SMBC大学スポーツ応援プログラムに大阪体育大学アダプテッド・スポーツ部など22団体採択

大阪体育大学
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 株式会社三井住友銀行(SMBC)による大学スポーツ応援プログラムの支援対象団体に、大阪体育大学アダプテッド・スポーツ部が選ばれた。全国から応募があった270の大学体育会運動部などから22団体が選出され、各団体は活動費として原則で年100万円を4年間支給される。

大阪体育大学アダプテッド・スポーツ部 【大阪体育大学】

 このプログラムは、三井住友銀行が2024年に創設した「シャカカチ BOON BOON PROJECT」。「社会的価値の創造」に資する取り組みとして、大学生の学業とスポーツを両立できる環境整備や挑戦の機会の拡大をめざすものだ。採択団体とともに地域社会へのスポーツ体験機会の提供や社会貢献活動も推進していく。
 大体大アダプテッド・スポーツ部は2010年に創設され、男女約30人が所属。基本的に週2回、車いすハンドボール、ボッチャなどに取り組み、日本車椅子ハンドボール競技大会で2022年に優勝、2024年は準優勝を果たした。東京パラリンピックでボッチャ日本代表コーチを務めた教育学部・曽根裕二准教授が監督を務め、同部の内田峻介さん(教育学部4年、山口南総合支援)はパリパラリンピックに出場してボッチャ日本代表主将を務め、2022年世界選手権では日本選手初優勝を果たした。
 同部の活動の柱は社会貢献活動だ。特別支援学校の生徒・卒業生と学生が一緒にスポーツを楽しむ「大阪体育大学わくわくアダプテッド・スポーツクラブ」に参加しているスタッフの多くが同部に所属。この活動は2021年度、文部科学大臣表彰を受けた。また、年10回程度、地域の小中学校で出前授業を実施し、児童・生徒が車いすバスケットボールやボッチャなどを楽しみながら、障がい理解や共生社会の考え方を身につけるきっかけ作りをしている。
 プログラムへの申し込みなどは学生が行った。主将の高村梨麗(りま)さん(教育学部3年、明石商業)が部のめざす姿や課題、プログラムの活用内容などを特設HPから応募、面談を経て採択が決まった。

アダプテッド・スポーツ部・高村梨麗主将 【大阪体育大学】

 10日にはプログラムの発表会・交流会が開かれ、22団体のうち、大体大アダプテッド・スポーツ部など3団体が活動内容を発表した。高村さんは5分間発表し、プログラムのアンバサダーを務める陸上元日本代表・為末大さん、競泳元日本代表・伊藤華英さん、ラグビー元日本代表・廣瀬俊朗さんらと交流した。
 高村さんは「これまでの活動を評価していただき、うれしい。支援を得て、車椅子ハンドボールやボッチャなどのパラスポーツやボランティア活動で、活動するエリアを広げていきたい」と感謝する。曽根准教授は「パラスポーツを活動の中心にするクラブ活動は他大学にも増えており、社会の関心も高まりつつある。4年間の継続的な支援をいただいたので、下の学年も含めて活動の幅を広げ、クラブの土壌を整備していきたい」と話している。
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