ=52戦51勝38KO1分)も見事なレコードを残している。
現役の無敗王者としては、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア=28戦全勝23KO)、内山高志(ワタナベ=17戦全勝14KO)、ブランドン・リオス(米国=28戦27勝20KO1分)、アンドレ・ウォード(米国=24戦全勝13KO)、オマール・ナルバエス(アルゼンチン=36戦34勝19KO2分)、ティモシー・ブラッドリー(米国=28戦27勝11KO1無効試合)、サウル・アルバレス(メキシコ=37戦36勝26KO1分)、井岡一翔(井岡=7戦全勝5KO)などがいる。
この中から歴史に名を刻む選手が出て来るのか、先々まで注目して見ていきたい。
※戦績はBOXREC参照
Written by ボクシングライター 原功
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アドリアン・エルナンデス(メキシコ/WBC世界L・フライ級1位)
6月6日(月)よる8:00〜
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