豪脚ウインバリアシオンV、いざ戦国ダービー獲り!=青葉賞
同馬はこれでJRA通算6戦3勝、重賞は初勝利。また、ハーツクライ産駒にとってもうれしい重賞初Vとなった。
一方、蛯名正義騎乗の4番人気ショウナンパルフェ(牡3=二ノ宮厩舎)が早め先頭から半馬身差の2着に粘りこみ、この上位2頭がダービーの優先出走権を獲得。なお、1番人気の支持を集めたディープインパクト産駒でブエナビスタの半弟、トーセンレーヴ(牡3=池江厩舎)は直線インから脚を伸ばしたものの3着と一歩届かず、ダービー切符を逃した。
豪快差しにアンカツも笑顔「2着と思ったけど、もうひと伸び」
「かなり長い脚を使っていますよね。ビュンという感じではないんですが、長い脚を使ってから、ゴール前でもう1つ脚を使っている。2着かなと思ったけど、そこからもう1つ伸びましたね」
上がり3ハロンはメンバー最速の33秒6。直線外から豪快に差し切ったウインバリアシオンの末脚に、安藤勝己も笑顔で好感触を語った。
デビューから楽々の連勝を飾り、管理する松永昌博調教師が「最初から期待の大きかった馬だった」と語ったように、陣営はクラシックを狙える馬と見ていた。ところが、春の二冠戦線が本格化してきたここ2走は、GIIIきさらぎ賞が1番人気で4着、GII弥生賞はさらに着順を落とす7着と、思わぬ敗戦の連続。クラシック出走すらもピンチとなったが、まるでダービーに合わせてきたかのような今回の鮮やかな変身ぶり。トレーナーは「特に変わったところはないんだけど」と話したが、アンカツが「距離があった方がいいですね」と振り返ったように、ゆったりと走れる東京2400メートルの舞台がウインバリアシオンにぴったりだったのだろう。
父譲りの成長力、皐月賞上位組にも負けていない!
父ハーツクライもダービーへのステップレースで重賞初勝利し(京都新聞杯)、ダービーでもキングカメハメハの2着と好走。その産駒の重賞一番星となったウインバリアシオンも父に続き、そして追い越す偉業を51歳の大ベテラン・アンカツとともに5.29府中で達成してみせるか。
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